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アヒルはペットとして飼える?気になる鳴き声や臭いなども調査!

アヒルはペットとして飼える?気になる鳴き声や臭いなども調査!

犬や猫はペット代表として数多くの種類や飼育方法がありますが、近年ペットとして注目を集めているのがアヒルです。よちよち歩く姿が可愛く、「飼ってみたい」という方も少なくありませんが、アヒルはペットとして飼育できるのでしょうか。こちらの記事ではアヒルの特徴や種類、飼い方、ペットとして飼育する際に気をつけることなどをまとめました。

アヒルとはどんな動物?

アヒルと聞いてイメージするのは水辺で暮らし、「ガアガア」と鳴いてお尻を振りながら歩く様子ではないでしょうか。ある日をペットとして飼うのであれば、まずはアヒルについて理解しておきましょう。

アヒルの特徴

アヒルは水鳥であるカモ科のマガモを原種とする、人の生活に役立つ肉・卵・羽毛を利用するために家畜として改良された鳥です。約3000年前に中国、約2000年前にヨーロッパでカモを家禽化したアヒルが誕生したと伝えられています。 日本に渡来したのは12~13世紀頃、平安時代に飼育されていた形跡がありますが、室町時代に飼育され始めたという説もあります。産業的な飼育は1877年(明治10年)から始まったとされ、現在では飼育が容易なこともあり世界中で飼育されています。 種類も多く、その種類によって卵用種や肉用種などの品種がありますが、近年ではペットとしても人気があり、ペット用に小型に改良された種もいます。成鳥は全長50~80cm、体重3.0~5.0kg前後が多く、黄色のくちばしは上下に細かいギザギザがあり虫をくわえとったり草の新芽を切り取ることができます。 足には大きな水かきがあり、野生化したものは池や河川などの淡水域で暮らし、ペットとして飼育する場合も水場があると良いでしょう。オスはしっぽが上向きにクルンとしているので見分けがつきやすいです。

アヒルの性格

個体差はあるもののアヒルの性格は基本的に人懐っこく寂しがりや、スキンシップも好みます。卵から孵化させ、孵化直後最初に見たものを親と認識する習性、すりこみをすることで更に懐きやすくなるでしょう。 小型化された品種であれば手乗りするほど人に慣れます。アヒルは群れで行動するため、複数飼いすると人に無関心になるので1羽だけで飼育するほうがより懐きます。

エサを追いかける習性があるので犬や猫のようにヒナの頃からエサでしつけることも可能、成鳥は警戒心が強いので少しづつ慣らしていくことで時間はかかるものの、いずれ懐くようになります。

アヒルの寿命

アヒルの寿命は飼育下であれば10~20年、猫や犬の寿命とさほど変わりはありません。卵から30日弱で孵化、1ヶ月もすればヒナ特有の黄色から白い羽根が出始めます。生後5~6ヶ月もすれば産卵が、生後6~7ヶ月になれば繁殖可能、産卵ピークは2~3歳、8歳で高齢となります。 ペットとしての歴史は浅く、分からないことが多いですが、飼育下にあるアヒルはストレスを受けやすいために寿命が短いとされているので、できるだけストレスフリーな環境を整えてあげましょう。

アヒルはペットとして飼える?

人懐っこくスキンシップが好きなアヒルはペットとして飼育することも可能、ストレスフリーな環境を整えることで長く一緒に暮らすことができます。 喜怒哀楽が分かりやすく、感情が出やすいのも魅力的、慣れてくれば名前を呼ぶと近付いてきます。犬など他のペットとも仲良くできますが、すでに猫を飼っている場合には注意が必要です。

ペットとして飼えるアヒルの種類

アヒルは20種以上の種類がいますが、ペットとして飼育できる種類はそれほど多くありません。ペットとして多く飼われているのは「コールダック」「シロアヒル」「アオクビアヒル」の3種類、それぞれの特徴を見てみましょう。

ペットにできるアヒル①コールダック

引用:ベリーファームとようら 

コールダックは元々狩猟の生きたおとりとしてアヒルを改良させた種類でナキアヒルとも言われています。体重600~1000gで成鳥でも30cnほどで世界最小と言われ、シロアヒルの1/4ぐらいの小さなサイズなので近年はペットとしての人気が高まっています。

小さく可愛らしいサイズでも元気いっぱいなので個体差はあるものの鳴き声は大きめ、集合住宅・マンションなどの飼育では注意が必要です。オスのほうがあまり鳴かないので鳴き声が気になる場合にはオスを選ぶようにしましょう。 人懐っこく寂しがりやなので、1人になる時間が長ければよく鳴くので常に人が居る環境での飼育がおすすめです。

ペットにできるアヒル②シロアヒル

公園の池や動物、牧場など日本でもっともよく見られる種類がシロアヒルで、野生のカモを家畜化した種類で体調は50~80cm、体重3~5kgでペット鳥類としては大きめサイズです。 真っ白な体と長い首、オレンジ(黄色)の長いくちばしと足が特徴的、鳴き声はコールダックよりも小さめとなっています。人懐っこく知らない人がいると番犬のように鳴きます。

ペットにできるアヒル③アオクビアヒル 引用:野鳥情報.com

アオクビアヒルはマガモを家畜化したアヒルで、個体差はあるものの緑色の頭部に首には白いライン、胸元が褐色で見た目がマガモに似ている種類となっています。 マガモより一回りほど大きく重心は後ろ、お尻が大きくしっぽがカールしています。ヒナは黒寄りの茶色、顔は黄色みのあるクリーム、成鳥になれば体調60cmほど、体重3kg強になります。

アヒルをペットで飼う際の鳴き声・臭いは?

愛嬌のある姿で可愛らしいアヒルはペットとしての人気がありますが、飼育するときに気になるのが鳴き声や臭いです。アヒルをペットで飼う際は、鳴き声・臭いも把握しておきましょう。

アヒルの鳴き声

アヒルの鳴き声はヒナのときは「ピーピー」「ぴよぴよ」と比較的小さな声で鳴くためあまり気になりませんが、成鳥は「グワッグワッ」「ガーガー」「クワックワッ」と大音量で鳴きます。 特に発情期である4~8月頃になると犬や猫同様によく鳴き、ときには早朝でも大鳴きします。

あまりにうるさいとマンションなどの集合住宅ではもちろん、一軒家であっても近所迷惑や近隣トラブルを引き起こします。 鳴き声対策としてアヒルを1人にしない、防音サッシなどを付ける、発情期に関しては体重管理や適度な運動でストレス発散、日が落ちたら暗い部屋で過ごさせるなどすることで発情を抑えることもできるようです。

アヒルの臭い

基本的に頻繁に水浴びをして健康であればアヒル自体はそこまで臭くなりません。アヒルの臭いとして気になるのはフンです。アヒルのフンの臭いはかなりキツく、トイレをするたびに清潔にする必要があります。 犬や猫などはトイレのしつけができますが、他の鳥類同様にアヒルにトイレのしつけは不可能です。

ケージに入れているのであればケージをきれいにすることで臭い対策できます。 アヒルは場所を選ばずトイレをするため、できれば飼育部屋を限定するか、大きめのケージを用意して、すぐにトイレ処理できる環境にしておきましょう。

ペットのアヒルはどこで買う?値段は?

アヒルをペットとして飼う場合、どこで購入すればよいのか、どれくらいの値段になるのかまとめました。アヒルはペットショップで販売されていることもありますが、売っているショップはあまり多くありません。

確実に購入するのであれば牧場などがベスト、価格相場は1000~2000円とそれほど高くなりません。小さなアヒルであるコールダックはペットとしての人気が高いだけでなく流通があまりないため、場合によっては1万~2万円になる場合もあります。

アヒルのペットとしての飼い方

アヒルをペットとして飼育するのであれば、しっかりと飼い方を把握しておきましょう。何も知らずにアヒルを迎えても、飼い主もアヒルもストレスが溜まってしまいます。

飼育環境

飼育環境は室内飼いと室外飼いで異なります。室内飼いの場合は、先程も記述したように大きめのケージや飼育専用の部屋を用意すると良いでしょう。ケージなどには藁を敷いて頻繁に交換してきれいにすることで臭いを軽減できます。

また、アヒルの脚は長時間立っていることに慣れないので、床が硬い場所には柔らかな敷物や人工芝など脚に優しいものを敷いてください。また、アヒルには日光浴も必要なので、水浴び後にベランダや庭などで適度な日光浴をさせてあげましょう。 室外飼いでは日当たりが良く木陰があり風通しの良い場所に小屋を用意してください。小屋以外の場所をウロウロするのであれば、野良猫・野良犬・カラスなどの外敵に襲われないように囲いをしておきます。 囲いは高さ1m以上あれば脱走対策になります。室内飼い同様に硬い地面やコンクリートには柔らかな敷物や人工芝を、水浴び場所も確保しておきましょう。

雛からの飼い方

雛から育てる場合には雛のときは室内飼いしてください。専用ケージではなくダンボールなどでもOK、そこにタオルや新聞紙を入れて、保温電球やペットヒーターなど保温できる環境を整えておきます。

アヒルは成鳥が早いため、ダンボールやプラスチックケースは大きめを準備するか、成長とともに交換してください。また、保温電球やペットヒーターを使用するときはコードをかじらないようにカバー付きを選ぶ、カバーを付けるようにしておきましょう。

水場を設ける

アヒルは水鳥なので陸地だけで生活することは脚に大きな負担となるため、水場を設ける必要があります。水場はアヒルにとって脚を休める場所であり、羽根や体の汚れを落とす場所でもあります。

水場の大きさは脚が少しつく程度でも大丈夫ですが、できれば少し大きめのほうがゆったりと入れます。室内飼いの場合はお風呂場でもOK、水場の水は常にきれいな状態を準備してください。

アヒルの餌

マガモは基本的に雑穀や水草など植物質の餌を食べますが、アヒルは雑食性野菜や果物、虫などを好んで食べます。野生であれば餌の90%は植物質、10%は虫などの動物質になります。ペットとして飼育する場合の餌は水鳥用のペレットや鶏のエサが基本、水鳥用のペレットには家畜用がありますが、こちらは高カロリーなので与えないようにしてください。

アヒルは食欲旺盛、そのため体重管理を気をつける必要があります。餌はペレット以外にも野菜や果物、虫などをあげてください。ペットのアヒルには市販されているミルワームでOK、室外飼いで庭や畑があるならミミズやダンゴムシを捕まえて食べることもあります。 ミミズや虫と一緒に土を食べることもあるので、花壇や鉢植えに肥料や活力剤・栄養剤を使用している場合は注意してください。アヒルは水もよく飲むため、餌と一緒にいつでも新鮮な水が飲めるようにしましょう。 また、人間の食事や味付けされたものはNG、ご飯やパンなど与えてはいけない食べ物もあるのでしっかりとチェックしておきましょう。雛の間は餌入れや水入れがプラスチックのような軽いものだとすぐにひっくり返してしまうので、できれば陶器マグカップなど重さのある容器がおすすめです。

基本的な餌】 水鳥用のペレット、鶏のエサ、野菜、果物、米ぬかやハトムギなどの雑穀、ミミズやダンゴムシ、バッタといった虫など。雛のときは水でふやかしたペレットを与え、虫は成鳥になってからにしてください。

食べさせてはいけないもの】 玉ねぎやネギ、ニラなどのネギ類、アボカド、ケール、ごぼう、生の大豆、芽キャベツ、チョコレート、炊いたご飯やパン、イモ類などの加熱したでん粉類、チョコレート、果物の種、ほうれん草やクレソンなどのアクの強い野菜やバナナは大量に与えないようにしてください。

飼育環境を整えてアヒルをペットとして飼ってみよう

近年様々な種類のペットが増えてきましたがアヒルもその一種、可愛らしい姿に癒やされることもあるアヒルですが、ペットとしての歴史は短く、難しいと思われることも多々あります。アヒルが過ごしやすい飼育環境を整えて、愛情たっぷりに育てればしっかりと懐いてくれます。アヒルの飼い方を理解して、かわいいアヒルをペットにしてみましょう。