フェレットとは?種類から値段や飼い方まで詳しく解説!
皆さんは、フェレットという動物をご存じでしょうか?見た目はイタチのような可愛らしいものであり、その可愛い見た目からとても人気が高い動物でもあります。ただ、ペットとしてはあまり有名でない中で、今回はフェレットがどんな動物か、飼い方などについて解説します。
フェレットは飼育しやすいペット?
ペットと言えば犬、猫などが最もメジャーな所ですが、最近はそれ以外の動物をペットとして飼う人も増えているところがあります。そんな中で、見た目の可愛らしさからフェレットという動物にも人気が集まっているのです。
フェレットの特徴や性格
フェレットは、見た目はイタチのような細長い体をしているのが一番の特徴となっています。それもそのはずでイタチ科に属している動物であり、野生のヨーロッパケナガイタチというイタチが家畜化した品種がフェレットになります。
放屁が非常に臭いことで知られているスカンクに近しい血を持っている動物でもあります。ただ、日本国内で扱われている品種はその臭さの元になる臭腺が取り除かれていますので、スカンクのような強烈な臭いがする事はありません。
性格の面については品種や繁殖地を意味しているファームによって異なっている部分はあるものの、全体として性格は好奇心旺盛で人に対しても懐きやすい傾向が見られます。躾もしっかり覚えてくれるので、犬や猫と同じように飼育が可能な動物です。
フェレットの寿命
平均的なフェレットの寿命は6年から8年程度であるとされています。中型哺乳類に属している別の動物と比べると割と短命な部類にはなっているものの、環境さえ整っていれば10年、中には15年飼えたという個体もいるほどです。
なぜ他の哺乳類と比べて短命になっているかというと、それは体が虚弱で病気に罹りやすいという特性を持ってしまっているからです。特に内蔵の疾患、癌などを抱えてしまう個体が多く見られていて、4歳になるまでの全個体のうちおよそ3割は癌に罹るといわれます。
こうした病気については、飼育をして人の手で管理を行う以上は食生活、バランスや運動量などに気を配ることである程度の予防は可能です。ただ、完全な予防には至りませんので、基本的には病気に罹りやすいデリケートな動物であると覚えておきましょう。
フェレットの人気3種類&大きさ
フェレットと一口に言っても、大きく分けて3つの種類が存在しています。それぞれで見た目上の特徴やサイズなども異なっていますので、ペットとして飼育する事も考えてそれぞれの特徴を知っておきましょう。
マーシャルフェレット
まずは、マーシャルフェレットという品種になります。アメリカ、ニューヨークを原産地に持っている品種で、フェレットの中でも噛み癖がとても少ない温和な性格をしています。その為、飼育初心者の方にも買いやすい品種といわれています。
比較的身体は細身で、顔に関しても体と同じくほっそりとした形になる個体が多いです。右耳には丸い刺青が入っており、体にはマイクロチップが入っています。ある程度大きくなってから海外へ輸出されるので、幼体を見るのは稀でしょう。
パスバレーフェレット
続いては、パスバレーフェレットになります。こちらは種類もいくつかあるフェレットの中でも流通している個体数が最も多いとされるファームが生産しているフェレットであり、体毛のカラーバリエーションも多いのが特徴的です。 フェレットを扱っているペットショップに行けばほとんどの店舗で目にする事が出来るといえば、如何に流通個体数が多いかが分かるでしょう。
ほっそりとした体と顔つきをしているマーシャルに比べて丸っこい顔つきをしているのが外見上の特徴で、性格はわんぱくで遊びたがりな個体が多く飼い主とのコミュニケーションも取りやすいです。
カナディアンフェレット
もう1つ、カナディアンフェレットという品種も居ます。他のフェレットと比べると体が大きめで、筋肉質な体格をしています。その為実際に手に乗せた時のずっしりとした感触があり、2キロ近くの体重になる個体も確認されています。 オスの個体は大型になり、大きめの個体が欲しい方にとっては人気です。
体格が大きい分噛む力についても強めとなっています。その為、飼育する際には噛み癖に対するしっかりとした躾が必要な部分もあります。 2017年から海外から日本への輸入が無くなっている品種でもあり、その理由はファームの運営者の体調不良によって、生産や輸出が困難になったためとされています。
フェレットを飼育する準備
自分の家にペットとしてフェレットを迎える場合、購入する際の値段ももちろん気になるところではありますが、出来る限り長生きしてもらうためには事前の準備も大切です。続いては、フェレットをペットにする際の準備や飼い方についてです。
フェレットの値段の目安
まず値段に関してですが、一般的にはペットショップで2万円少々から6万円半といったところで販売されています。国内で販売されている個体はそのほとんどが海外輸入個体であり、円安や円高などで変動する部分はあるものの、大体は数万円に収まります。
品種や毛色などによっても違ってくる部分はあり、レアな品種となると10万円や20万円といった値段で販売されることもあります。生後1か月から3か月あたりの幼体は特に高値で、4か月後以降になると段々値段が下がっていきます。
フェレットを迎えるときに必要な飼育用品
- ケージ
- トイレ砂
- ハンモック、おもちゃ
実際にフェレットを迎える際に必要になる飼育用品としては、上記のようなものが挙げられます。多頭飼いの場合は大きめのケージが必要になりますし、丸まって寝られる場所を好むためにハンモックを与えるのがベストです。
フェレットの餌の選び方と与え方
餌に関してですが、基本的に肉食性で高タンパク、高脂肪の餌を与えてあげる必要があります。フェレット用に調整されているドライフードなどもありますので、それを選択して餌として与えるのが最も無難です。
動物性脂肪を好む傾向があり、食べ残した分については酸化してしまいやすいですから、早めに好感してあげるのがお勧めです。逆に食物繊維を消化できませんので、野菜などを与えるのはNGとなっています。
フェレットの飼い方と注意点
犬や猫と並んで、躾などをすれば人懐っこい性格も相まって飼育する難易度としてはそこまで高くありません。そんなフェレットを実際に飼育する際には、快適に買うためにも注意点などを覚えておきましょう。
ケージから出して遊ぶ
まず、ケージから出して遊んであげるようにしてください。フェレットは1日のうち大半を寝て過ごす動物ですが、逆に起きている時間帯は常に動き回っているほどに遊び好きでもあります。 よって、起きているなら毎日ケージから出して遊んであげる必要があります。一日の内遊びに要する時間は30分から1時間ほどですが、家の外に出てしまわないようにするなど注意してください。
温度・室温の管理をしっかりする
続いて、部屋の温度をしっかりと管理するようにもしましょう。人間と違ってフェレットは体温の調節が苦手な動物であり、人間が持つ体温調節機能の為に欠かせない汗腺を有していないのです。
特に、夏場と冬場は気温の変化が激しい時期ですので、最も注意が必要と言えます。該当する時期には24時間エアコンやヒーターなどを使用して、極端に室温が変化してしまわないように気を配ってください。
臭い対策をする
臭いの対策についても必要です。スカンクに近い種でありながら出回っている種はそこまで臭いはありません。それゆえに犬や猫などと臭いのレベルについてはほとんど同じになってはいますが、長時間手入れなどをしていないと悪臭の原因になります。
よって、1か月に1回程度の頻度でお風呂に入浴させてあげる必要があります。特にしっぽ付け根の部分は体の構造上汚れが付きやすいですから、特に念入りに洗ってあげましょう。
定期的に体のお手入れをする
入浴時の体の掃除と合わせて、体の手入れも各種必要です。フェレットは春と秋に換毛期を迎えますので、その時期は毛がどんどん落ちていきます。自分の毛を誤飲してしまう事もあるので、その時期になったらブラッシングが必要です。
その他、1週間に1回程度の頻度で爪を切る事、耳の汚れについても落としてあげる事、そして先に述べた1か月に1回の入浴で体全体を綺麗にしてあげましょう。
予防接種を受ける
命取りとなる病気を防止するためにも、予防接種を推奨します。例えばとても致死率が高いジステンパー感染症の予防はほぼ必須と言え、犬用のワクチンが代用されています。 その他、蚊が媒介をするフィラリア、人間と同じくインフルエンザにも稀ですが罹ることもあります。