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オーストラリアンミストを徹底解説♡特徴から飼い方まで可愛い魅力をご紹介!

オーストラリアンミストを徹底解説♡特徴から飼い方まで可愛い魅力をご紹介!

猫にはマンチカンやスコティッシュなど様々な猫種がいますが、それぞれに可愛く魅力的な部分がたくさんあります。数多くの猫種のなかで、まだ日本ではあまり知られていない、マイナーな猫種『オーストラリアンミスト』をご存知ですか。美しく癒やし系な見た目に親しみやすい性格の可愛い猫です。こちらの記事ではオーストラリアンミストについてまとめました。

 

オーストラリアンミストとは

オーストラリアンミストはアビシニアンやアメリカンショートヘア、バーミーズ、オーストラリア国内生まれの縞模様の猫などと交配されたかなり新しい猫種で、日本国内のペットショップではあまり見ることがないレア猫です。

オーストラリンミストの歴史

前述のように、オーストラリアンミストは新しい猫種、その歴史は1976年からになります。名前からも分かるように、原産国はオーストラリア、斑点模様の家猫を増やすことから生まれました。

上記記述の猫種をかけ合わせ、バーミーズの個性を強く受け継ぎ縞やマーブル模様の美しい猫がオーストラリアンミストです。 当時の猫種名はスポテッドミストでしたが、1998年にその特徴的な柄が基準として認可、さらにオーストラリアで生まれた代表的な猫(日本の三毛猫的存在)とするためにオーストラリアンミストとなったのです。

世界猫連盟・WCFや世界最大の猫の遺伝子登録機関・TICAの公認、猫血統登録機関・GCCFの仮認定を受けています。

オーストラリアンミストの特徴

「オーストラリアの霧」という意味合いがあるオーストラリアンミストは、美しい模様が魅力的な可愛らしい猫です。日本ではあまりお目にかかることのないオーストラリアンミストの特徴をチェックしてみましょう。

特徴①性格

 家猫として誕生したオーストラリアンミストは穏やかで人懐っこく、甘えん坊な性格をしています。家の中で過ごすことを好み、走り回ったり探索するよりも、飼い主さんや家族の膝の上でまったりとすることが多いですが、遊ぶことも大好きです。

また、子どもが苦手な猫が多い中で、オーストラリアンミストは人の子とも友好的、基本的に穏やかでおおらかな猫なので、攻撃的になることや引っ掻くことも少ないためお子様のいる家庭にも馴染みやすいでしょう。

甘えっ子で人が大好き、インドア派なので常に人がいる環境を好み、在宅ワークや子どもが独り立ちした夫婦、老夫婦などに可愛がられることが多いようです。

特徴②体重

オーストラリアンミストはほっそりとした見た目に反して筋肉質であり、スタイル抜群の美人さんが多くなっています。平均的な体重は3~6kgと中型、メスとオスとではオスのほうが骨格がしっかりしているため若干大きめです。

特徴③毛色

「オーストラリアの霧」を意味する名前を持つオーストラリアンミストの毛色は、ブラウンやブルー、チョコレート、ライラック(薄紫)、シナモン、フォーン(やや明るめのブラウン)、ゴールド、ピーチ、キャラメルと多数があります。

しかし原産国のオーストラリア団体ではシナモン・フォーン・キャラメルを除く6色を、GCCFではゴールド・ピーチを除く7色、TICAではシナモン・フォーンを除く7色を認定したいるようです。

これは団体ごとに認定色が異なるというよりも、若干の色名や分類によって多少の誤差があるだけです。オーストラリアンミストは毛色の違いよりも模様が特徴的であり、地色より濃い色で身体の両側面に名前由来である霧のような斑点や大理石模様があります。

他にも足としっぽには輪状や縞、首や顔にライン模様があり、子猫時代には明確な模様は見られず、身体が成長するにつれて模様が定着します。

特徴④寿命

ペットとして飼う以上、長く共にありたいと思うのが飼い主としての本音です。猫の平均寿命は12~18年ほど、近年では餌の質が良くなったり様々な治療法の開発が進んだことにより特に家猫の寿命を伸ばしています。

血統書付きの場合は平均寿命が短いとも言われていますが、オーストラリアンミストは身体が丈夫なので平均寿命は15~19年ほど、一般的な平均寿命よりも少しだけ長くなっています。

オーストラリアンミストに限らずどんな猫にも言えることですが、飼育環境を整え、病気や怪我などの早期発見による治療等で平均寿命を伸ばすことも可能です。

オーストラリアンミストを飼うには?

丸みを帯びた愛らしい顔に大きくクリっとした目で愛嬌たっぷりのオーストラリアンミスト、人懐っこく子どもにも優しいので「飼ってみたい」と興味を惹かれます。 しかし日本のペットショップではほとんど見ることのないオーストラリアンミストを飼うにはどうすれば良いのでしょう。

オーストラリアンミストの探し方

歴史の浅いオーストラリアンミストは日本国内のペットショップではまずお目にかかることはありません。猫は猫種によってブリーダーが存在しますが、オーストラリアンミストに限ってはこのブリーダーですら未だ多くないのが現状です。

以前まではオーストラリアンミストを飼おうと思ったら原産国であるオーストラリアでブリーダーを探し、交渉するしか方法はありませんでした。しかし2017年にはオーストラリアから日本に2匹の親猫がやってきて子猫を生んでいます。

オーストラリアンミストを探すにはTICAに登録されたキャッテリー(ブリーダーより一段回上)の資格を持つ方を探すことから始めましょう。 日本国内ではまだオーストラリアンミストのブリーダー・キャッテリーが少ないためにかなり競争率が高く、なかなか飼うことは困難です。

そのためキャッテリーの公式サイトでこまめに情報を集め、出産予定などをチェックしておきましょう。英語ができる方はオーストラリアのブリーダーを頼る方法もありますが、検疫や輸送費などがかかるので注意してください。

オーストラリアンミストの価格相場

ペットショップではなくブリーダーから譲り受けるしかないオーストラリアンミスト、実際に飼うとなればどれくらいの価格になるのでしょうか。日本での知名度が低いだけでなくブリーダー自体も少ないため、価格もそれなりに高くなります。

お迎えできる子猫自体の掲載も少ないため、相場価格を調べることが難しいですが、2022年11月時点で掲載されていたオーストラリアンミスト(子猫)の価格は27万5000円、高額になることは間違いないでしょう。

オーストラリアでは生体代のみで300~400ドル、日本円に換算すると2022年11月時点で約28万~38万、オーストラリアから輸入するのであれば生体代に検疫・輸送費の20万円以上がプラスされます。輸入代行業者などに依頼すれば合わせて仲介手数料や事務手数料が必要になります。

オーストラリアンミストの飼い方

希少なオーストラリアンミストは入手することが難しいですが、飼うのであれば長生きしてもらうためにも正しい飼い方を把握しておきましょう。

オーストラリアンミストの飼育環境

家猫として生まれたオーストラリアンミストは家の中が大好きですが、やはり飼育するとなればストレスフリーな環境で育てることが第一です。 穏やかな性格で噛んだり引っ掻くなど攻撃的な面が少ない分、自己主張が激しくなく我慢強い個体なので、できる限りストレスのないようにしなければいけません。

ストレスが溜まると毛繕いが増えたり走り回る、いつもより頻繁に鳴く、落ち着きがないなどの行動として現れます。ひどくなれば食欲が落ちたりトイレ以外で粗相する、爪とぎ以外で爪を研ぐこともあります。

このようにいつもとは異なる行動が見られた場合にはストレスが溜まっている可能性もあるので、膝の上に乗せる時間を増やしたり話しかけるなど、甘える時間を増やしてあげましょう。

また、おもちゃで遊ぶこともストレス解消になります。家の中や飼い主さん、家族が大好きなオーストラリアンミストはお留守番が苦手で一人の時間が長い、かまってもらえないとストレスを感じることもあるのです。 性格上、一人暮らしや共働きの家庭よりも家族が多い家庭や常に人がいる環境で飼育するほうがおすすめです。

オーストラリアンミストのお手入れ

オーストラリアンミストは短毛種ですが、美しい毛並みを保つためにもブラッシングはきっちりしてください。 もちろん自分で毛づくろいも行いますが、ブラッシングすることで毛を飲み込まない、スキンシップができる、病気や怪我の早期発見につながるなどのメリットがあります。

猫が自分で毛づくろいした場合、抜け毛を飲み込みお腹の中に毛を溜め込んでしまいます。通常溜まった毛は自分で吐き出したりうんちと一緒に排出しますが、消化管に溜まって毛球症になる可能性もあるので、できるだけブラッシングで手入れをしてあげましょう。

オーストラリアンミストを手入れするのにおすすめなのは獣毛ブラシやラバーブラシ、仕上げにコームなどを使います。短毛種なので毛が絡まることはありませんが、汚れを取り除いたりツヤを出すためにも1日1回はお手入れしてあげてください。

オーストラリアンミストの注意したい病気

オーストラリアンミストは複数の猫種をかけ合わせて生まれた猫ですが、遺伝性疾患がほとんどなく身体が丈夫な種類でもあります。それでも注意したい病気があるのでチェックしておきましょう。

先程も記述したように、オーストラリアンミストは非常に我慢強い性格をしています。そのためストレスを溜め込む傾向にあり、ストレスから過剰な毛繕いによって脱毛や皮膚炎になることもあります。

また、オーストラリアンミストだけでなく猫の病気として良く知られる尿路結石・尿石症にも注意が必要です。尿路結石はおしっこのpH値が崩れ、尿管や膀胱、尿道に結石・結晶ができ、尿道などを傷付けたり膀胱炎に繋がります。

最悪の場合には急性心不全から尿毒症を発症、命の危険性もあります。何度もトイレにいく頻尿や1回のおしっこ量が少ない、排尿時に鳴く場合には尿路結石を疑ってください。

おしっこがキラキラしたりピンク色になる、血尿になったときにはすぐに診察してもらいましょう。また、家猫に多い肥満にも気をつけ、適度な運動を心がけてください。

オーストラリアンミストは今後人気が高まりそうな猫

スマートなシルエットに長い足、美しい毛並みと人懐っこい性格のオーストラリアンミストは人が大好きで家猫としても飼育しやすい猫種です。現在では入手が難しいけれど、徐々に注目を集め、今後人気が高まりそうな猫となっています。