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ラブラドゥードルは飼いやすい犬種?特徴や飼い方を詳しく解説!

ラブラドゥードルは飼いやすい犬種?特徴や飼い方を詳しく解説!

もふもふとした可愛らしい、プードルのような見た目で大きな身体がまるでぬいぐるみのような犬を見て飼いたいと思ったことはありませんか。もしかするとその犬は「ラブラドゥードル」、ドゥードルの愛称で知られる日本ではまだちょっと珍しい犬種かもしれません。海外では人気のドゥードル、こちらの記事ではラブラドゥードルの特徴や飼い方などをまとめました。

ラブラドゥードルとは

ラブラドゥードルは海外では人気の犬種ではあるものの、日本で販売しているペットショップは少なく、お迎えするにはブリーダーや里親制度を利用する方法がメインとなっています。そんなラブラドゥードルを迎えるためにも、どんな犬種なのか把握しておきましょう。

ラブラドゥードルの歴史

ラブラドゥードルの歴史は1970年代頃、ハワイ在住の女性の言葉がきっかけとなります。それは「アレルギーを起こしにくい盲導犬がいないか」というものでした。 女性の夫は犬の毛にアレルギーあるためオーストラリア王立盲導犬協会に相談、盲導犬協会がアレルギーフリーの介助犬を生み出すためにラブラドールレトリバーとスタンダートプードルを交配させたことが始まりです。

プードルは知的で抜け毛少ないためアレルギー症状を引き起こしにくく、ラブラドールレトリバーは愛嬌と忠誠心があるのでアレルギーフリーの介助犬候補として交配を試みました。 誕生した仔犬は3頭、そのうちの1頭が相談者の夫のアレルギーは発症しなかったため、盲導犬の訓練を経て引き渡されることになりました。

その後関心を寄せた少数のブリーダーが、1988年にオーストラリアンラブラドゥードル協会を設立、2004年には能力やカラーバリエーションを増やそうとアイリッシュ・ウォーター・スパニエルやカーリーコーテッド・レトリーバー、アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・コッカー・スパニエルなどと交配、その血統を取り入れました。 現在ではその血統が確立、オーストラリアンラブラドゥードル同士の交配を重ねているためミックスではなくなっています。

ラブラドゥードルの特徴

抜け毛が少なく介助犬としても優秀なラブラドゥードルの特徴を見てみましょう。こちらでまとめている特徴はあくまで一般的なものであり、他の犬種同様にラブラドゥードルの個体ごとに多少の違いがあることを理解してください。

特徴①性格

介助犬やセラピー犬としても適した能力を持つラブラドゥードルは基本的に穏やかで人に懐きやすい性格をしていますが、少し怖がりな面もあります。 通常の犬と同じ、しっぽに感情が現れやすく、怖いときや悲しいときはしっぽを巻き、嬉しい、喜んでいるときはしっぽを大きく振る、感情が分かりやすいので初心者にも向いています。

初めて会う人に威嚇するような凶暴性は少なく、顔見知りになって慣れてくれば喜んでしっぽを振ってくれる様がどこか「ツンデレ」のようでたまらないと言われることもあります。

特徴②大きさ

元々ラブラドールレトリバーとプードルを交配させた犬種のラブラドゥードルは基本的に大型ですが、3つの大きさに分かれます。スタンダードと言われる大きさが体高53~60cm、体重23~30kg、ミディアムが体高43~52cm、体重13~20kg、ミニチュアとして体高35~42cm、体重7~13kgとなっています。 スタンダードはゴールデンレトリバー、ミディアムがボーダーコリー、ミニチュアは柴犬サイズといったところでしょう。ただし毛量によっては規定サイズよりも大きく見える場合もあります。

特徴③毛色・毛質

毛色は10種類以上あり、単色ではゴールドや、チョコレート、ブラック、レッド、クリーム、それ以外では白地に1~2色の斑があるブラックパーティーやゴールデンパーティーなども認められています。 カラーバリエーションが豊富なので色の組み合わせ次第で様々な毛色のラブラドゥードルが存在します。

身体の一部分に模様があるタイプや身体全体の50%未満が白のアブストラクト、毛先にだけ色が混じっているほかに色々なパターンがあるため10種類以上の毛色となっています。

毛質はアンゴラヤギのような柔らかでゆるいウェーブやカールがかったフリースコート、子羊のように緩やかにカールした羊毛のようなウールコート、細い毛で季節の変わり目など換毛期には抜け毛があるヘアーコートの3タイプがあります。ヘアーコートは抜け毛や若干のニオイがあるため、アレルギーフリーではなく通常のペットとしてなら心配ありません。

特徴④寿命

ラブラドゥードルはまだ日本での飼育数が少なく、はっきりしたことは言えませんが平均寿命は約10~15年、犬全体の平均寿命が14年なので若干長めとなっています。

また、大きさによっても違いがあり、中・大型犬は9~13年、小型犬は12~15年と小型犬のほうが平均寿命が長いため、スタンダードとミディアム、ミニチュアではミニチュアの平均寿命が長いと考えて良いでしょう。

しかし近年では室内飼いによる怪我や誤飲、病気などの減少、食事の質や治療の発展によって長生きする子も増えています。

ラブラドゥードルを飼うには?

アレルギーフリーの介助犬としても活躍するラブラドゥードルは人懐っこく、学習能力や洞察力の鋭いため、きちんとしつけをすればとても飼いやすい犬種です。そんなラブラドゥードルを飼うには様々な情報を確認しておくことをおすすめします。

ラブラドゥードルの迎え方

日本ではまだあまりメジャーではないラブラドゥードルを迎えるには、里親やブリーダーから迎える方法がメインとなっています。場所によってはペットショップで購入することも可能ですが、数が少ないので事前に確認するようにしましょう。

里親

里親制度は民間の保護団体や動物愛護センター保健所などに保護された場所から引き取ることができる制度です。 ペットショップやブリーダーから迎えるよりも比較的費用が安い場合が多いものの、譲渡には様々な規則があったり、引き渡し後も飼育状況等を報告しなければならないこともあります。まずは里親募集のサイトでラブラドゥードルがいるかどうかを確認してください。

ブリーダー

ブリーダーは血統を守るため、血統書付きの犬種を専門に繁殖・飼育を行うものです。資格はないものの、繁殖・飼育するには膨大なな知識や経験が必須となり、かなりのレベルが必要になります。 日本国内ではまだラブラドゥードルのブリーダーはごく僅か、希少な犬種であるが故に単純なミックス犬をラブラドゥードルとして販売する悪質なブリーダーも存在します。

実際にブリーダーの元を訪れて飼育環境をチェックしたり、飼うための注意点などをしっかりと確認して信頼できるブリーダーから譲り受けるようにしましょう。 海外のブリーダーから譲り受ける方法もありますが、やり取りに語学力が必要だったり、輸送費や税関手続き費などが必須となります。

ペットショップ

日本では希少種であるラブラドゥードルは国内のペットショップで見かけることはほとんどありません。ペットショップで購入したい場合には海外のペットショップをチェックしてみましょう。

ラブラドゥードルの値段相場

ラブラドゥードルの値段相場は30万~50万円ほどとなります。日本オーストラリアン。ラブラドゥードル協会認定のブリーダーからであれば仔犬の場合35万~50万円、認定されていないブリーダーであれば30万~40万円ほどです。人気色や個体サイズによって値段が異なり、成犬よりも仔犬のほうが高額になります。

ラブラドゥードルの飼い方

ラブラドゥードルは室内・室外どちらでも飼うことができますが、個体差はあるものの基本的に抜け毛やニオイが少なくアレルギーフリー、人懐っこい犬種なので性格を考えて室内飼いがおすすめです。 室内飼いしない場合でも目が届く範囲で、しっかりと触れ合ってください。

高温多湿が苦手なので、温度・湿度調整をして快適な室内にしてあげましょう。また、散歩は1日2回、スタンダードで1時間ほど、ミニチュアでも15分は散歩させてあげましょう。散歩をすることで運動不足解消やストレス発散にもなります。 散歩以外ではボール遊びや専用おもちゃで遊んでコミュニケーションをとってみましょう。

ドッグランなどを利用して、広い場所で思う存分走らせてあげるのもおすすめです。ただし真夏や真冬、雨や雪などの悪天候のときは安全面を考慮して散歩しないことも視野に入れておきましょう。

ラブラドゥードルのしつけ

しつけはその子の性格を考慮して行うことが重要です。穏やかで人懐っこい性格ですが、喜びのあまり人に飛びついてしまうこともあります。 大人であれば平気でも、小さな子どもにスタンダードサイズのラブラドゥードルが飛びつけば怪我をする可能性も少なくありません。

また、何かに気を取られて散歩中に駆け出し、リードが離れてしまうこともあります。 思わぬ事故や怪我をしないためにも、しつけをすることは飼い主の義務です。「待て」や「おいで」、「お手」「おすわり」「ふせ」などはもちろん、粗相しないようにトイレのしつけもしてください。元々賢い犬なのでしつけに苦労することは少ないでしょう。

ラブラドゥードルのお手入れ

抜け毛が少ない犬種といってもお手入れは必要です。ふわふわとした毛質は絡まりやすく、毛玉もできやすいので、定期的なブラッシングやトリミングを行ってください。 シャンプーは月1回トリミングは1~2ヶ月に1回ほどが良いでしょう。また、垂れ耳なので汚れが溜まりやすいので耳掃除も必須、定期的に爪や目などもチェックしてください。

ラブラドゥードルの注意したい病気

室内飼いしていても、病気にかかることはあります。そこでラブラドゥードルの注意したい病気をまとめているので、気になったときはすぐにかかりつけ医に診てもらいましょう。

病気①股関節形成不全

大型犬が発症しやすい病気のひとつに股関節形成不全症があります。ラブラドゥードルは体の大きさによっては大型犬に分類されない場合もありますが、ラブラドゥードル全般に起こりうる病気なので注意しましょう。

股関節形成不全は発育途中に股関節が異常形成される病気です。骨盤くぼみと大腿骨先端が噛み合わずに股関節が緩んでしまい、歩行困難となることがあります。 軽度であれば症状が現れないこともありますが、重度になれば手術が必要になってきます。

歩き方や走り方がおかしい、階段の上り下りを嫌がる、動作が遅い、飛びつかないなどの様子が見られた場合には診察してもらいましょう。

病気②進行性網膜萎縮症

進行性網膜萎縮症遺伝疾患のひとつで、ラブラドゥードルに発症しやすい病気です。網膜機能が異常を起こし、徐々に視力が低下、光を感知できなくなるため暗い場所で物にぶつかるなどの症状が現れます。

進行すれば失明、二次的に白内障を発症することもあります。遺伝疾患のため、現在では治療法がなく、予防法も見つかっていません。補助的治療として網膜の異常を抑える薬を処方されることがあります。

地面の匂いを頻繁に嗅ぎながら歩いたり、普段より鳴いて側から離れない、物にぶつかるなどの症状が現れたら進行性網膜萎縮症の疑いがあります。 徐々に視力が低下する病気のため、昼間は比較的普段どおりでも、夜など暗い状況で行動がおかしい、と感じたときはすぐに病院に行きましょう。

病気③外耳炎

外耳炎は特に垂れ耳の犬種に多く見られる病気で、ラブラドゥードルもかかりやすい病気です。耳が垂れているため通気性が悪いので高温多湿状態になり、細菌やカビ、耳ダニなどの寄生虫、異物混入やアレルギーなどによって炎症を引き起こし、赤みやかゆみが出たり、匂いがある、湿疹などの症状が出ます。

耳垢が増えたり、耳を掻く、頭を振ったり耳を床にこする仕草が見られたら外耳炎の可能性があります。重度になれば痛みや耳道がふさがったり膿が出るので、早めの対処が必要です。

治療法として投薬や外科処置があり、早期発見早期治療であれば1週間ほどで完治することもあります。重症化や外耳炎を発症しないためにも定期的な検診や適度な耳掃除を行いましょう。

賢いラブラドゥードルを家族に迎えよう

ラブラドゥードルは賢く人懐っこい性格、珍しい犬種なのでお迎えするには難易度が高いですが、とっても可愛い家族となります。ラブラドゥードルを家族として迎えるなら、性格などの特徴や飼い方などをしっかりと把握して末永く可愛がってあげましょう。