猫の天敵を知っていますか?普段の生活でも見かける生物から、自然豊かな環境にいる動物まで様々です。この記事では、猫の天敵となる動物を10種類ピックアップして紹介しています。また、天敵から猫を守るための方法やポイントも解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
要注意!猫の天敵動物10選
猫の天敵である動物について10種類を紹介していきます。
天敵とは、特定の生き物を捕食したり、害になるおそれのあるものを追い払う生物のことを指します。
猫はもともと小さな動物を狩る習性を持っていますが、捕食される側になる場合もあります。猫を食べてしまう動物は以下の通りになっているので参考にしてみてください。
猫の天敵動物①カラス
カラスは猫の天敵です。
カラスは雑食で小さな動物であれば襲って、そのまま殺し食べることが多いです。したがって、生後4か月くらいの子猫でればカラスに食べられてしまう可能性があります。
そのため、ベランダや庭であっても子猫を外に出すことは危険にさらすことになるので、なるべく避けましょう。もし外に出したいのであれば、近くで見守っていたり、ゲージの中に入れると良いでしょう。
生後4か月以降も引き続き、注意が必要ですが、成猫になると、カラスに抵抗する力があるので、襲われても問題ないと言われています。
ただし、成猫であっても病気や健康状態が悪いと、襲われると抵抗できない可能性もあるので、子猫と同様に室内で飼育するのが良いとされています。
猫の天敵動物②蛇
蛇も猫の天敵になります。蛇が猫を捕食するのは、砂漠に住んでいた「イエネコ」の祖先である「リビアヤマネコ」の時代にまでさかのぼると言います。砂漠において、猫は蛇に遭遇することが多く、現在でもお互いを見るとやり合う本能が刻まれているそうです。
インターネット上では、猫と蛇がやり合う動画も見られます。動画では、猫からちょっかいを出したり、遠ざかっていこうとする蛇を追いかけたりするシーンもあるようです。
蛇は毒を持っているものもいるため、一度襲われると取り返しのつかないことになりかねません。しかし、これらのことは小型の蛇に限ったことなので、ニシキヘビなどの大型の蛇の場合は丸呑みにされる可能性があります。
普段の生活で蛇に遭遇する確率は低いですが、自然が多い場所で住んでいる場合は、外に出さない方が良いと言えるでしょう。
猫の天敵動物③猛禽類
猛禽類(もうきんるい)も、猫の天敵だと言われています。
猛禽類とは、獲物を捕食するために、体を進化させた鳥の仲間で、カラスよりも体格が大きいタカやハヤブサなどのことを指します。
猛禽類は、鋭い爪や猛烈に早いスピードが特徴的で、成猫もターゲットにしてしまうと言われています。日本国内では、野生の猛禽類は少ないとされていますが、自然が多い地方などで飛んでいる姿を見かけた場合は、猫が襲われないように避難させたり抱きかかえたりしましょう。
猫の天敵動物④アライグマ
アライグマも猫の天敵だとされています。アライグマは、「ラスカル」のアニメで一躍人気になり、また実物においても愛くるしい見た目や動作が話題になり一時期は飼育するなどのブームもありました。
しかし
アライグマ実は凶暴な性格をしているため、一度飼育した人が無責任に放置したこともあり、野生化してペットや家畜を襲ったりして社会問題になった時期もありました。
アライグマは、狂犬病など人間に感染する病原体を保有していることもあるため、近づいたり、触れたりするのは危険です。現在では日常生活において見かけることは少なくなりましたが、万が一見かけた場合は、近寄らずに猫を守ったりして気をつけましょう。
猫の天敵動物⑤犬
犬も猫の天敵だとされています。犬は人間にとって身近な動物であり、
猫と一緒に飼っている人も多くいるため、天敵だと思われていないことが多いです。犬が本来持っている狩猟本能や闘争心が突然出てきて、猫を襲う可能性は十分にあります。
「うちで飼っている犬と猫は仲良しだから」と安心していても、ある日突然襲ってしまう可能性があるので注意しておきましょう。特に、犬の中でも大型犬の場合は、遊んでいるように見えても、興奮しすぎると猫を傷つけてしまう恐れがあるので念のため、注意深く見守りましょう。
猫の天敵動物⑥サル
サルも猫の天敵だとされています。
サルは、都会に現れて捕獲されたり、小さい子供や年配の人が襲われたりして大きなニュースになることがあります。人間だけでなく猫も襲うこともあるので覚えておきましょう。
都会で現れるサルだけでなく、地方の自然環境が多く残る土地にも野生のサルがいるので、猫やエサを求めて近づいてくる恐れがあります。
サルは、縄張り争いの意識が非常に高く、遭遇すると威嚇したり凶暴化するので、近づかずに、食べ物も与えてはいけません。猫を飼っている人は外へ出さずに室内に避難させましょう。
猫の天敵動物⑦ハクビシン
ハクビシンも猫の天敵となります。
ハクビシンとは、近頃蔵会している野生動物の一種で、農作物を荒らすなどの危害を加えることがあります。また雑食なので、農作物だけでなく小動物も捕食することもあり、山奥だけでなく人間の家の近くに巣を作ることがあります。
ハクビシンは攻撃的な性格をしているので、猫が反撃してもひるむことなく立ち向かってきます。そのため、猫を殺したり捕食することも多くあります。ハクビシンは田舎にいる動物だと思われがちですが、人間の生活と環境が似ているので、放し飼いの猫は要注意です。
猫の天敵動物⑧タヌキ
タヌキも猫の天敵になります。タヌキは、絵本や日本昔話にもよく登場し田舎に住んでいるのを連想することがありますが、実は都会にも住んでいます。
タヌキは夜行性で昼間に見かけることは少なく、猫を襲ってしまうという事例も見られます。またタヌキは狂犬病の病原機を保有している場合もあるので、噛まれたり引っかかれたりすると危険なので、決して近寄ってはいけません。
猫の天敵動物⑨イタチ
イタチも猫の天敵となります。
イタチは、体重が2kgほどの小さな動物ですが、愛くるしい見た目とは違い、肉を捕食する肉食獣に分類されます。
攻撃性が高く、一度遭遇すると子猫は襲われる可能性が高いです。猫の他にも鳥やねずみなども捕食することがあるので、人がたくさんいる場所に現れたりするのも珍しくありません。
猫の天敵動物⑩キツネ
キツネも猫の天敵になります。キツネは真っ白な雪の中にいて可愛いイメージや絵本や昔話にも登場し、神聖視されることも多くあります。しかし、
キツネは基本的にうさぎや小鳥、ねずみなどの小型生物を捕食する肉食動物です。
また野生のキツネは、縄張り争いやエサの取り合いでやり合うことが多々あり、猫も危害にあうことがあります。野生のキツネが住んでいる場所では、猫を外に放ったり、飼育するのは避けた方が良いでしょう。キツネも他の天敵と同様に、狂犬病の病原体を持っていることもあるので注意しましょう。
猫を天敵から守る為には完全室内飼育
最後に、猫を天敵から守るための方法について紹介します。
ここでは、完全室内飼育をすることや、室内飼いであっても安全目を考慮するポイントなどについてふれているのでぜひチェックしてみてください。
完全室内飼育で危険を回避する
猫を天敵から守る最善策は、
「完全室内飼育」をすることです。散歩や日向ぼっこであっても外へ出さずに飼育することで、天敵から守ることができます。
また、完全室内飼育は、草むらにひそむダニやノミ、ムカデなどの害虫から守ることもでき、危険な場所へ行くことも避けることができます。
それにより病気や怪我を未然に防ぐ効果があり、猫にとっても安全に毎日を過ごせることになります。家の中であっても、キャットタワーやおもちゃがあれば運動不足になることは少なく、ストレス発散にもなるので完全室内飼育でも問題ないとされています。
室内でも安全への配慮を忘れない
完全室内飼育であっても、注意するべきポイントがあります。それは、猫にとっても危険なものを置かないということです
。例えば、猫が食べてしまうと中毒を起こしてしまう観葉植物や、誤飲する危険な針やボタン、人間が服用する錠剤などの薬です。
他にも、感電のおそれがある電気コードがあります。これらのものは猫にとって非常に危険なので、猫が届かない場所や見えないところにしまっておくと良いでしょう。
愛猫が快適に過ごせる環境を作ってあげよう!
いかがでしたか?今回は、猫の天敵となる動物について10種類を紹介しました。
普段の生活でも見かける動物だけでなく、地方などの自然豊かな環境で住んでいる猫も天敵に注意が必要です。
狂犬病の病原体を持っている天敵もいるので、決して触れたり近づいたりしてはいけません。愛猫が快適に過ごすために、完全室内飼育で病気や怪我から守ってあげましょう。