magazine – – NIGAOE PETS

magazine — ホワイトシェパード

Blog Menu

ホワイトシェパードはどんな犬種?特徴や気をつけたい病気など詳しく解説!

ホワイトシェパードはどんな犬種?特徴や気をつけたい病気など詳しく解説!

全身が美しい純白の被毛に覆われたホワイトシェパードは、温厚で忠誠心も高いため、大型犬の中でも比較的飼育しやすい犬種だと言われています。そこで今回は、ホワイトシェパードの特徴や気を付けるべき病気、飼育方法について詳しく解説するので、家族に迎え入れることを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

ホワイトシェパードの特徴

まずは、ホワイトシェパードの特徴について解説します。最も流通しているジャーマン・シェパード・ドッグと顔つきや体格は似ていますが、毛色や性格が少々異なるようです。

特徴①種類

ホワイトシェパードとは、通常"シェパード"と呼ばれるジャーマン・シェパード・ドッグを改良して誕生した白色種です。もともとはアメリカやカナダのブリーダーが白色の毛を持つシェパードを改良して繁殖させた「アメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパード」をホワイトシェパードと呼んでいました。

その後、この犬種がスイスに輸入されたことで、更に改良されて「ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ」も誕生しています。能力や性格に関しては、どのシェパードもほぼ違いは無いとされています。

カナディアンケネルクラブ、ユナイテッドケネルクラブ、そして日本ホワイトシェパード犬協会では、アメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパードとホワイト・スイス・シェパード・ドッグをどちらもホワイトシェパードとして認めています。

しかし、ジャパンケネルクラブやドイツのケネルクラブでは、ホワイト・スイス・シェパード・ドッグのみホワイトシェパードとして認められ、それ以外の原産地や血統の場合は、例え白い毛をしていてもホワイトシェパードとして認めていません。

特徴②平均寿命

平均寿命は他の大型犬とほぼ同じで、10~12年とされています。ただし、ホワイトシェパードは白くて美しい毛並みを維持したいという思いから室内で飼育されることが多く、過ごしやすい環境で育つため、平均以上生きる個体が多いと言われています。

特徴③体重や大きさ

ホワイトシェパードの体高は、オスで60~66cm、メスで55~61cmが平均とされており、体重はオスで30~40kg、メスで25~35kgとなるようです。もちろん個体によって成長の度合いは様々ですが、オスよりメスのほうが小さめな傾向があります。

大型犬に分類される犬種で、筋肉質かつ骨格がしっかりとしていて、全体的に調和が取れたエレガントな外見をしています。

特徴④被毛や毛の色

ホワイトシェパードは、その名前の通り全身が純白の美しい被毛で覆われているのが特徴です。また、ダブルコートと呼ばれる二重構造をしている被毛で、硬いオーバーコートと柔らかいアンダーコートの2種類が生えています。

このダブルコートの犬種は、基本的に抜け毛が多く、特に春から夏と秋から冬に来る換毛期の間では、ごっそりと毛が抜け落ちます。そのため、この期間はブラッシングをこまめにしてあげると、部屋中の至る所に毛が落ちていくのを防ぐことができます。

特徴⑤値段

ホワイトシェパードの価格は、30~50万円と幅広いです。これは、犬種として新しくあまり流通していないことや、近年小型犬の人気が高まり、大型犬の需要が少ないという点が影響しているため、価格が定着していないという状況です。

基本的にはジャーマン・シェパード・ドッグより少々高額になる傾向があり、ペットショップではあまり見掛けない犬種でもあるので、直接ブリーダーに問い合わせるのがおすすめです。

ホワイトシェパードはどんな性格?

ホワイトシェパードは忠誠心が強く、活発で温厚な性格をしています。注意深く警戒心も少々強めなため、初対面の人に対してはあまり愛想を振りまくことがなく、控えめな面もあります。

ただし、ジャーマンシェパードほどの攻撃性はないので、至って穏やかです。 飼い主を始めとする心を許した人に対しては非常に友好的で、飼い主の声のトーンや態度、様子を良く読み取り、時には寄り添ってくれるような仕草も見せる、愛らしい部分も持ち合わせます。

ホワイトシェパードを飼う際に気をつけたい病気

ホワイトシェパードは、大型犬であるがゆえに関節系の病気になりやすい傾向があったり、皮膚の弱さから皮膚炎にも注意する必要があります。以下で特に気を付ける病気について詳しく解説します。

気をつけたい病気①股関節形成不全

大型犬に高確率で発生しやすい病気で、股関節の骨が変形してしまう症状が特徴的です。変形してしまうことで股関節の部分が上手く噛み合わなくなり、炎症を起こすと痛みを感じるようになります。

愛犬がこの痛みを感じている場合、散歩に行きたがらなくなる、運動することを嫌がる、起き上がりにくそうにする、歩行時にお尻が左右に揺れるなどの症状が見られるようになるでしょう。肥満や過度な運動が原因となるので、気をつけましょう。

気をつけたい病気②皮膚疾患

ホワイトシェパードは皮膚が弱いため、膿皮症という細菌性皮膚炎になりやすいと言われています。罹患した場合、皮膚が局所的に赤くなる、ニキビのようなものができる、フケが出やすくなる、異常に痒がるなどの症状が見られるようになります。

すぐに治療すれば内服薬で1ヶ月以内に治ることがほとんどですが、シャンプーで過剰に洗い過ぎたりする行為が原因になることもあるので、注意してください。

気をつけたい病気③関節炎

大型犬は小型犬よりも関節炎になるリスクが高いことがわかっています。原因は、外部からのダメージがほとんどですが、細菌による炎症の場合もあります。足を引きずる、散歩に行きたがらない、じっとしていることが多くなるといった症状が見られるようになったら、関節炎になっている可能性があります。

加齢による関節炎の場合は防ぎようがありませんが、肥満や運動のし過ぎ、もしくは運動不足が原因となる場合もあるため、体重管理や適度な運動量を心がけましょう。

ホワイトシェパードの飼い方のコツ

続いて、ホワイトシェパードを家族として迎え入れる際の、飼育方法について詳しくご紹介します。特に、飼育環境や運動の頻度が大切になってくるので、その点を考慮した上で飼うことを検討すると良いでしょう。

飼い方のコツ①室内で飼育する

ホワイトシェパードは被毛にボリュームがあるため暑さに弱く、白い毛並みも屋外で飼育しているとすぐに汚れてしまうので、室内での飼育がおすすめです。特に夏は、人間以上に暑さを感じているので、必ずクーラーを付けて室内を涼しくしてあげましょう。

飼い方のコツ②しっかり運動させる

ホワイトシェパードに限らず、大型犬は基本的に家の中にずっと放置するのではなく、必ず散歩に連れていき適度な運動をさせることが重要です。家の中をいくら歩き回っていても、大型犬にとってはそれだけの運動量では全く満足できません。 散歩は1日に2回、それぞれ1時間以上の歩行が必要でしょう。

1回しか行けないという方は、時間を長めに取ってあげて下さい。また、時には走り回ることも大切なので、ドッグランなど自由に走れる場所に行き、ノーリードで思う存分走らせてあげるとストレス解消にもなります。 万が一、散歩などの運動量が足りないと、ストレスで無駄吠えや噛み癖の悪化、破壊行動などが見られるようになります。

こうなると女性や子供だと手に負えなくなる可能性もあるため、散歩や運動のできる環境が整えられない場合は、飼育を考え直したほうが良いでしょう。

飼い方のコツ③ストレスに注意する

ホワイトシェパードは、周囲の状況を良く観察し敏感に察知するという特性があるため、環境に左右されやすく、少しの変化でもストレスを感じてしまう場合があります。 前述したように、運動不足もストレスの一因ではありますが、部屋の雰囲気を突然ガラッと変える、フードを突然違うものにする、いつも一緒にいないような人と留守番をするといったことも、過剰にストレスを感じる場合があります。

何事もいきなり変えるということは避けて、少しずつ変化させてあげると愛犬自身も受け入れやすくなるでしょう。また、飼育環境が狭いこともストレスになりやすいので、狭い部屋に長時間閉じ込めたりするのも控えて下さい。

飼い方のコツ④定期的にブラッシングする

ホワイトシェパードは抜け毛の多い犬種なので、1日に1回はブラッシングをしてあげると、整った被毛環境を保つことができます。また、毛の表面が汚れた際は、濡れたタオルなどで優しく拭いてから乾かしてあげて下さい。

ホワイトシェパードのしつけのコツ

ホワイトシェパードはもともと温厚な性格であることが多いですが、幼いうちから社会化トレーニングを行うことで、人間との適度な距離感をより保てるようになります。散歩や外部の音に対する慣れなどの社会化トレーニングは、生後2~3ヶ月のうちに少しずつ始めていきましょう。

また、それに加えてしつけも出来るだけ早いうちから開始することが大切です。幼犬の頃から様々な経験をさせたり、良いこと・悪いことを覚えさせると、成長した時に起こり得る人間や他の犬とのトラブル、過剰な警戒心を防ぐことができます。

ホワイトシェパードの特徴を理解して大切に飼おう

ホワイトシェパードは、最も認知されていて警察犬としても有名なジャーマンシェパードに比べて穏やかな性格をしており、家族として迎えるのにおすすめの大型犬でもあります。室内で飼育することができるので、環境さえ整っていれば安心して育てられるでしょう。