magazine – – NIGAOE PETS

magazine — 顔

Blog Menu

エキゾチックショートヘアはどんな猫?特徴や気をつけたい病気など詳しく解説!

エキゾチックショートヘアはどんな猫?特徴や気をつけたい病気など詳しく解説!

エキゾチックショートヘアは、丸い顔につぶれたような鼻と大きなまん丸目、愛嬌たっぷりで可愛い猫です。エキゾチックショートヘアを飼うなら性格や気をつけるべき病気、飼い方などを理解して、上手にお世話してあげると良いでしょう。愛らしく可愛いエキゾチックショートヘアのルーツや見た目の特徴、注意点や飼い方、値段相場などをまとめました。

 

エキゾチックショートヘアとは

エキゾチックショートヘアは飼い猫として人気があるだけでなく、飼いやすい猫種ランキングでも上位に入る猫で、初心者にもおすすめできます。

エキゾチックショートヘアの歴史

エキゾチックショートヘアの歴史はそれほど古いものではなく、長毛種で被毛も厚く、グルーミングに手間がかかるペルシャ猫の短毛種を望むことで生まれた猫種です。

1960年代にペルシャ猫と短毛種のアメリカンショートヘアーを交配したエキゾチックショートヘアが誕生、当時はシルバーの毛色が多かったことで「スターリング」と呼ばれていましたが、1966年にCFA登録される際にエキゾチックショートヘアとなりました。

一方で1950年代後半、茶色の毛色のペルシャ猫を生み出すためバーミーズを交配、結果的には失敗したものの、その過程で短毛種や鼻が低い個体としてエキゾチックショートヘアが誕生したルーツもあります。

エキゾチックショートヘアの特徴

ブサカワで知られるエキゾチックショートヘア、穏やかで飼い猫として扱いやすい猫種ですが、その見た目や毛色、性格などの特徴をまとめました。

特徴①性格

ペルシャ猫を基本としたエキゾチックショートヘアは、その穏やかな性格を引き継ぎ、温厚で落ち着いた性格であり、人懐っこく甘えん坊な子が多くなっています。 しかしアメリカンショートヘアーの活発なところもあり、好奇心旺盛で遊ぶことも大好きです。

それでも一般的な活発な猫種よりもおとなしく、マイペースなので、走り回ったりすることは少なめとなっています。 甘えん坊で人懐っこい性格のため、飼い主や家族にすり寄ったり抱っこ好きであるものの、それほど依存性はありません。温厚な性格なので猫や犬など他のペットとも友好的にできるので多頭飼にも向いています。

特徴②見た目・体型

見た目の大きな特徴は低く、つぶれたような鼻でしょう。それ故に「ブサカワ」と言われることもありますが、とても愛嬌のある顔をしています。また、目は大きくて丸く、個体によっては若干垂れ目気味の子もいます。

顔は楕円形で耳は小さく、太い首と短い足、短く太いしっぽで体型が全体的に丸く、意外と筋肉質です。一般的にずんぐりむっくりとした体型で、穏やかな性格と相まってのんびりした印象を与えます。鳴き声は小さく、ほとんど鳴かないので家猫にもぴったりです。

特徴③毛色

短毛種ですがミックスのような短さではなくふわふわした毛の色は多くがレッド、他にもロシアンブルーの毛色であるブルーやクリーム、ホワイト、スモーク、ブラックなどの単色から各色のしま模様・タビー、三毛猫・キャリコ、白を含んだ2色のバイカラーなどがいます。

特徴④寿命

家族の一員として共に暮らすなら、気になるのが寿命です。猫の寿命は猫種によって異なりますが、一般的な猫の平均寿命は12~18年、エキゾチックショートヘアの平均寿命は10~13年前後と、若干短命です。

もちろん平均寿命はあくまで平均であり、飼育環境や個体によっては10~13年よりも早く亡くなってしまう場合や、長く生きることもあるでしょう。

近年では餌や薬の質が向上治療方法の開発も進化しているため、病気になっても早期発見早期治療で長生きできる可能性も高くなります。 より長生きしてもらうためには、日頃のスキンシップで、普段と違ったところがないか常にチェックし、定期的な健康診断やおかしいと思ったらすぐに獣医師に診てもらいましょう。

エキゾチックショートヘアが気を付けたい病気

どんな猫を飼っていても、猫種ごとにかかりやすい病気というものがあります。エキゾチックショートヘアを飼うのであれば、気をつけたい病気を知ることで万が一その病気になった場合にどういった対策をすれば良いのか心構えができます。エキゾチックショートヘアがかかりやすい病気をまとめているので把握しておきましょう。

気を付けたい病気①鼻涙管狭窄

鼻涙管狭窄(びるいかんきょうさく)は目頭にある、涙の通り道・涙点から骨内部を通り鼻腔内にぬける管・鼻涙管が詰まる、または狭くなることで、特にエキゾチックショートヘアのように鼻がつぶれたような猫は元々の骨格の状態で狭くなりがちです。

鼻涙管狭窄になると涙が正常に処理されず、行き場をなくした涙があふれ、常に涙目になっている、涙を流すなどが見られます。涙が出続けると目の周辺が荒れて目ヤニが増えたり、涙やけを起こします。

鼻涙管狭窄になると涙があふれてしまう病気、流涙症を発症することもあります。鼻涙管狭窄はエキゾチックショートヘアのような鼻が低い猫には先天的に発症しやすく、涙を流しているのを見つけたときはまず、清潔なティッシュなどでそっと拭き取り、一度様子を見てください。 それでも常に涙が出ている、目が充血していたり目ヤニが黄色いなどの症状があれば動物病院で診てもらいましょう。

気を付けたい病気②尿石症

尿石症は尿路結石症とも言われる病気で、エキゾチックショートヘアだけでなく多くの猫が発症しやすい病気です。尿石症は尿を通る道である尿路に結晶や結石が発生し、膀胱や尿道をキズつけたり詰まる病気で、気付かずに治療が遅れると命の危険性が高まります

尿石症になると頻繁にトイレに行くにも関わらずおしっこがあまり出ない頻尿や、おしっこをするたびに鳴く、血尿が出る、おしっこがキラキラしているなどの症状が現れます。

トイレ以外で少量のおしっこをする、食欲低下や元気がなくなる、発熱することもあるので、おかしいと思ったらすぐに受診してください。 予防法として普段から水分をしっかり摂るミネラルバランスの良い食事を心掛けましょう。早期発見であれば食事療法での治療も可能、特にオス猫のほうが発症しやすいので、気になる場合には定期的な尿検査もおすすめです。

気を付けたい病気③多発性嚢胞腎

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)はペルシャ系の猫が発症する遺伝性疾患で、ペルシャ猫と交配されて生まれたエキゾチックショートヘア特有の病気でもあります。遺伝性疾患なので、両親のどちらかがこの疾患だった場合には50%の確率で発症してしまいます。

多発性嚢胞腎は腎臓内に嚢胞ができ、徐々に肝機能が低下する病気で、現段階では治療法が確立していないため発症してしまうと根治が困難な病気です。早期発見で症状を緩和することは可能なので、定期的な健康診断をしておきましょう。

気を付けたい病気④眼病

エキゾチックショートヘアは流涙症や白内障などの眼病にも注意してください。流涙症は鼻涙管狭窄以外に目の中にゴミなどの異物が入って起こる場合や、結膜症・角膜炎・眼瞼炎(がんけんえん)など目の炎症や、目の周辺の筋肉である眼輪筋の衰えからまばたきが減ることで涙の過剰分泌が起こり、発症します。

また、鼻炎や副鼻腔炎など鼻の基礎疾患が引き金となる場合もあります。先天的な鼻涙管閉塞で流涙症を発症した場合には外科手術を行うこともありますが、炎症や基礎疾患が原因であれば薬で治療することも可能です。

白内障は目の中にある水晶体全体、または一部が白く濁った状態で視力低下が見られます。加齢や眼病からの続発外傷などが原因として挙げられますが、一般的に猫の白内障は人間よりも発症する可能性が低いものの、エキゾチックショートヘアの場合は遺伝子的な要因もあり、かかりやすい病気の1つになります。

目が白く濁っている、常に瞳孔が開いている、柱や物にぶつかったりしている場合には白内障を疑ってください。発症したら視力低下の進行を遅らせる点眼などの内科治療や、手術による外科治療を行います。予防として年1回の目の検査や、野良猫との喧嘩による外傷を避けるための完全室内飼育をしてください。

エキゾチックショートヘアを飼うには?

穏やかな性格で猫初心者にも飼いやすいエキゾチックショートヘアですが、初めて猫を飼う方は、まず猫のテリトリーとなるペットサークルや通院に必要なペットキャリー、寝床・ベッドやキャットフードやフードボウル、水ボトル、トイレとトイレ砂などを準備します。他にエキゾチックショートヘアを飼うための迎え方や値段相場、適切な飼い方などをチェックしておきましょう。

エキゾチックショートヘアの迎え方

 エキゾチックショートヘアを迎える方法は保護猫からの譲渡ブリーダーやペットショップから迎える3つの方法があります。保護猫からの譲渡は保護猫団体が行っている譲渡会や譲渡型保護猫カフェを利用したり、里親募集サイトなどを調べてみましょう。

血統を重視するのであればエキゾチックショートヘアのブリーダーやペットショップから迎える方法がありますが、よりハイクラスのブリーダーを選ぶならキャッテリーをチェックしましょう。  

キャッテリーはアメリカの猫愛護団体・TICAとCFAどちらかに認められた一部のブリーダーで、信頼性が高く、遺伝性疾患を発症しやすいエキゾチックショートヘアが、できるだけ病気を発症しない管理・繁殖を行っています。ペットショップで迎える場合には清潔な店内でスタッフの対応や動物の扱いが良いところを選びましょう。

エキゾチックショートヘアの値段相場

エキゾチックショートヘアの値段は個体によって異なりますが、10万~35万円前後です。オス・メスの性別の違いや毛色、月齢などによって値段が変わり、子猫と成猫では子猫のほうが高く、月齢が増すごとに安くなります。 2022年の値段相場は約28万円、オスとメスではオスのほうが高く、人気の毛色・ポイント系の場合は32万円を超える場合もあります。

特にオスのキャリコは誕生率が低いので、かなりの高額になることも珍しくありません。 譲渡会や里親募集サイトから迎える場合にはブリーダーやペットショップよりも値段が抑えられますが、子猫よりも成猫が多くなっています。

エキゾチックショートヘアの飼い方

人懐っこく愛嬌たっぷりのエキゾチックショートヘア、より快適に一緒に暮らすためにも飼い方の注意点を理解しておきましょう。飼い方として特に中止したいのが温度・湿度の管理とトイレの管理、フードの選び方です。

温度・室温管理

猫は寒さよりも暑さが苦手、夏場はクーラーや直射日光を避けるためのカーテンを利用、空気循環を行うなどの暑さ対策が必要です。クーラーや扇風機は猫に直接風が当たらないようにしてください。猫は自分で涼しい場所を求めて移動するので、邪魔しないようにしましょう。

冬は暖房の温度を高くしすぎないようにしてください。頻繁にグルーミングしているときは暑いと感じているので温度を下げてみましょう。また、乾燥しないための適度な加湿も必要です。 快適に過ごせる温度は20~28度、夏場は27度前後で冬場は23度前後でしょう。

子猫やシニア猫はもう少し暖かくしてください。湿度は60%ぐらいが最適、乾燥しすぎると風を引いたり皮膚トラブルを起こす、肉球がひび割れてしまいます。

トイレ管理

猫は本来きれい好きなので、トイレが汚れたままだとトイレ以外で粗相することもあります。用を足したらすぐに取り除き、常に清潔にしておきましょう。 エキゾチックショートヘアを迎える際に、これまで使用していたトイレ砂の一部をもらう場合があります。これは砂に自分の匂いがついているので、新しいトイレに混ぜておくことで、そこが自分のトイレだと認識できるようになります。

トイレは猫の数プラス1つが理想、多頭飼で2匹いる場合にはトイレを3つ準備しましょう。トイレ砂を変えるときはそれまで使っていた砂を混ぜ、徐々に新しい砂だけにしていきます。 猫はトイレ砂が気に入らない、砂の量が少ない、トイレサイズが小さいと粗相しがちなので、その子に適したものを選びましょう。

フード選び

エキゾチックショートヘアは温厚な性格ゆえに暴れ回ることが殆どありません。そのため運動不足による肥満に注意が必要です。フード選びでは良質のタンパク質を含み、バランスよく栄養素が配合されているものを選んでください。

筋肉質なので動物性高タンパク質・高脂質のものを、さらに低炭水化物で肥満を防ぐようにしますが、腎不全や慢性腎臓病の場合には高タンパク質がNGになることもあるので必ず獣医師に相談してください。

また、のんびりした性格でご飯は時間をかけて食べる子も少なくありません。フードを残してしまう場合には1回分を少なく、与える回数を増やしてみましょう。

可愛いエキゾチックショートヘアを家族に迎えよう

人に懐いて甘えん坊なエキゾチックショートヘアは多頭飼いや犬など他のペットとも友好的です。憎めない愛らしさで可愛いエキゾチックショートヘアを家族の一員として迎えてみませんか。