目が青い猫10種類の特徴・性格・飼い方・気をつけたい病気を徹底解説!
目が青い猫は、その美しさから人気が高いですが、一部の病気を発症しやすいことはご存じでしょうか?目の青い猫の種類によって、飼育に気を付けるべき点などがあり、知識がないと愛猫の健康を害してしまうのです。 今回は、目が青い猫の特徴や、各猫種ごとの性格や飼い方・気を付けたい病気について紹介します。各品種の特徴や注意点を把握し、生態に適した飼育をしてあげましょう。
本当は青くない⁈猫の目が青く見える理由!
目が青い猫の特徴
特徴①ブルーにも濃淡がある
特徴②性格は繊細で神経質
特徴③白毛+青目は耳に障害がでやすい?
虹彩のメラニン量により青い目に見えると紹介しましたが、メラニンは毛質にも影響します。猫も人間と同じでメラニンの量が少なくなればなるほど、白っぽい毛色に変化するのです。瞳も青く、毛も白いということは、かなりメラニンの量が少ないです。
白毛に青目はとても美しい見た目にはなるのですが、60~80%に聴覚障害があると言うデーターも報告されています。また、片方だけ青目のオッドアイも、青目の方の耳にだけ聴覚障害があったり、白毛の猫も聴覚障害が発症しやすいなど、色素細胞により内耳形成に影響があるのではないかと言われているのです。
子猫時代だけ目が青い「キトンブルー」
続いて、子猫の時だけ青い目になる現象の「キトンブルー」について紹介します。猫は青目から茶目・黄目など様々な色の目がありますが、子猫の時はみんな青い目をしていました。子猫は生まれて間もない頃、極端に虹彩のメラニンが少ないようです。その為、生後3~4週ぐらいまでは、みなキトンブルーとなります。
しかし、生後3~4週を過ぎると徐々にメラニンも多くなっていき、本来の目の色を取り戻していくのです。一方、成猫になっても青目の品種の猫は、成長するにつれ目の色素が薄くなっていくことも多いとのことです。
目が青い猫10種類
続いて、目が青い猫の代表品種の特徴や性格、飼い方や気を付けるべき病気について紹介します。目が青い猫と言っても、品種により飼育方法や、かかりやすい病気が違うのです。各猫種ごとの注意点をよく理解し、愛猫の健康寿命を延ばしてあげましょう。
目が青い猫種①シャム
特徴・性格
シャムはV字型の顔、長く細い尻尾と両手足、ピンと張った肉の薄い耳が特徴です。全体的にスタイリッシュなフォルムな上に、非常に賢いため、人気が高い種類です。しかし、感受性が高く、自己顕示欲が強いため、活発な動きをします。飼い方
シャムは、人に遊んでもらうことが大好きなかまってちゃんです。また、身軽なフォルムなので運動量も多く、ある程度広い部屋でないとストレスを与えてしまいます。さらに、いたずらっ子な一面もあるため、猫の飼育に慣れた方におすすめの猫種でしょう。気をつけたい病気
シャムが気をつけたい病気は、眼球振盪や慢性腎不全です。特に、腎臓の病気は一度機能が低下すると、元に戻ることはないため、常に気をかけておいた方が良いでしょう。目が青い猫種②バーマン
特徴・性格
バーマンの背中には、”ゴールデンミスト”と呼ばれるクリーム色の毛が生えています。また、脚・尻尾・顔・耳はこげ茶色や淡いグレー色の毛が生えています。全体的にしっかりとした体格で、胴が長く、手足も太い特徴があります。 また、グローブ・レースと呼ばれる前後手足の白いポイントカラーが特徴です。性格は、心のバランスが取れた猫なので、飼い主への忠誠心も強く、飼育しやすいです。飼い方
バーマンは穏やかな性格をしている猫ですから、子供がいる家庭でも飼育できます。遊んであげたり、一緒にいる時間が長く取れる方におすすめです。また、毛玉ができにくい毛の長さではありますが、定期的にブラッシングをしてあげなければいけません。気をつけたい病気
バーマンは遺伝性疾患にかかりやすく、股関節形成不全・先天性貧毛症・先天性白内障・ムコ多糖症VI型などに注意が必要です。目が青い猫種③ラグドール
ラグドールは、白いペルシャとシールポイントのバーマンの猫が、バーミーズと掛け合わせ誕生したと言われています。詳しい生い立ちは不明ですが、1965年にアメリカで品種登録されました。
特徴・性格
白くてふわふわの長髪毛が特徴で、身体は比較的大きい方です。優しい性格のラグドールは人間も大好きで、抱っこも好みます。また、人間の子供との関りも寛容で、鳴き声も静かです。飼い方
ラグドールは人懐っこい性格の持ち主なので、丁寧に猫と関われる方におすすめです。また、長髪毛で毛が絡まりやすいため、こまめにブラッシングをしてあげて下さい。 性格に至っては、穏やかで寛大なので初心者の方にもおすすめなのですが、帰巣本能が強い一面もあることから、譲渡や引っ越しの際はストレスを最小限にしてあげる配慮が必要です。気をつけたい病気
ラグドールが気を付けたい病気は、肥大型心筋症・多発性嚢胞腎・基底細胞腫・尿石症・膵炎・下部尿路疾患・眼瞼内反症・毛球症です。いくつも危険な病気があるため、少しの体調の変化も見落とさないようにしましょう。目が青い猫種④バリニーズ
バリニーズは、タイのシャム猫が突然変異を起こし、長毛の形質になったことで誕生した猫です。バリニーズの名前の由来は、バリのダンサーの優美さから取られています。
特徴・性格
バリニーズはトラッドスタイル体型とモダンスタイル体型の2種類がいます。4種類のポイントカラーが特徴で、社交的かつ遊び好きで探究心があり、賢い性格です。飼い方
スキンシップが好きなバリニーズは、飼い主との時間も長く必要です。また、非常によく鳴く猫種でもあるため、周りからの騒音トラブルを気にしない方におすすめでしょう。気をつけたい病気
バリニーズが気を付けたい病気は、大動脈弁狭窄症・進行性網膜萎縮症・糖尿病・リンパ腫です。大きな病気が心配されるので、少しの異変を見つけたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。目が青い猫種⑤ヒマラヤン
ヒマラヤンは、北アメリカとイギリスを原産国とする猫で、ペルシャとシャムの異種交配により誕生しました。また、毛色がヒマラヤウサギに似ており、そこから由来して名付けられています。
特徴・性格
ふわふわでエレガントな毛質が特徴で、太っているように見えますが意外と筋肉質です。高貴な見た目のわりに性格は温厚で、物静かとなります。飼い方
ヒマラヤンは高い所へ上ったり、激しく動き回ることを好まず、静かにゆっくり過ごすことが好きな猫です。その為、騒がしくない環境がベストでしょう。また、自分から寄ってくるなど甘えん坊な一面もありますが、気が向いていない時にむやみやたらに触るとストレスを与えてしまいます。気をつけたい病気
ヒマラヤンが気を付けたい病気は、多発性のう胞腎・流涙症です。特に、多発性のう胞腎はペルシャの血を引くことで発症しやすいと言われているため、水を体調に飲み始めたり、食欲が落ちたと感じた場合はすぐに病院へ連れていきましょう。目が青い猫種⑥スノーシュー
特徴・性格
雪靴を履いたような足の模様と、マスクを付けているような口周りの白い毛が特徴で、体型はセミフォーリンタイプとなります。また、性格は甘えん坊で、常にかまってもらいたいタイプです。飼い方
スノーシューは活発な運動を好む猫なので、キャットタワーを置くことをおすすめします。また、ある程度広い部屋でないとストレスを与えてしまうでしょう。 さらに、猫では珍しく、水を怖がらない子も多いため、泳ぎが得意な可能性も有ります。一人でいることを嫌うため、家を開けがちな人には向かないでしょう。気をつけたい病気
スノーシューが気をつけたい病気は、軸索変性症・下部尿路症候群です。軸索変性症は遺伝が関係しかかると言われていますが、病気自体の症例が少なく、明確な病因は判明していません。目が青い猫種⑦オリエンタル
オリエンタルショートヘアは、1950年代~1960年代にサイアミーズ・ショートヘア・ロシアンブルー・アビシニアンの交配により誕生しています。
特徴・性格
スタイリッシュなフォルムと長い手足・大きな耳が特徴のオリエンタルショートヘアは、150種類以上もの毛色とパターンがあります。また、甘えん坊で人懐っこく、運動神経も抜群です。飼い方
人との時間がいるオリエンタルは、1人の時間はストレスを感じてしまいます。その為、積極的に猫と遊びたい方に向いているでしょう。また、活発な猫なので、最低でも1日5分~10分はしっかり遊んであげて下さい。気をつけたい病気
オリエンタルショートヘアの気をつけたい病気は、大動脈弁狭窄症・進行性網膜萎縮症・糖尿病・リンパ腫です。リンパ腫に関しては、猫種的にかかりやすい病気なので特に注意しましょう。目が青い猫種⑧ターキッシュバン
ターキッシュバンは、トルコを原産地とし、猫では珍しく泳ぐことを好む生態があります。また、この泳ぐ生態から、「トルコの泳ぐ猫」とも呼ばれているようです。
特徴・性格
ターキッシュバンは、ふさふさの尻尾と長い胴が特徴です。長髪毛ではありますが、生態からか水をはじく毛質をしています。性格は社交的で家族への愛情が強く、他のペットとも良好な関係を築きやすいです。飼い方
ターキッシュバンは泳ぎが得意だったり、身体を動かすことが大好きです。その為、狭い場所を嫌い、車やゲージの中に入れておくことはできません。 また、水が大好きなので、トイレやシンク・お風呂場では水遊びをしたがります。危険だと思う場所は、必ず蓋を閉めておきましょう。気をつけたい病気
ターキッシュバンのかかりやすい病気は、肥大型心筋症・聴覚障害・皮膚病です。長髪で防水性のある毛質をするターキッシュバンは皮膚病にかかりやすいため、特に夏場は頻繁にブラッシングをし、皮膚に異常が無いかチェックしましょう。目が青い猫種⑨カラーポイントショートヘア
特徴・性格
シャムのようなポインテッドと豊富なカラーが特徴で、鳴き声のパターンが多いです。また、性格は賢く遊び好きで、明るい反面、神経質な一面も持ちます。飼い方
運動量が多い種類でもあるため、1日1回はまとまった時間に集中的に遊んであげましょう。また、小柄な猫なので、食事を与えすぎてしまうと肥満になりやすいです。気をつけたい病気
ポイントカラーショヘアのかかりやすい病気に遺伝性の疾患はありません。しかし、猫全般に見られる腎不全・尿結石・膀胱炎には注意が必要です。目が青い猫種⑩スキフトボブテイル
特徴・性格
スキフトボブテイルは、平均するとメスは1.7キロ程度・オスは2キロ程度とかなり小さな猫で、鳴き声も小さいです。また、短い胴体・しっぽが特徴的で、よちよち歩く姿は堪らないでしょう。性格はおっとりしており、人見知りはあまりしません。飼い方
スキフトボブテイルは抱っこも好むほど甘えん坊な性格なので、一人で留守番は苦手です。その為、日常的に仕事などで家を開けなければいけない方は向いていません。気をつけたい病気
スキフトボブテイルは誕生から日が浅い種類なので、現在は遺伝性の疾患は報告されていません。しかし、身体が非常に小さいため、高カロリーな食事を続けるとすぐに肥満化してしまいます。目が青い猫は美しくて魅力的!
今回は、目が青い猫の特徴や性格から、品種ごとの飼い方やかかりやすい病気について紹介しました。目が青い猫はその美しさから人気が高いですが、繊細で聴覚障害を起こしやすいなど飼育が難しい部分もあります。
また、猫種によってもかかりやすい病気や飼育の注意点が違うため、飼育前は必ず愛猫の品種ごとの飼育方法をチェックして下さい。注意点を予め近いすることで、愛猫の健康寿命を延ばし、楽しい猫ライフが送れるでしょう。
蛇は世界中で3500種ほどいると言われており、蛇の種類に詳しいという方も少ないかもしれません。ここではペットとして飼える蛇の種類をご紹介してまいります。
蛇に興味を持った方は、ペットとして飼う蛇の値段はどのくらいかも気になるところでしょう。蛇は安い生体だと1万円以下で購入できますが、高い生体だと20万円以上するものもあります。1万円台で購入できる生体も多いので、手ごろな価格でも入手可能です。
蛇は種類によっても価格が違いますが、同じ種類の中でも色合いや模様などによって価格が変化するので、価格で選んでも模様など見た目で選んでも良いでしょう。
まずは飼育に必要なものです。飼育には飼育容器、床材、温度計、保温器具、水入れ、餌を用意しましょう。飼育容器は小さな生体なら、一般的な爬虫類用の蓋が付いた飼育容器でも大丈夫です。とぐろを巻いた状態の3倍くらいのスペースは必要なため、大きな生体だと衣装ケースなどのプラスチック容器で代用します。
床材はウッドチップやキッチンペーパーなどが使えますが、種類によって好みも違うので、適した床材を用意しましょう。水入れは蛇が水浴びにも使うため、とぐろを巻いた状態でちょうど入れるサイズが良いとされています。体が密着していると安心するため、大きすぎも良くありません。個体に合ったサイズのものを探してみて下さい。
脱皮の前は餌を食べない、水入れに漬かっている時間が長い、動かないなど兆候が見られます。蛇は脱皮する際にシェルターなどザラザラしたものに体をこすりつけて脱皮します。綺麗に脱皮できるときもあれば、うまく脱皮できず皮が残ってしまうこともあります。
脱皮がうまくできなかった場合はそのままにしておくとその部分が壊死してしまうため、獣医さんに診てもらうと良いでしょう。自分で脱皮を手伝う場合は脱皮促進スプレーを使用したり、ぬるま湯につけてゆっくりピンセットで剥きます。
蛇をペットとして飼育する際には、注意しなければならない点があります。何も知らずに飼ってしまうと自分自身に負の影響がでてしまう可能性があるので、飼育を考えている方は購入する前にチェックしておきましょう。
続いては頭や首を持たないことです。テレビなどではよく首や頭を持っているところを見かけますが、ペットの場合は胴体を持つのが通常で、首などを掴むのは毒蛇や凶暴な蛇の扱い方になります。掴むように持つと嫌がるので、優しく触れるように心がけましょう。
最後は病原菌の感染予防をすることです。蛇などの爬虫類はサルモネラ菌を持ってることもあり、人にうつる可能性があります。触ったら手を洗う、飼育容器を清潔にするなど、感染予防を行いましょう。噛まれたりした場合は、消毒後に病院を受診する必要があります。
ペットとしての蛇の飼い方をご紹介してまいりましたが、一人暮らしでも飼えそうだなと感じた方もおられるかもしれません。蛇を飼う際は賃貸住宅の場合、ペット可の物件かどうか、蛇を飼っても良いかを大家さんに確認する必要があるので、購入する前に下調べは必要です。
蛇は脱走しやすいため、万が一外に逃げてしまうと近隣の方にも迷惑が掛かります。環境をきちんと整えて、蛇の飼育に挑戦してみて下さい。
その可愛らしい見た目から人気が高まっているフクロウですが、ペットとして飼育することは認められているのでしょうか?ここからは、フクロウをペットにするための規制はあるのか?・家庭でフクロウの飼育は可能か?といった問に答えてきます。
ペットとして飼いやすいフクロウ1つ目にご紹介するのは「コキンメフクロウ」です。コキンメフクロウはヨーロッパ・北アフリカから中国までのアジアに生息するフクロウで、昆虫やミミズ・両生類などを捕食します。
体長は20cm~27cm・体重は約200gと小さめですが、攻撃的で神経質な面を持ち合わせています。完全な夜行性ではないため、日中でも活動する姿が楽しめます。ぬいぐるみのような姿が人気のコウキンメフクロウですが、飼育するには多少の技術と経験が必要です。
ペットとして飼いやすいフクロウ2つ目にご紹介するのは「アカスズメフクロウ」です。アカスズメフクロウは、体長16~20cmの世界最小クラスのフクロウです。フクロウには珍しい昼行性なので夜明けと日暮れ時に活発に活動します。
神経質で怖がりな性格をしている個体が多く人慣れしにくいほか、寒さにも弱いためのフクロウよりも飼育難易度は高くなります。手乗りにさせたいという方は、雛のうちから飼って慣れさせる事で手乗りにも実現できるかもしれません。
ペットとして飼いやすいフクロウ3つ目にご紹介するのは「シロフクロウ」です。シロフクロウはグリーンランド北部やユーラシア大陸・北アメリカ大陸などの生息するフクロウで、人気の映画にも登場していることから日本でもよく知られています。
その名前から真っ白な羽毛を持っているイメージがあるシロフクロウですが、真っ白なのは成熟したオスのみでメスや若い時には茶色や褐色の斑毛が混じっています。とても頭の良いフクロウですが、気性が荒いため人慣れすることはあまり期待できません。昼行性なので、日中でも狩りを行うのが特徴です。
ペットとして飼いやすいフクロウ5つ目にご紹介するのは「メンフクロウ」です。メンフクロウは世界中に広く分布しており、様々な色や大きさものが存在しています。お面をつけたような顔をしていることからメンフクロウと呼ばれるようになりました。
販売されているフクロウの中でも比較的安価で、環境に慣れやすいことから飼育しやすくペットとしても人気があります。温厚な性格をしていますが、デリケートな一面も持ち合わせているのでストレスがたまらないように注意してあげましょう。
ペットとして飼いやすいフクロウ6つ目にご紹介するのは「モリフクロウ」です。モリフクロウはヨーロッパ・アフリカ北部・アジア西部が原産のフクロウです。体長は30~45cmほどで中型に分類されます。
羽根の色はブラウン系とグレー系の2種類があり、羽の色によったまったく違った印象を与えます。穏やかで落ち着きのある性格なので、女性や初心者の方でも飼育しやすいところが魅力です。
アヒルと聞いてイメージするのは水辺で暮らし、「ガアガア」と鳴いてお尻を振りながら歩く様子ではないでしょうか。ある日をペットとして飼うのであれば、まずはアヒルについて理解しておきましょう。
アヒルは水鳥であるカモ科のマガモを原種とする、人の生活に役立つ肉・卵・羽毛を利用するために家畜として改良された鳥です。約3000年前に中国、約2000年前にヨーロッパでカモを家禽化したアヒルが誕生したと伝えられています。 日本に渡来したのは12~13世紀頃、平安時代に飼育されていた形跡がありますが、室町時代に飼育され始めたという説もあります。産業的な飼育は1877年(明治10年)から始まったとされ、現在では飼育が容易なこともあり世界中で飼育されています。
種類も多く、その種類によって卵用種や肉用種などの品種がありますが、近年ではペットとしても人気があり、ペット用に小型に改良された種もいます。成鳥は全長50~80cm、体重3.0~5.0kg前後が多く、黄色のくちばしは上下に細かいギザギザがあり虫をくわえとったり草の新芽を切り取ることができます。 足には大きな水かきがあり、野生化したものは池や河川などの淡水域で暮らし、ペットとして飼育する場合も水場があると良いでしょう。オスはしっぽが上向きにクルンとしているので見分けがつきやすいです。
個体差はあるもののアヒルの性格は基本的に人懐っこく寂しがりや、スキンシップも好みます。卵から孵化させ、孵化直後最初に見たものを親と認識する習性、すりこみをすることで更に懐きやすくなるでしょう。 小型化された品種であれば手乗りするほど人に慣れます。アヒルは群れで行動するため、複数飼いすると人に無関心になるので1羽だけで飼育するほうがより懐きます。
アヒルの寿命は飼育下であれば10~20年、猫や犬の寿命とさほど変わりはありません。卵から30日弱で孵化、1ヶ月もすればヒナ特有の黄色から白い羽根が出始めます。生後5~6ヶ月もすれば産卵が、生後6~7ヶ月になれば繁殖可能、産卵ピークは2~3歳、8歳で高齢となります。 ペットとしての歴史は浅く、分からないことが多いですが、飼育下にあるアヒルはストレスを受けやすいために寿命が短いとされているので、できるだけストレスフリーな環境を整えてあげましょう。
人懐っこくスキンシップが好きなアヒルはペットとして飼育することも可能、ストレスフリーな環境を整えることで長く一緒に暮らすことができます。 喜怒哀楽が分かりやすく、感情が出やすいのも魅力的、慣れてくれば名前を呼ぶと近付いてきます。犬など他のペットとも仲良くできますが、すでに猫を飼っている場合には注意が必要です。
アヒルは20種以上の種類がいますが、ペットとして飼育できる種類はそれほど多くありません。ペットとして多く飼われているのは「コールダック」「シロアヒル」「アオクビアヒル」の3種類、それぞれの特徴を見てみましょう。
公園の池や動物、牧場など日本でもっともよく見られる種類がシロアヒルで、野生のカモを家畜化した種類で体調は50~80cm、体重3~5kgでペット鳥類としては大きめサイズです。 真っ白な体と長い首、オレンジ(黄色)の長いくちばしと足が特徴的、鳴き声はコールダックよりも小さめとなっています。人懐っこく知らない人がいると番犬のように鳴きます。
愛嬌のある姿で可愛らしいアヒルはペットとしての人気がありますが、飼育するときに気になるのが鳴き声や臭いです。アヒルをペットで飼う際は、鳴き声・臭いも把握しておきましょう。
基本的に頻繁に水浴びをして健康であればアヒル自体はそこまで臭くなりません。アヒルの臭いとして気になるのはフンです。アヒルのフンの臭いはかなりキツく、トイレをするたびに清潔にする必要があります。 犬や猫などはトイレのしつけができますが、他の鳥類同様にアヒルにトイレのしつけは不可能です。
アヒルをペットとして飼う場合、どこで購入すればよいのか、どれくらいの値段になるのかまとめました。アヒルはペットショップで販売されていることもありますが、売っているショップはあまり多くありません。
アヒルをペットとして飼育するのであれば、しっかりと飼い方を把握しておきましょう。何も知らずにアヒルを迎えても、飼い主もアヒルもストレスが溜まってしまいます。
飼育環境は室内飼いと室外飼いで異なります。室内飼いの場合は、先程も記述したように大きめのケージや飼育専用の部屋を用意すると良いでしょう。ケージなどには藁を敷いて頻繁に交換してきれいにすることで臭いを軽減できます。
室外飼いでは日当たりが良く木陰があり風通しの良い場所に小屋を用意してください。小屋以外の場所をウロウロするのであれば、野良猫・野良犬・カラスなどの外敵に襲われないように囲いをしておきます。 囲いは高さ1m以上あれば脱走対策になります。室内飼い同様に硬い地面やコンクリートには柔らかな敷物や人工芝を、水浴び場所も確保しておきましょう。
雛から育てる場合には雛のときは室内飼いしてください。専用ケージではなくダンボールなどでもOK、そこにタオルや新聞紙を入れて、保温電球やペットヒーターなど保温できる環境を整えておきます。
アヒルは水鳥なので陸地だけで生活することは脚に大きな負担となるため、水場を設ける必要があります。水場はアヒルにとって脚を休める場所であり、羽根や体の汚れを落とす場所でもあります。
マガモは基本的に雑穀や水草など植物質の餌を食べますが、アヒルは雑食性で野菜や果物、虫などを好んで食べます。野生であれば餌の90%は植物質、10%は虫などの動物質になります。ペットとして飼育する場合の餌は水鳥用のペレットや鶏のエサが基本、水鳥用のペレットには家畜用がありますが、こちらは高カロリーなので与えないようにしてください。
ミミズや虫と一緒に土を食べることもあるので、花壇や鉢植えに肥料や活力剤・栄養剤を使用している場合は注意してください。アヒルは水もよく飲むため、餌と一緒にいつでも新鮮な水が飲めるようにしましょう。 また、人間の食事や味付けされたものはNG、ご飯やパンなど与えてはいけない食べ物もあるのでしっかりとチェックしておきましょう。雛の間は餌入れや水入れがプラスチックのような軽いものだとすぐにひっくり返してしまうので、できれば陶器マグカップなど重さのある容器がおすすめです。
近年様々な種類のペットが増えてきましたがアヒルもその一種、可愛らしい姿に癒やされることもあるアヒルですが、ペットとしての歴史は短く、難しいと思われることも多々あります。アヒルが過ごしやすい飼育環境を整えて、愛情たっぷりに育てればしっかりと懐いてくれます。アヒルの飼い方を理解して、かわいいアヒルをペットにしてみましょう。