プロットハウンドは猟犬?特徴や性格など詳しく解説!
アメリカでは猟犬として高い人気を誇るプロットハウンドですが、日本でもその珍しさやカッコよさから家族として迎え入れたいという方が増えています。そこで、今回はプロットハウンドの歴史や特徴、飼い方などについて詳しく解説するので、気になっている方はぜひ参考にしてみて下さい。
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プロットハウンドという名前に聞き馴染みがない方も多いはずなので、まずはプロットハウンドの歴史について簡潔にご紹介しましょう。
プロットハウンドの歴史
プロットハウンドは、1750年代にドイツからアメリカへ移住したジョナサン・プロットが連れてきた大型犬種であるため、この名前が付けられました。もともとはイノシシ狩りで活躍した猟犬で、アメリカ・ノースカロライナ西部の山岳地帯で発展しました。
アメリカでは1946年にユナイテッドケネルクラブの公認犬種として登録されていますが、その他の国のケネルクラブではまだ公認されていません。そのため、アメリカ国内では高い人気を誇る一方で、国外ではほとんど飼育もされておらず、目にする機会も非常に少ないでしょう。
現在も人気の猟犬
プロットハウンドは、米国に渡るとツリーイング・ドッグとして活躍しました。このツリーイングとは、獲物を木の上に追い詰めることでハンターに仕留めやすくさせ、撃ち落とした獲物を下で待ち構えるという狩猟方法です。
その当時からプロットハウンドの高い狩猟能力は評価されていましたが、19世紀に異種交配を行ったことをきっかけに犬質がさらに向上し、アメリカではペットとしてではなく猟犬として、長く人気を維持しています。
プロットハウンドの特徴
続いて、プロットハウンドの特徴について、性格や体型、毛色や被毛の種類、平均寿命などの観点からご紹介していきましょう。
特徴①性格
プロットハウンドは、非常に賢く飼い主に対して従順な性格をしています。そのため、普段は愛情深く人懐こい個体も多く存在します。しかし、もともとは猟犬であるがゆえに、獲物を見つけると相手の大きさは関係なく猪突猛進に突き進んでいくこともあるため、狩猟以外のシーンでは注意が必要です。
また、獲物を捕らえたり追いかけ回している瞬間に幸福感を感じる生粋の猟犬体質なので、家庭犬として飼育されると狩猟の時間がなくストレスを感じる場合があります。
特徴②体重・体型
プロットハウンドの平均体重は、オスで23~27kg、メスで18~25kg、平均体高はオスで55~71cm、メスで53~63cmとされており、大型犬に分類される犬種の中では比較的小柄な体型のため、中型犬に分類される場合もあります。
筋肉質で引き締まった体つきと、長めの足が特徴的です。 ちなみに、マズルは太めのずっしりとした形でそこまで長くなく、垂れ耳です。顎の力が強いので万が一噛まれると深い傷を負ってしまう場合もあります。
特徴③毛色
プロットハウンドの毛色は、ブリンドル(虎毛)が大半を占めており、ベースカラーに他の色が混ざり合っているのが特徴です。その多くはブラック・ブリンドルで、ブラックにゴールドやホワイトなどが部分的に混合しています。
中には、ベース色がタン(黄褐色)やレッドなどの珍しい個体もいます。 被毛は、シングルコートのスムースなので程よい光沢があり、硬めの短毛種となります。そのため、抜け毛は年間を通して少なく、ほとんど気にならない程度でしょう。
特徴④寿命
犬の平均寿命は、体が小さいほど長く大きいほど短くなるのが一般的です。プロットハウンドの場合は、中型~大型犬に分類されるため、平均寿命としては12~14年と推測できます。ただし、生活環境やストレス度合い、持病の有無などでも寿命は変化するので、大まかな数値だと考えて下さい。
プロットハウンドを迎えるには?
プロットハウンドは、日本国内ではあまり馴染みのない犬種であるがゆえに、家族として迎え入れたくても簡単には行かないことも多々あります。そこで、プロットハウンドを迎える方法や値段相場についてご紹介するので、参考にしてみて下さい。
プロットハウンドはどこで購入する?
プロットハウンドは、日本国内におけるブリーダーが少ない上にジャパンケネルクラブ非公認の犬種でもあるため、ペットショップで販売されることはほぼ無いでしょう。家族として迎えたい場合は、専門のブリーダーを探してアポを取るところからスタートします。 しかしブリーダーの数も限られているため、中にはアメリカのブリーダーと連絡を取って購入する方もいる程です。
万が一国内のブリーダーと出会えた場合は、実績があるか、不正な交配を行っていないかなどしっかり調べてから慎重に検討しましょう。 また、プロットハウンドは猟犬として飼育されることが多い犬種なので、猟犬の素質が無い個体は捨てられてしまう場合もあります。そうなると、保護犬として飼い主を募集しているケースもあるため、保護犬の中から探してみるのも一つの方法です。
プロットハウンドの値段相場
プロットハウンドは日本国内での販売頻度が非常に少ないため、価格は5万円~100万円前後と幅広いのが現実です。通常、家庭犬の販売価格は個体の外見や大きさなどを総合的に見て値段が付けられますが、プロットハウンドの場合は猟犬としての適性がどの程度あるかということを基準にして決められます。
従って、猟犬として非常に優秀な個体は100~300万円という高値で販売されていたり、反対に猟犬として活躍しないと判断されると数万円もしくは無料で手に入れられる場合もあります。
プロットハウンドの飼い方
最後に、プロットハウンドを迎える場合の飼育方法について詳しくご紹介します。併せて、かかりやすい病気についても解説するので、参考にして下さい。
飼育環境
プロットハウンドを飼育する環境として、室内・室外は問わずできるだけ広い場所で生活させるのがおすすめです。運動能力が非常に高いため、逃げ出せないような設備は必須です。室内ならばケージを置き、室外であれば高めのフェンスを設置したり、大きめのケージに入れるなどの対策をしましょう。
また、散歩や適度な運動が必要になることを考慮すると都会には向かず、広大な自然などがある土地のほうが適しています。しつけの面では、知能は高いですが頑固な一面もあるため、根気強くしつけする必要があります。 また、しつけを怠ると制御が効かなくなったり、将来的に扱いが難しくなってしまうこともあるので、初めてペットを飼うという方には向きません。
運動
猟犬であるプロットハウンドは、かなりの運動量が必要になります。散歩は毎日2~3回、それぞれ1時間前後行って下さい。自宅で放し飼いにできる広い庭が用意できる環境であれば、散歩は1回でも良いですが、その場合1時間以上歩いたほうが良いでしょう。 また、歩くだけでなく走り回ることもしないとストレスの原因になります。
長いリードを購入したり広いドッグランに連れて行くなど、自由に走らせられる環境も必要です。一緒にジョギングをするというのもおすすめです。 万が一全く散歩に行けないという方は、他の犬種を考え直すのが賢明だと言えます。猟犬にとって運動量が少ないということは非常にストレスであり、限界が来ると凶暴になったり、悪いとわかっていることをわざと行うことがあるためです。
お手入れ
短毛種のシングルコートなので、お手入れに関しては手間がかかりません。抜け毛も少ないため、ブラッシングは週に1回程度で十分でしょう。ただし外での運動時間が長いため、汚れたり虫がついてしまうことは良くあります。
時々自宅で軽くシャワーをしてあげたり、難しければトリミングサロンでシャンプーなどのケアをしてもらうのがおすすめです。また、垂れ耳であるため、蒸れやすく耳ダニなども繁殖しやすくなります。定期的に耳の中を拭いてあげたり、耳毛の処理をしてあげることが必要です。
注意したい病気
プロットハウンドを飼育する上で比較的発症しやすい病気と言えば、まず関節疾患があげられます。運動量が多く、平気で長時間走り回ったり全力疾走をしてしまう犬種であるため、関節疾患になりやすいのです。
犬は基本的に自分の限界はあまり理解していないので、運動が必要だからと言って長時間走り回らせておくと足の病気になる可能性もあります。時間を決めて適度に運動させましょう。
また、垂れ耳の犬種は外耳炎になりやすいと言われています。原因はアレルギーや異物が入る、耳ダニになるなど様々ですが、できる限りの予防策として外出後の耳掃除などを習慣づけてみて下さい。 もし発症しても初期ならば簡単な治療で治せるので、万が一異常に痒がったり頭を頻繁に振ったりする場合は動物病院を受診しましょう。
プロットハウンドは猟犬としての活躍が魅力の犬
プロットハウンドは日本国内では非常に珍しい犬種ですが、アメリカでは長年人気のある猟犬として活躍しています。家庭犬として迎えるのは少々難易度が高めではありますが、賢く従順な一面もあるので、大型犬の飼育経験がある方や広い飼育環境が整っている方は検討してみてはいかがでしょうか。