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ラブラドゥードルは飼いやすい犬種?特徴や飼い方を詳しく解説!

ラブラドゥードルは飼いやすい犬種?特徴や飼い方を詳しく解説!

もふもふとした可愛らしい、プードルのような見た目で大きな身体がまるでぬいぐるみのような犬を見て飼いたいと思ったことはありませんか。もしかするとその犬は「ラブラドゥードル」、ドゥードルの愛称で知られる日本ではまだちょっと珍しい犬種かもしれません。海外では人気のドゥードル、こちらの記事ではラブラドゥードルの特徴や飼い方などをまとめました。

ラブラドゥードルとは

ラブラドゥードルは海外では人気の犬種ではあるものの、日本で販売しているペットショップは少なく、お迎えするにはブリーダーや里親制度を利用する方法がメインとなっています。そんなラブラドゥードルを迎えるためにも、どんな犬種なのか把握しておきましょう。

ラブラドゥードルの歴史

ラブラドゥードルの歴史は1970年代頃、ハワイ在住の女性の言葉がきっかけとなります。それは「アレルギーを起こしにくい盲導犬がいないか」というものでした。 女性の夫は犬の毛にアレルギーあるためオーストラリア王立盲導犬協会に相談、盲導犬協会がアレルギーフリーの介助犬を生み出すためにラブラドールレトリバーとスタンダートプードルを交配させたことが始まりです。

プードルは知的で抜け毛少ないためアレルギー症状を引き起こしにくく、ラブラドールレトリバーは愛嬌と忠誠心があるのでアレルギーフリーの介助犬候補として交配を試みました。 誕生した仔犬は3頭、そのうちの1頭が相談者の夫のアレルギーは発症しなかったため、盲導犬の訓練を経て引き渡されることになりました。

その後関心を寄せた少数のブリーダーが、1988年にオーストラリアンラブラドゥードル協会を設立、2004年には能力やカラーバリエーションを増やそうとアイリッシュ・ウォーター・スパニエルやカーリーコーテッド・レトリーバー、アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・コッカー・スパニエルなどと交配、その血統を取り入れました。 現在ではその血統が確立、オーストラリアンラブラドゥードル同士の交配を重ねているためミックスではなくなっています。

ラブラドゥードルの特徴

抜け毛が少なく介助犬としても優秀なラブラドゥードルの特徴を見てみましょう。こちらでまとめている特徴はあくまで一般的なものであり、他の犬種同様にラブラドゥードルの個体ごとに多少の違いがあることを理解してください。

特徴①性格

介助犬やセラピー犬としても適した能力を持つラブラドゥードルは基本的に穏やかで人に懐きやすい性格をしていますが、少し怖がりな面もあります。 通常の犬と同じ、しっぽに感情が現れやすく、怖いときや悲しいときはしっぽを巻き、嬉しい、喜んでいるときはしっぽを大きく振る、感情が分かりやすいので初心者にも向いています。

初めて会う人に威嚇するような凶暴性は少なく、顔見知りになって慣れてくれば喜んでしっぽを振ってくれる様がどこか「ツンデレ」のようでたまらないと言われることもあります。

特徴②大きさ

元々ラブラドールレトリバーとプードルを交配させた犬種のラブラドゥードルは基本的に大型ですが、3つの大きさに分かれます。スタンダードと言われる大きさが体高53~60cm、体重23~30kg、ミディアムが体高43~52cm、体重13~20kg、ミニチュアとして体高35~42cm、体重7~13kgとなっています。 スタンダードはゴールデンレトリバー、ミディアムがボーダーコリー、ミニチュアは柴犬サイズといったところでしょう。ただし毛量によっては規定サイズよりも大きく見える場合もあります。

特徴③毛色・毛質

毛色は10種類以上あり、単色ではゴールドや、チョコレート、ブラック、レッド、クリーム、それ以外では白地に1~2色の斑があるブラックパーティーやゴールデンパーティーなども認められています。 カラーバリエーションが豊富なので色の組み合わせ次第で様々な毛色のラブラドゥードルが存在します。

身体の一部分に模様があるタイプや身体全体の50%未満が白のアブストラクト、毛先にだけ色が混じっているほかに色々なパターンがあるため10種類以上の毛色となっています。

毛質はアンゴラヤギのような柔らかでゆるいウェーブやカールがかったフリースコート、子羊のように緩やかにカールした羊毛のようなウールコート、細い毛で季節の変わり目など換毛期には抜け毛があるヘアーコートの3タイプがあります。ヘアーコートは抜け毛や若干のニオイがあるため、アレルギーフリーではなく通常のペットとしてなら心配ありません。

特徴④寿命

ラブラドゥードルはまだ日本での飼育数が少なく、はっきりしたことは言えませんが平均寿命は約10~15年、犬全体の平均寿命が14年なので若干長めとなっています。

また、大きさによっても違いがあり、中・大型犬は9~13年、小型犬は12~15年と小型犬のほうが平均寿命が長いため、スタンダードとミディアム、ミニチュアではミニチュアの平均寿命が長いと考えて良いでしょう。

しかし近年では室内飼いによる怪我や誤飲、病気などの減少、食事の質や治療の発展によって長生きする子も増えています。

ラブラドゥードルを飼うには?

アレルギーフリーの介助犬としても活躍するラブラドゥードルは人懐っこく、学習能力や洞察力の鋭いため、きちんとしつけをすればとても飼いやすい犬種です。そんなラブラドゥードルを飼うには様々な情報を確認しておくことをおすすめします。

ラブラドゥードルの迎え方

日本ではまだあまりメジャーではないラブラドゥードルを迎えるには、里親やブリーダーから迎える方法がメインとなっています。場所によってはペットショップで購入することも可能ですが、数が少ないので事前に確認するようにしましょう。

里親

里親制度は民間の保護団体や動物愛護センター保健所などに保護された場所から引き取ることができる制度です。 ペットショップやブリーダーから迎えるよりも比較的費用が安い場合が多いものの、譲渡には様々な規則があったり、引き渡し後も飼育状況等を報告しなければならないこともあります。まずは里親募集のサイトでラブラドゥードルがいるかどうかを確認してください。

ブリーダー

ブリーダーは血統を守るため、血統書付きの犬種を専門に繁殖・飼育を行うものです。資格はないものの、繁殖・飼育するには膨大なな知識や経験が必須となり、かなりのレベルが必要になります。 日本国内ではまだラブラドゥードルのブリーダーはごく僅か、希少な犬種であるが故に単純なミックス犬をラブラドゥードルとして販売する悪質なブリーダーも存在します。

実際にブリーダーの元を訪れて飼育環境をチェックしたり、飼うための注意点などをしっかりと確認して信頼できるブリーダーから譲り受けるようにしましょう。 海外のブリーダーから譲り受ける方法もありますが、やり取りに語学力が必要だったり、輸送費や税関手続き費などが必須となります。

ペットショップ

日本では希少種であるラブラドゥードルは国内のペットショップで見かけることはほとんどありません。ペットショップで購入したい場合には海外のペットショップをチェックしてみましょう。

ラブラドゥードルの値段相場

ラブラドゥードルの値段相場は30万~50万円ほどとなります。日本オーストラリアン。ラブラドゥードル協会認定のブリーダーからであれば仔犬の場合35万~50万円、認定されていないブリーダーであれば30万~40万円ほどです。人気色や個体サイズによって値段が異なり、成犬よりも仔犬のほうが高額になります。

ラブラドゥードルの飼い方

ラブラドゥードルは室内・室外どちらでも飼うことができますが、個体差はあるものの基本的に抜け毛やニオイが少なくアレルギーフリー、人懐っこい犬種なので性格を考えて室内飼いがおすすめです。 室内飼いしない場合でも目が届く範囲で、しっかりと触れ合ってください。

高温多湿が苦手なので、温度・湿度調整をして快適な室内にしてあげましょう。また、散歩は1日2回、スタンダードで1時間ほど、ミニチュアでも15分は散歩させてあげましょう。散歩をすることで運動不足解消やストレス発散にもなります。 散歩以外ではボール遊びや専用おもちゃで遊んでコミュニケーションをとってみましょう。

ドッグランなどを利用して、広い場所で思う存分走らせてあげるのもおすすめです。ただし真夏や真冬、雨や雪などの悪天候のときは安全面を考慮して散歩しないことも視野に入れておきましょう。

ラブラドゥードルのしつけ

しつけはその子の性格を考慮して行うことが重要です。穏やかで人懐っこい性格ですが、喜びのあまり人に飛びついてしまうこともあります。 大人であれば平気でも、小さな子どもにスタンダードサイズのラブラドゥードルが飛びつけば怪我をする可能性も少なくありません。

また、何かに気を取られて散歩中に駆け出し、リードが離れてしまうこともあります。 思わぬ事故や怪我をしないためにも、しつけをすることは飼い主の義務です。「待て」や「おいで」、「お手」「おすわり」「ふせ」などはもちろん、粗相しないようにトイレのしつけもしてください。元々賢い犬なのでしつけに苦労することは少ないでしょう。

ラブラドゥードルのお手入れ

抜け毛が少ない犬種といってもお手入れは必要です。ふわふわとした毛質は絡まりやすく、毛玉もできやすいので、定期的なブラッシングやトリミングを行ってください。 シャンプーは月1回トリミングは1~2ヶ月に1回ほどが良いでしょう。また、垂れ耳なので汚れが溜まりやすいので耳掃除も必須、定期的に爪や目などもチェックしてください。

ラブラドゥードルの注意したい病気

室内飼いしていても、病気にかかることはあります。そこでラブラドゥードルの注意したい病気をまとめているので、気になったときはすぐにかかりつけ医に診てもらいましょう。

病気①股関節形成不全

大型犬が発症しやすい病気のひとつに股関節形成不全症があります。ラブラドゥードルは体の大きさによっては大型犬に分類されない場合もありますが、ラブラドゥードル全般に起こりうる病気なので注意しましょう。

股関節形成不全は発育途中に股関節が異常形成される病気です。骨盤くぼみと大腿骨先端が噛み合わずに股関節が緩んでしまい、歩行困難となることがあります。 軽度であれば症状が現れないこともありますが、重度になれば手術が必要になってきます。

歩き方や走り方がおかしい、階段の上り下りを嫌がる、動作が遅い、飛びつかないなどの様子が見られた場合には診察してもらいましょう。

病気②進行性網膜萎縮症

進行性網膜萎縮症遺伝疾患のひとつで、ラブラドゥードルに発症しやすい病気です。網膜機能が異常を起こし、徐々に視力が低下、光を感知できなくなるため暗い場所で物にぶつかるなどの症状が現れます。

進行すれば失明、二次的に白内障を発症することもあります。遺伝疾患のため、現在では治療法がなく、予防法も見つかっていません。補助的治療として網膜の異常を抑える薬を処方されることがあります。

地面の匂いを頻繁に嗅ぎながら歩いたり、普段より鳴いて側から離れない、物にぶつかるなどの症状が現れたら進行性網膜萎縮症の疑いがあります。 徐々に視力が低下する病気のため、昼間は比較的普段どおりでも、夜など暗い状況で行動がおかしい、と感じたときはすぐに病院に行きましょう。

病気③外耳炎

外耳炎は特に垂れ耳の犬種に多く見られる病気で、ラブラドゥードルもかかりやすい病気です。耳が垂れているため通気性が悪いので高温多湿状態になり、細菌やカビ、耳ダニなどの寄生虫、異物混入やアレルギーなどによって炎症を引き起こし、赤みやかゆみが出たり、匂いがある、湿疹などの症状が出ます。

耳垢が増えたり、耳を掻く、頭を振ったり耳を床にこする仕草が見られたら外耳炎の可能性があります。重度になれば痛みや耳道がふさがったり膿が出るので、早めの対処が必要です。

治療法として投薬や外科処置があり、早期発見早期治療であれば1週間ほどで完治することもあります。重症化や外耳炎を発症しないためにも定期的な検診や適度な耳掃除を行いましょう。

賢いラブラドゥードルを家族に迎えよう

ラブラドゥードルは賢く人懐っこい性格、珍しい犬種なのでお迎えするには難易度が高いですが、とっても可愛い家族となります。ラブラドゥードルを家族として迎えるなら、性格などの特徴や飼い方などをしっかりと把握して末永く可愛がってあげましょう。

エキゾチックショートヘアはどんな猫?特徴や気をつけたい病気など詳しく解説!

エキゾチックショートヘアはどんな猫?特徴や気をつけたい病気など詳しく解説!

エキゾチックショートヘアは、丸い顔につぶれたような鼻と大きなまん丸目、愛嬌たっぷりで可愛い猫です。エキゾチックショートヘアを飼うなら性格や気をつけるべき病気、飼い方などを理解して、上手にお世話してあげると良いでしょう。愛らしく可愛いエキゾチックショートヘアのルーツや見た目の特徴、注意点や飼い方、値段相場などをまとめました。

 

エキゾチックショートヘアとは

エキゾチックショートヘアは飼い猫として人気があるだけでなく、飼いやすい猫種ランキングでも上位に入る猫で、初心者にもおすすめできます。

エキゾチックショートヘアの歴史

エキゾチックショートヘアの歴史はそれほど古いものではなく、長毛種で被毛も厚く、グルーミングに手間がかかるペルシャ猫の短毛種を望むことで生まれた猫種です。

1960年代にペルシャ猫と短毛種のアメリカンショートヘアーを交配したエキゾチックショートヘアが誕生、当時はシルバーの毛色が多かったことで「スターリング」と呼ばれていましたが、1966年にCFA登録される際にエキゾチックショートヘアとなりました。

一方で1950年代後半、茶色の毛色のペルシャ猫を生み出すためバーミーズを交配、結果的には失敗したものの、その過程で短毛種や鼻が低い個体としてエキゾチックショートヘアが誕生したルーツもあります。

エキゾチックショートヘアの特徴

ブサカワで知られるエキゾチックショートヘア、穏やかで飼い猫として扱いやすい猫種ですが、その見た目や毛色、性格などの特徴をまとめました。

特徴①性格

ペルシャ猫を基本としたエキゾチックショートヘアは、その穏やかな性格を引き継ぎ、温厚で落ち着いた性格であり、人懐っこく甘えん坊な子が多くなっています。 しかしアメリカンショートヘアーの活発なところもあり、好奇心旺盛で遊ぶことも大好きです。

それでも一般的な活発な猫種よりもおとなしく、マイペースなので、走り回ったりすることは少なめとなっています。 甘えん坊で人懐っこい性格のため、飼い主や家族にすり寄ったり抱っこ好きであるものの、それほど依存性はありません。温厚な性格なので猫や犬など他のペットとも友好的にできるので多頭飼にも向いています。

特徴②見た目・体型

見た目の大きな特徴は低く、つぶれたような鼻でしょう。それ故に「ブサカワ」と言われることもありますが、とても愛嬌のある顔をしています。また、目は大きくて丸く、個体によっては若干垂れ目気味の子もいます。

顔は楕円形で耳は小さく、太い首と短い足、短く太いしっぽで体型が全体的に丸く、意外と筋肉質です。一般的にずんぐりむっくりとした体型で、穏やかな性格と相まってのんびりした印象を与えます。鳴き声は小さく、ほとんど鳴かないので家猫にもぴったりです。

特徴③毛色

短毛種ですがミックスのような短さではなくふわふわした毛の色は多くがレッド、他にもロシアンブルーの毛色であるブルーやクリーム、ホワイト、スモーク、ブラックなどの単色から各色のしま模様・タビー、三毛猫・キャリコ、白を含んだ2色のバイカラーなどがいます。

特徴④寿命

家族の一員として共に暮らすなら、気になるのが寿命です。猫の寿命は猫種によって異なりますが、一般的な猫の平均寿命は12~18年、エキゾチックショートヘアの平均寿命は10~13年前後と、若干短命です。

もちろん平均寿命はあくまで平均であり、飼育環境や個体によっては10~13年よりも早く亡くなってしまう場合や、長く生きることもあるでしょう。

近年では餌や薬の質が向上治療方法の開発も進化しているため、病気になっても早期発見早期治療で長生きできる可能性も高くなります。 より長生きしてもらうためには、日頃のスキンシップで、普段と違ったところがないか常にチェックし、定期的な健康診断やおかしいと思ったらすぐに獣医師に診てもらいましょう。

エキゾチックショートヘアが気を付けたい病気

どんな猫を飼っていても、猫種ごとにかかりやすい病気というものがあります。エキゾチックショートヘアを飼うのであれば、気をつけたい病気を知ることで万が一その病気になった場合にどういった対策をすれば良いのか心構えができます。エキゾチックショートヘアがかかりやすい病気をまとめているので把握しておきましょう。

気を付けたい病気①鼻涙管狭窄

鼻涙管狭窄(びるいかんきょうさく)は目頭にある、涙の通り道・涙点から骨内部を通り鼻腔内にぬける管・鼻涙管が詰まる、または狭くなることで、特にエキゾチックショートヘアのように鼻がつぶれたような猫は元々の骨格の状態で狭くなりがちです。

鼻涙管狭窄になると涙が正常に処理されず、行き場をなくした涙があふれ、常に涙目になっている、涙を流すなどが見られます。涙が出続けると目の周辺が荒れて目ヤニが増えたり、涙やけを起こします。

鼻涙管狭窄になると涙があふれてしまう病気、流涙症を発症することもあります。鼻涙管狭窄はエキゾチックショートヘアのような鼻が低い猫には先天的に発症しやすく、涙を流しているのを見つけたときはまず、清潔なティッシュなどでそっと拭き取り、一度様子を見てください。 それでも常に涙が出ている、目が充血していたり目ヤニが黄色いなどの症状があれば動物病院で診てもらいましょう。

気を付けたい病気②尿石症

尿石症は尿路結石症とも言われる病気で、エキゾチックショートヘアだけでなく多くの猫が発症しやすい病気です。尿石症は尿を通る道である尿路に結晶や結石が発生し、膀胱や尿道をキズつけたり詰まる病気で、気付かずに治療が遅れると命の危険性が高まります

尿石症になると頻繁にトイレに行くにも関わらずおしっこがあまり出ない頻尿や、おしっこをするたびに鳴く、血尿が出る、おしっこがキラキラしているなどの症状が現れます。

トイレ以外で少量のおしっこをする、食欲低下や元気がなくなる、発熱することもあるので、おかしいと思ったらすぐに受診してください。 予防法として普段から水分をしっかり摂るミネラルバランスの良い食事を心掛けましょう。早期発見であれば食事療法での治療も可能、特にオス猫のほうが発症しやすいので、気になる場合には定期的な尿検査もおすすめです。

気を付けたい病気③多発性嚢胞腎

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)はペルシャ系の猫が発症する遺伝性疾患で、ペルシャ猫と交配されて生まれたエキゾチックショートヘア特有の病気でもあります。遺伝性疾患なので、両親のどちらかがこの疾患だった場合には50%の確率で発症してしまいます。

多発性嚢胞腎は腎臓内に嚢胞ができ、徐々に肝機能が低下する病気で、現段階では治療法が確立していないため発症してしまうと根治が困難な病気です。早期発見で症状を緩和することは可能なので、定期的な健康診断をしておきましょう。

気を付けたい病気④眼病

エキゾチックショートヘアは流涙症や白内障などの眼病にも注意してください。流涙症は鼻涙管狭窄以外に目の中にゴミなどの異物が入って起こる場合や、結膜症・角膜炎・眼瞼炎(がんけんえん)など目の炎症や、目の周辺の筋肉である眼輪筋の衰えからまばたきが減ることで涙の過剰分泌が起こり、発症します。

また、鼻炎や副鼻腔炎など鼻の基礎疾患が引き金となる場合もあります。先天的な鼻涙管閉塞で流涙症を発症した場合には外科手術を行うこともありますが、炎症や基礎疾患が原因であれば薬で治療することも可能です。

白内障は目の中にある水晶体全体、または一部が白く濁った状態で視力低下が見られます。加齢や眼病からの続発外傷などが原因として挙げられますが、一般的に猫の白内障は人間よりも発症する可能性が低いものの、エキゾチックショートヘアの場合は遺伝子的な要因もあり、かかりやすい病気の1つになります。

目が白く濁っている、常に瞳孔が開いている、柱や物にぶつかったりしている場合には白内障を疑ってください。発症したら視力低下の進行を遅らせる点眼などの内科治療や、手術による外科治療を行います。予防として年1回の目の検査や、野良猫との喧嘩による外傷を避けるための完全室内飼育をしてください。

エキゾチックショートヘアを飼うには?

穏やかな性格で猫初心者にも飼いやすいエキゾチックショートヘアですが、初めて猫を飼う方は、まず猫のテリトリーとなるペットサークルや通院に必要なペットキャリー、寝床・ベッドやキャットフードやフードボウル、水ボトル、トイレとトイレ砂などを準備します。他にエキゾチックショートヘアを飼うための迎え方や値段相場、適切な飼い方などをチェックしておきましょう。

エキゾチックショートヘアの迎え方

 エキゾチックショートヘアを迎える方法は保護猫からの譲渡ブリーダーやペットショップから迎える3つの方法があります。保護猫からの譲渡は保護猫団体が行っている譲渡会や譲渡型保護猫カフェを利用したり、里親募集サイトなどを調べてみましょう。

血統を重視するのであればエキゾチックショートヘアのブリーダーやペットショップから迎える方法がありますが、よりハイクラスのブリーダーを選ぶならキャッテリーをチェックしましょう。  

キャッテリーはアメリカの猫愛護団体・TICAとCFAどちらかに認められた一部のブリーダーで、信頼性が高く、遺伝性疾患を発症しやすいエキゾチックショートヘアが、できるだけ病気を発症しない管理・繁殖を行っています。ペットショップで迎える場合には清潔な店内でスタッフの対応や動物の扱いが良いところを選びましょう。

エキゾチックショートヘアの値段相場

エキゾチックショートヘアの値段は個体によって異なりますが、10万~35万円前後です。オス・メスの性別の違いや毛色、月齢などによって値段が変わり、子猫と成猫では子猫のほうが高く、月齢が増すごとに安くなります。 2022年の値段相場は約28万円、オスとメスではオスのほうが高く、人気の毛色・ポイント系の場合は32万円を超える場合もあります。

特にオスのキャリコは誕生率が低いので、かなりの高額になることも珍しくありません。 譲渡会や里親募集サイトから迎える場合にはブリーダーやペットショップよりも値段が抑えられますが、子猫よりも成猫が多くなっています。

エキゾチックショートヘアの飼い方

人懐っこく愛嬌たっぷりのエキゾチックショートヘア、より快適に一緒に暮らすためにも飼い方の注意点を理解しておきましょう。飼い方として特に中止したいのが温度・湿度の管理とトイレの管理、フードの選び方です。

温度・室温管理

猫は寒さよりも暑さが苦手、夏場はクーラーや直射日光を避けるためのカーテンを利用、空気循環を行うなどの暑さ対策が必要です。クーラーや扇風機は猫に直接風が当たらないようにしてください。猫は自分で涼しい場所を求めて移動するので、邪魔しないようにしましょう。

冬は暖房の温度を高くしすぎないようにしてください。頻繁にグルーミングしているときは暑いと感じているので温度を下げてみましょう。また、乾燥しないための適度な加湿も必要です。 快適に過ごせる温度は20~28度、夏場は27度前後で冬場は23度前後でしょう。

子猫やシニア猫はもう少し暖かくしてください。湿度は60%ぐらいが最適、乾燥しすぎると風を引いたり皮膚トラブルを起こす、肉球がひび割れてしまいます。

トイレ管理

猫は本来きれい好きなので、トイレが汚れたままだとトイレ以外で粗相することもあります。用を足したらすぐに取り除き、常に清潔にしておきましょう。 エキゾチックショートヘアを迎える際に、これまで使用していたトイレ砂の一部をもらう場合があります。これは砂に自分の匂いがついているので、新しいトイレに混ぜておくことで、そこが自分のトイレだと認識できるようになります。

トイレは猫の数プラス1つが理想、多頭飼で2匹いる場合にはトイレを3つ準備しましょう。トイレ砂を変えるときはそれまで使っていた砂を混ぜ、徐々に新しい砂だけにしていきます。 猫はトイレ砂が気に入らない、砂の量が少ない、トイレサイズが小さいと粗相しがちなので、その子に適したものを選びましょう。

フード選び

エキゾチックショートヘアは温厚な性格ゆえに暴れ回ることが殆どありません。そのため運動不足による肥満に注意が必要です。フード選びでは良質のタンパク質を含み、バランスよく栄養素が配合されているものを選んでください。

筋肉質なので動物性高タンパク質・高脂質のものを、さらに低炭水化物で肥満を防ぐようにしますが、腎不全や慢性腎臓病の場合には高タンパク質がNGになることもあるので必ず獣医師に相談してください。

また、のんびりした性格でご飯は時間をかけて食べる子も少なくありません。フードを残してしまう場合には1回分を少なく、与える回数を増やしてみましょう。

可愛いエキゾチックショートヘアを家族に迎えよう

人に懐いて甘えん坊なエキゾチックショートヘアは多頭飼いや犬など他のペットとも友好的です。憎めない愛らしさで可愛いエキゾチックショートヘアを家族の一員として迎えてみませんか。

オーストラリアンミストを徹底解説♡特徴から飼い方まで可愛い魅力をご紹介!

オーストラリアンミストを徹底解説♡特徴から飼い方まで可愛い魅力をご紹介!

猫にはマンチカンやスコティッシュなど様々な猫種がいますが、それぞれに可愛く魅力的な部分がたくさんあります。数多くの猫種のなかで、まだ日本ではあまり知られていない、マイナーな猫種『オーストラリアンミスト』をご存知ですか。美しく癒やし系な見た目に親しみやすい性格の可愛い猫です。こちらの記事ではオーストラリアンミストについてまとめました。

 

オーストラリアンミストとは

オーストラリアンミストはアビシニアンやアメリカンショートヘア、バーミーズ、オーストラリア国内生まれの縞模様の猫などと交配されたかなり新しい猫種で、日本国内のペットショップではあまり見ることがないレア猫です。

オーストラリンミストの歴史

前述のように、オーストラリアンミストは新しい猫種、その歴史は1976年からになります。名前からも分かるように、原産国はオーストラリア、斑点模様の家猫を増やすことから生まれました。

上記記述の猫種をかけ合わせ、バーミーズの個性を強く受け継ぎ縞やマーブル模様の美しい猫がオーストラリアンミストです。 当時の猫種名はスポテッドミストでしたが、1998年にその特徴的な柄が基準として認可、さらにオーストラリアで生まれた代表的な猫(日本の三毛猫的存在)とするためにオーストラリアンミストとなったのです。

世界猫連盟・WCFや世界最大の猫の遺伝子登録機関・TICAの公認、猫血統登録機関・GCCFの仮認定を受けています。

オーストラリアンミストの特徴

「オーストラリアの霧」という意味合いがあるオーストラリアンミストは、美しい模様が魅力的な可愛らしい猫です。日本ではあまりお目にかかることのないオーストラリアンミストの特徴をチェックしてみましょう。

特徴①性格

 家猫として誕生したオーストラリアンミストは穏やかで人懐っこく、甘えん坊な性格をしています。家の中で過ごすことを好み、走り回ったり探索するよりも、飼い主さんや家族の膝の上でまったりとすることが多いですが、遊ぶことも大好きです。

また、子どもが苦手な猫が多い中で、オーストラリアンミストは人の子とも友好的、基本的に穏やかでおおらかな猫なので、攻撃的になることや引っ掻くことも少ないためお子様のいる家庭にも馴染みやすいでしょう。

甘えっ子で人が大好き、インドア派なので常に人がいる環境を好み、在宅ワークや子どもが独り立ちした夫婦、老夫婦などに可愛がられることが多いようです。

特徴②体重

オーストラリアンミストはほっそりとした見た目に反して筋肉質であり、スタイル抜群の美人さんが多くなっています。平均的な体重は3~6kgと中型、メスとオスとではオスのほうが骨格がしっかりしているため若干大きめです。

特徴③毛色

「オーストラリアの霧」を意味する名前を持つオーストラリアンミストの毛色は、ブラウンやブルー、チョコレート、ライラック(薄紫)、シナモン、フォーン(やや明るめのブラウン)、ゴールド、ピーチ、キャラメルと多数があります。

しかし原産国のオーストラリア団体ではシナモン・フォーン・キャラメルを除く6色を、GCCFではゴールド・ピーチを除く7色、TICAではシナモン・フォーンを除く7色を認定したいるようです。

これは団体ごとに認定色が異なるというよりも、若干の色名や分類によって多少の誤差があるだけです。オーストラリアンミストは毛色の違いよりも模様が特徴的であり、地色より濃い色で身体の両側面に名前由来である霧のような斑点や大理石模様があります。

他にも足としっぽには輪状や縞、首や顔にライン模様があり、子猫時代には明確な模様は見られず、身体が成長するにつれて模様が定着します。

特徴④寿命

ペットとして飼う以上、長く共にありたいと思うのが飼い主としての本音です。猫の平均寿命は12~18年ほど、近年では餌の質が良くなったり様々な治療法の開発が進んだことにより特に家猫の寿命を伸ばしています。

血統書付きの場合は平均寿命が短いとも言われていますが、オーストラリアンミストは身体が丈夫なので平均寿命は15~19年ほど、一般的な平均寿命よりも少しだけ長くなっています。

オーストラリアンミストに限らずどんな猫にも言えることですが、飼育環境を整え、病気や怪我などの早期発見による治療等で平均寿命を伸ばすことも可能です。

オーストラリアンミストを飼うには?

丸みを帯びた愛らしい顔に大きくクリっとした目で愛嬌たっぷりのオーストラリアンミスト、人懐っこく子どもにも優しいので「飼ってみたい」と興味を惹かれます。 しかし日本のペットショップではほとんど見ることのないオーストラリアンミストを飼うにはどうすれば良いのでしょう。

オーストラリアンミストの探し方

歴史の浅いオーストラリアンミストは日本国内のペットショップではまずお目にかかることはありません。猫は猫種によってブリーダーが存在しますが、オーストラリアンミストに限ってはこのブリーダーですら未だ多くないのが現状です。

以前まではオーストラリアンミストを飼おうと思ったら原産国であるオーストラリアでブリーダーを探し、交渉するしか方法はありませんでした。しかし2017年にはオーストラリアから日本に2匹の親猫がやってきて子猫を生んでいます。

オーストラリアンミストを探すにはTICAに登録されたキャッテリー(ブリーダーより一段回上)の資格を持つ方を探すことから始めましょう。 日本国内ではまだオーストラリアンミストのブリーダー・キャッテリーが少ないためにかなり競争率が高く、なかなか飼うことは困難です。

そのためキャッテリーの公式サイトでこまめに情報を集め、出産予定などをチェックしておきましょう。英語ができる方はオーストラリアのブリーダーを頼る方法もありますが、検疫や輸送費などがかかるので注意してください。

オーストラリアンミストの価格相場

ペットショップではなくブリーダーから譲り受けるしかないオーストラリアンミスト、実際に飼うとなればどれくらいの価格になるのでしょうか。日本での知名度が低いだけでなくブリーダー自体も少ないため、価格もそれなりに高くなります。

お迎えできる子猫自体の掲載も少ないため、相場価格を調べることが難しいですが、2022年11月時点で掲載されていたオーストラリアンミスト(子猫)の価格は27万5000円、高額になることは間違いないでしょう。

オーストラリアでは生体代のみで300~400ドル、日本円に換算すると2022年11月時点で約28万~38万、オーストラリアから輸入するのであれば生体代に検疫・輸送費の20万円以上がプラスされます。輸入代行業者などに依頼すれば合わせて仲介手数料や事務手数料が必要になります。

オーストラリアンミストの飼い方

希少なオーストラリアンミストは入手することが難しいですが、飼うのであれば長生きしてもらうためにも正しい飼い方を把握しておきましょう。

オーストラリアンミストの飼育環境

家猫として生まれたオーストラリアンミストは家の中が大好きですが、やはり飼育するとなればストレスフリーな環境で育てることが第一です。 穏やかな性格で噛んだり引っ掻くなど攻撃的な面が少ない分、自己主張が激しくなく我慢強い個体なので、できる限りストレスのないようにしなければいけません。

ストレスが溜まると毛繕いが増えたり走り回る、いつもより頻繁に鳴く、落ち着きがないなどの行動として現れます。ひどくなれば食欲が落ちたりトイレ以外で粗相する、爪とぎ以外で爪を研ぐこともあります。

このようにいつもとは異なる行動が見られた場合にはストレスが溜まっている可能性もあるので、膝の上に乗せる時間を増やしたり話しかけるなど、甘える時間を増やしてあげましょう。

また、おもちゃで遊ぶこともストレス解消になります。家の中や飼い主さん、家族が大好きなオーストラリアンミストはお留守番が苦手で一人の時間が長い、かまってもらえないとストレスを感じることもあるのです。 性格上、一人暮らしや共働きの家庭よりも家族が多い家庭や常に人がいる環境で飼育するほうがおすすめです。

オーストラリアンミストのお手入れ

オーストラリアンミストは短毛種ですが、美しい毛並みを保つためにもブラッシングはきっちりしてください。 もちろん自分で毛づくろいも行いますが、ブラッシングすることで毛を飲み込まない、スキンシップができる、病気や怪我の早期発見につながるなどのメリットがあります。

猫が自分で毛づくろいした場合、抜け毛を飲み込みお腹の中に毛を溜め込んでしまいます。通常溜まった毛は自分で吐き出したりうんちと一緒に排出しますが、消化管に溜まって毛球症になる可能性もあるので、できるだけブラッシングで手入れをしてあげましょう。

オーストラリアンミストを手入れするのにおすすめなのは獣毛ブラシやラバーブラシ、仕上げにコームなどを使います。短毛種なので毛が絡まることはありませんが、汚れを取り除いたりツヤを出すためにも1日1回はお手入れしてあげてください。

オーストラリアンミストの注意したい病気

オーストラリアンミストは複数の猫種をかけ合わせて生まれた猫ですが、遺伝性疾患がほとんどなく身体が丈夫な種類でもあります。それでも注意したい病気があるのでチェックしておきましょう。

先程も記述したように、オーストラリアンミストは非常に我慢強い性格をしています。そのためストレスを溜め込む傾向にあり、ストレスから過剰な毛繕いによって脱毛や皮膚炎になることもあります。

また、オーストラリアンミストだけでなく猫の病気として良く知られる尿路結石・尿石症にも注意が必要です。尿路結石はおしっこのpH値が崩れ、尿管や膀胱、尿道に結石・結晶ができ、尿道などを傷付けたり膀胱炎に繋がります。

最悪の場合には急性心不全から尿毒症を発症、命の危険性もあります。何度もトイレにいく頻尿や1回のおしっこ量が少ない、排尿時に鳴く場合には尿路結石を疑ってください。

おしっこがキラキラしたりピンク色になる、血尿になったときにはすぐに診察してもらいましょう。また、家猫に多い肥満にも気をつけ、適度な運動を心がけてください。

オーストラリアンミストは今後人気が高まりそうな猫

スマートなシルエットに長い足、美しい毛並みと人懐っこい性格のオーストラリアンミストは人が大好きで家猫としても飼育しやすい猫種です。現在では入手が難しいけれど、徐々に注目を集め、今後人気が高まりそうな猫となっています。

三毛猫は幸運を呼ぶ?性格・特徴・飼い方のポイント徹底解説♡

三毛猫は幸運を呼ぶ?性格・特徴・飼い方のポイント徹底解説♡

三毛猫とは3色の毛が生えている猫のことで、幸運を招く猫として知られています。その可愛らしい見た目から、日本人はもちろん世界中の愛猫家から人気を集めています。この記事では、三毛猫の性格や特徴を詳しく解説していくとともに、三毛猫の飼い方や迎える方法をご紹介していくので購入を考えている方はぜひご覧ください。

 

三毛猫(日本猫)とは

日本猫とは日本で生まれ生活している猫の総称で、特定に品種を示すものではありません。同様に三毛猫も品種ではなく、日本猫の柄のひとつで3色の毛が生えていることからそう呼ばれるようになりました。 三毛猫の多くは雑種ですが、その毛色や容姿は海外ではとても珍しく「Calico(キャリコ)」「Tortie and white(トーティ・アンド・ホワイト)」「Tricolore(トリコロール)」などとも呼ばれて親しまれています。

日本猫の品種として唯一、認められているもので「ジャパニーズ・ボブテイル」という猫がいますが、この品種はアメリカで繁殖・改良が行われ誕生したもので三毛猫のとは違う品種です。しかし、現在では逆輸入されて日本での愛猫家も増えています。

三毛猫の性格や特徴

招き猫のモチーフとなったも三毛猫は、幸運を招くとして猫として古くから多くの方に愛されてきました。ここからは、三毛猫の性格や特徴を詳しく解説していきます。

三毛猫の特徴①見た目

三毛猫は、白・黒・茶色のまだら模様が全体に入っているの一般的ですが、ひとつとして同じ柄は存在しません。丸みのある輪郭にクリクリした目を持つ猫が多く、耳は少し垂れているのが特徴です。また、手足は比較的短く、寸胴な体型をしています。

三毛猫の特徴②種類

3色の毛が生えている猫を三毛猫と呼びますが、毛の生え方(模様)によってその呼び方は変わってきます。もっとも、一般的なのが白・黒・茶色のまだら模様が全体に入っていて3色の境がはっきりしているタイプで「トーティー&ホワイト」と呼ばれています。

三毛猫と聞くとこのタイプを思い浮かべる方が多いと思います。「飛び三毛」と呼ばれるタイプは大部分は白が占めていますが、黒と茶色のブチがまばらにあらわれているのが特徴です。

「薄三毛(ダイリュート・キャリコ)」とは、白・明るめの茶色・濃い茶色など淡いい色合いの三毛猫のことで『キジ三毛』と呼ばれることもあります。そのほか、黒と茶色の毛の一部が縞模様になっている三毛猫は「縞三毛(トビー&ホワイト)」と呼ばれるなど、三毛猫にもいろいろな種類があるそうです。

三毛猫の特徴③歴史

犬に並ぶペットとして世界中の人から親しまれている猫ですが、野生のヤマネコを家畜にしたのがイエネコのはじまりだと言われています。 イエネコが人と生活を共にするようになったのは、約5,000年前の古代エジプトで、収穫した穀物をネズミから守るために猫を飼っていたという説が古くから伝わっています。

約3,600年ほど前には、人間と猫が一緒に暮らす様子が描かれていることから、その説が有力視されています。

日本猫のはじまりは、奈良時代ごろで経典などの書物をネズミから守る益獣として中国から輸入されたと言われています。 日本猫の1種である三毛猫は鼻筋が通っている・毛が短いなど日本猫特有を特徴をもっていますが、日本猫に住んでる三毛猫には純血種はほぼ存在せず、日本猫の血を引いた雑種がその多くを占めています。

三毛猫の特徴④オスが少ない

三毛猫には「オスが少ない」という話をよく耳にします。実際、三毛猫のオスが生まれる確率はおよそ3万分の1と言われていますが、なぜオスが生まれないのでしょうか? その理由にあげられるのが、猫の毛色を決めるための遺伝子です。先程から何度も解説しているように、三毛猫とは「白・黒・茶色」の毛色をもった猫を指します。

 

一方メスの猫の性染色体は「XX」なので、黒と茶色の両方を出現させることができます。ごくまれに「XXY」という特殊な染色体を持った個体が産まれると三毛猫になることがあるのです。Y遺伝子をもっているため、オスに分類されますが生殖機能を持たないことも多いそうです。

三毛猫の特徴⑤性格

猫と聞くと、自由奔放・気まぐれというイメージを持っている方も多いはずです。では、三毛猫はどのような性格をしているのでしょうか?

メスが多い三毛猫は、賢くて環境に柔軟なところがあります。また、好き嫌いが激しく気分屋な一面も持ち合わせているなど、これぞ猫という性格をしています。

三毛猫の飼い方

ここまでは、三毛猫の性格や特徴について詳しく解説してきました。ここからは、三毛猫の飼い方をご紹介していくので一緒にみてきましょう。

三毛猫の飼い方①運動ができるスペースを確保

のんびりしているイメージが強い猫ですが、実際は運動能力が高く身体を動かすことが大好きな生き物です。そのため、健康な身体を保つためには「運動ができるスペースを確保」することが大切です。

キャットタワーを設置したりジャンプ移動できるように部屋を工夫したりと、自然に身体を動かせる環境を作ってあげると良いでしょう。また、おもちゃなどの使って積極的に遊んであげることも運動不足解消につながります。そのほか、こまめに掃除をしてあげるなど清潔な環境を保つことも重要です。

三毛猫の飼い方②フードは飽きさせないようにしよう

三毛猫に限ったことではありませんが猫を飼っていると「突然、いつもフードを食べなくなった」「なぜか違う食べものを欲しがるようになった」という経験をしたことがある方もいるがはずです。

猫がごはんを食べなくなるにはいくつかの要因があります。そのひとつが「単純にその味に飽きてしまった」です。人間も、いつも同じご飯を食べていると飽きてしまいます。猫も同じで、毎日同じフードを食べ続けることで、違う味が食べたいという気持ちになってしまうのです。

体調の変化や季節によって食欲が変化している・そのフードを食べた時に嫌な思いをしたなどの原因も考えられますが、飽きさせないためにもフードをいくつか準備しておき、ローテーションであげるようにしてください。また、時にはトッピングなどで味変してげるもの良いでしょう。

三毛猫の飼い方③季節の変わり目は抜け毛が多い

猫は自分で毛づくろいを行うため、通常の季節はブラッシングなどのお手入れは必要はありません。しかし、春・秋の季節などの変わり目には抜け毛が増えるため、ブラッシングを行うようにしてください。短毛種の三毛猫なら2~3日に1度、長毛種の三毛猫は、毛玉が付きやすいので毎日ブラッシングしてあげるのがおすすめです。

 

三毛猫を迎える方法

動物を迎え入れようとする場合「ペットショップで探す」という方も少なくありません。ミックス猫やハーフ猫のように、両親の品種がはっきりしている場合はペットショップで購入できますが、両親の品種がわからない雑種はペットショップでは取り扱われていないことがほとんどです。

では、三毛猫を迎え入れる場合どのようにしたら良いのでしょうか?三毛猫を迎える方法をご紹介していくので、三毛猫を探すときの参考にしてください

方法①里親

三毛猫を迎え入れるには「里親から譲り受ける」という方法があります。ネットで検索すると、たくんさんの里親サイトがヒットするのでそういったものを利用すると良いでしょう。 また、タウン誌や地元の新聞・ポスターなどでも里親を募集している場合があります。

友人や知人など身近な人に里親を探している人がいないかを聞いてみるのもひとつの方法です。ただし、悪質な里親サイトも存在するので利用する際は十分注意してください。

方法②ブリーダー

三毛猫は「ブリーダーから迎える」こともできます。ブリーダーは猫を育てるプロであり豊富な知識も備えているので、初めて猫を飼う方の利用にもおすすめです。最近ではブリーダーと飼い主を合わせるアプリなどもあり、猫の種類や性別はもちろん、産まれた場所など自分の条件にあった猫を探すことができます。

ブリーダーによってはその子の親に会わせてくれるので、どんな風に成長するかも想像ができます。また、不安なことや気になることにも気軽に相談できるのも、ブリーダーから迎えるメリットです。

三毛猫はツンデレな性格が可愛い

白・黒・茶色の3色の毛色をした三毛猫は、招き猫のモチーフになったと言われ、幸運を招くとして猫として古くから多くの方に愛されてきました。

今回は三毛猫の性格や特徴をご紹介するとともに、三毛猫の飼い方や迎え入れる方法についてまとめてみました。ここでご紹介したことを参考にして、ツンデレな性格が可愛い三毛猫を迎え入れてみてはいかがでしょうか。

スコティッシュストレートってどんな猫?スコティッシュフォールドの祖先を徹底解説!

スコティッシュストレートってどんな猫?スコティッシュフォールドの祖先を徹底解説!

ペットとして人気が高い「スコティッシュストレート」という猫をご存知ですか?ちょこんと立った耳が可愛らしく、人懐っこく穏やかな性格の為、初めて猫を飼う方にもおすすめの品種です。

ここではそんな愛嬌たっぷりのスコティッシュストレートについて、祖先から特徴、飼い方まで詳しく解説します。猫好きな方、猫を飼おうか迷っている方、スコティッシュストレートペットとして迎えたい方は是非チェックしてください!

スコティッシュストレートとは

引用:アパートメント21

まずは、スコティッシュフォールドストレートという猫をよく知らない方の為に、どんな猫なのかルーツからご紹介していきます。スコティッシュフォールドストレートとよく似た、スコティッシュフォールドとの違いは何なのでしょうか。以下に詳しく見ていきましょう。

スコットランドの農場で飼われていた猫が祖先

 

スコティッシュストレートは、1960年の初頭、スコットランドの農場で発見された「スージー」という名のメス猫が祖先です。スージは他の猫と違っていつまでも耳が折れ曲がったままでした。

突然変異で耳が折れていたようで、その後成長して子供を産むと、複数の子猫に同じ折れ耳を持つ個体を発見、耳が遺伝形質と確認され、計画的繁殖が始まったのです。そして品種改良が進められ、折れ耳猫は『スコティッシュフォールド』という名で一猫種として公認されました。

一方で、折れ耳だけではなく立ち耳の個体も誕生しており、こちらが『スコティッシュストレート』という名で品種登録されています。

スコティッシュフォールドとの違いは立ち耳

引用:ねこのきもち

スコティッシュフォールドとスコティッシュストレートの起源は同じです。折れ耳なのか立ち耳なのかの違いで、フォールドは「折りたたむ」という意味、ストレートは「直立した」という意味で名前が付けられました。

スコティッシュはスコットランドを表すものです。 同じルーツの猫ですが、血統登録機関であるTICAではスコティッシュストレートを独立した猫種として扱っています。

スコティッシュストレートが登録されたのは2014年と年数は浅く、スコティッシュフォールドと比べてまだまだ知名度が低いのが現状です。

スコティッシュストレートの特徴

引用:メンズノンノ

ここからは、性格や大きさ、毛色、寿命などスコティッシュストレートの特徴をご紹介します。ちょこんと立った可愛らしい耳がチャームポイントのスコティッシュストレートは、一体どんな性格の持ち主なのでしょうか。愛嬌たっぷりなスコティッシュストレートの魅力を見ていきましょう。

特徴①性格

引用:子猫ブリーダーナビ

スコティッシュストレートは、とても好奇心旺盛で社交的な性格です。人懐っこく、人や他のペットとも上手くやっていけるので、初めてペットを迎える方でも飼いやすいでしょう。 基本的に飼い主に従順ですが、成長とともに自立心が強くなり、時には無理やり抱っこされたり構われたりすると、嫌がることもあります。

そう思いきや、飼い主に構われたいため部屋の中をウロついたり、後ろについて回ることもあるようです。 人見知りもないので来客が来ても警戒せず、お子様や他の動物の騒ぎ声や鳴き声にビクついたり、威嚇することもありません。どんな家庭でも自分を適応させられるので、安心して飼うことができます。

ただ少し寂しがり屋の一面もあるので、お留守番が苦手な子もいます。不満を溜め込む性格の子も多いので、頻繁な爪とぎ・食欲低下・尿マーキングなど、ストレスサインを見逃さないようにしましょう。

特徴②大きさ

引用:日本ペットシッターサービス

スコティッシュストレートの平均体重はオス3~6kg、メス2.5~4.9kg、体長約60cmで、一般的な猫と変わりません。セミコビーというボディタイプになり、筋肉質で四肢・胴・尾がやや長めなのが特徴です。前足と後足はコビーほどではありませんが、丸みを帯びています。全体的にずんぐりむっくりの体型です。

特徴③毛色

引用:子猫ブリーダーナビ

スコティッシュストレートは、元々様々品種と掛け合わせて作られた猫なので毛色のバリエーションが非常に豊富です。毛の長さは短毛と長毛の2タイプが存在しますが、長毛タイプは数が少ないので、なかなか目にすることはないでしょう。毛質は柔らかくてボリュームがあり、触るとフカフカしています。

特徴④寿命

スコティッシュストレートの寿命は10~13年と言われています。一般的な猫の平均寿命が14~15年なので、少し短めではありますが、猫の寿命は環境や個体によって左右されるので、しっかりと様子を見てケアしてあげることで寿命は平均よりも延ばすことができます。

スコティッシュストレートの注意したい病気

続いてはスコティッシュストレートの注意したい病気について解説します。病気について把握しておけば、いち早く異常に気付き治療することができるでしょう。いつまでも元気で過ごしてもらう為にも、かかりやすい病気について学んでおくことが大切です。

病気①関節炎

引用:愛猫ロコモ.jp

 

スコティッシュストレートは、遺伝的に骨や関節に異常を起こすことが多いと言われています。同じルーツのスコティッシュフォールドの折れた耳は、そもそも骨の形成異常が原因です。

その身体的特徴からスコティッシュストレートも筋骨格系疾患の発症が多く、関節炎の発症は他種の猫に比べて約2.5倍にのぼります。関節炎を患っているかもしれない兆候は、毛づくろいや爪研ぎをしなくなった・回数が減った・ジャンプしくなった・身体を触られることを嫌がるなどが挙げられます。

病気②骨軟骨異形成症

引用:READY FOR

骨軟骨異形成症とは、後肢や前肢の骨に軟骨の塊(骨瘤)が発生して、軟骨や骨に異常が起きる病気です。こちらも遺伝性で、主にスコティッシュフォールド・スコティッシュストレートに発症しやすい病気になります。

特徴的な症状は四肢の腫れです。軽症な場合は無症状ですが、重症化すると関節で炎症を起こし、足を引きずって歩いたり、足を挙げたり、高いところに登りたがらなくなります。

スコティッシュフォールドと比べて耳の病気になりにくい

引用:アニコム損保

 折れ曲がった耳が特徴のスコティッシュフォールドは耳の病気にかかりやすい猫種です。最大の特徴でもある折れ耳が通気性を悪くし、雑菌が繁殖しやすいのです。

一方スコティッシュストレートは同じ起源の猫種になりますが、耳が立っているため通気性が良く、耳の病気になりにくいとされています。とは言ってもあまり放っておくと耳ダニが繁殖し、外耳炎を起こしてしまうので、耳の穴の入口付近に耳垢が溜まったらお手入れしてあげましょう。

スコティッシュストレートを迎えるには?

人懐っこくて可愛らしいスコティッシュストレートを飼いたい!そんな方の為に、以下ではスコティッシュストレートを迎える方法と気になる費用についてご紹介します。

スコティッシュストレートの迎え方

引用:子猫ブリーダーナビ

ペットショップを巡ってみると、スコティッシュフォールドは見かけてもスコティッシュストレートはあまり目にすることはありません。現状スコティッシュフォールドの方が知名度が高く人気もあるため、スコティッシュストレートを扱っているペットショップは少ないのです。

では、スコティッシュストレートを飼いたい場合はどうすれば良いのでしょうか。最も確実なのは、猫を繁殖して販売を行なっているブリーダーを頼る方法です。スコティッシュストレートを繁殖しているブリーダーは全国にたくさんいます。

「みんなの子猫ブリーダー」「子猫ブリーダーナビ」のサイトでも、たくさんのスコティッシュストレートを見ることができるので是非チェックしてみて下さい。中には、スコティッシュフォールド(立ち耳)と表記されている場合もあるので、必ず確認するようにしましょう。

スコティッシュストレートの価格相場

現在コロナ禍が続くなか、ペットの需要が高まり価格も高騰しています。スコティッシュストレートの価格相場は12~30万円、平均すると約22万円ほどで、高い個体は40万以上するものもあります。また、長毛は短毛に比べて希少になるため、価格も高めです。

スコティッシュストレートの飼い方

 スコティッシュストレートは、人懐っこい性格で他のペットとも仲良くできる為、猫の中でも飼いやすい品種です。ただし好奇心旺盛なので、家にあるものには何でも興味を示します。

登ってケガをするもの、かじられては困るものは片付けておきましょう。 とても遊び好きなので、ストレスが溜まらないようキャットタワーを設置してあげるのがおすすめです。お手入れは短毛であれば週に1~2回ほど軽くブラッシングしてあげるだけで十分です。

長毛の場合は、毛が絡まないよう1日1回はブラッシングして毛並みを整えてあげてください。

スコティッシュストレートのしつけ

引用:犬の家&猫の里

スコティッシュストレートは猫の中でも、とても賢い品種なのでしつけはそこまで大変ではありません。その家庭環境に自分を適応させ、飼い主の期待に応えてくれるでしょう。 ただし好奇心旺盛な性格なので、イタズラをして飼い主を困らせることしばしば…。

まずは叱らなくても良い環境づくりから始め、それでもイタズラをしてしまったら、甘やかさずその場で直ぐに「ダメ!」と叱りましょう。繰り返すうちに、猫の中でルールとして定着していくはずです。

そして大切なのは、家族全員でしつけの方針を統一しておくことです。同じことをしても「この前は叱られたのに今回は何も言われない」となるとルール化できなくなってしまうので、家族でしつけの方法をしっかり話し合いましょう。

飼いやすくて可愛いスコティッシュストレートを家族に迎えよう

引用:子猫ブリーダーナビ

スコティッシュストレートは、とてもフレンドリーで人間といることが大好きです。ちょこんと立った耳も可愛らしく、家族を和ませ癒しを与えてくれるでしょう。ペットとして猫を探している方は、飼いやすく愛嬌たっぶりな可愛いスコティッシュストレートを是非家族に迎え入れてみませんか?