愛猫が飼い主のことを舐めてくるのには理由があるのを知っていますか?実は、愛情表現以外にも理由があるんです。この記事では猫が舐めてくる理由に加えて、舐めがちな猫の特徴、注意すべき点、舐めることをやめさせる方法についても解説しているのでぜひチェックしてみてください。
猫が飼い主さんを舐めてくる理由・心理とは
まず初めに、愛猫が飼い主のことをぺろぺろと舐めてくる理由についていくつか紹介していきます。ここでは、舐める行動をした猫が
「愛情表現をしている」「気になるニオイを消したい」「何かを要求している」「かまってほしい」などについてふれています。
またレアな行動として「お礼の意味」や「敵意がないこと」についても解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
猫が舐めてくる理由①愛情表現
猫が舐めてくるのは、シンプルに愛情表現である可能性が高いです。
猫同士や母猫が子猫を舐めるような行動は、猫にとって愛情表現となります。
何の前触れもなく飼い主のことを舐めてくるときは、甘えたい感情や好きな気持ちを伝えようとしているのです。舐める部位の中でも、特に顔を舐めてくれる場合は、その人のことが大好きな可能性が非常に高いです。
猫にとって飼い主は基本的に「ごはんをくれる親のような存在」「親近感のある仲間」として認識していることが多いため、猫が舐めてくるときは愛情表現が関わっていると考えて良いでしょう。
猫が舐めてくる理由②ニオイを消したい
猫が飼い主を舐めてくるときは、「ニオイを消したい」という理由が存在します。
猫は、自身の体だけでなくおもちゃやベッドなどに何かしらの気になるニオイがついている場合、舐めて消し去ろうとする行動をとります。
気になるニオイを舐めて消し去ることで、安心感が出てくるだけでなく、舐める行為そのもので気持ちを落ち着かせたりすることもあります。猫が舐める仕草をしているときはリラックスを求めているかもしれません。
猫が舐めてくる理由③何かを要求
猫がペロペロ舐めてくるときは、「何かを要求している」ことも考えられています。猫を飼っていると、人が寝ていても起こされることがありませんか?そのようなときは猫が自分の欲求を伝えていることが多いです。
例えば、
「お腹がすいたからご飯ちょうだい」「退屈でつまらない気持ちになっているから一緒に遊んで」などといったことを伝えているのでしょう。猫が舐めてくる様子を見極めて、要求を満たせるようにかまってあげるといいかもしれません。
猫が舐めてくる理由④構ってほしいから
猫が飼い主をぺろぺろと舐めてくる際、のどをゴロゴロと鳴らしながら近づいてくることはありませんか?舐めてくるだけでなく、のども鳴らしてくるときは、猫が甘えたい気持ちを前面に出してきているときです。
甘えたい気持ちを行動で出してきたときは、
頭をなでなでしながら話しかけたり、全身を優しくなでてあげると良いでしょう。そうするとこれまでの信頼関係よりもさらに深い仲間意識が芽生え、飼い主のことを認めて愛してくれるかもしれません。
猫が舐めてくる理由④お礼の意味
猫がペロペロと飼い主を舐めてくるときは、お礼の意味が込められているときがあります。この場合、飼い主が愛猫をブラッシングしたときなど何かしらの身の回りの世話をしたときに
「きれいにしてくれてありがとう、気持ちよくなったよ」といった意味で見られることがあります。
猫は、もともとグルーミングをされたときに相手の猫にお返しとして同じくグルーミングをするときがあります。その行動と同様に、飼い主に対してもお返しとしてペロペロ舐めている可能性があります。
お返しやお礼としてのグルーミングは、「アログルーミング」と言われていて、相当な信頼関係がないと見られません。グルーミング後に猫が舐めてきたときは、しっかりとした信頼関係が築けている証拠とみて良いでしょう。
猫が舐めてくる理由⑤敵意がない
猫が飼い主のことをぺろぺろと舐めてくるとき、「敵意がない相手」「私の仲間です」と伝えていることがあります。
飼い主に対して「あなたは敵ではなく味方なので安心してください」という意味が込められています。
この行動は、飼い主だけでなくまれに初対面の人にもすることがあります。その際は舐めるのを受け入れて距離をぐっと縮めると良いでしょう。
飼い主さんを舐めてくる猫の特徴
愛猫が飼い主を舐めてくるときはいくつか理由がありますが、実は、「舐めがちな猫」には特徴があることがわかっています。
例えば、
積極的に甘えるような性格をしているような猫や、自分自身で頻繁にグルーミングを行なう猫であれば、飼い主のことも多く舐める傾向にあります。
反対に、おっとりした性格であまり甘えたりしない猫や、グルーミングそのものをあまりしない猫、警戒心がもともと強い性格をした猫は、飼い主を舐めることが少ないとされています。
猫が舐めてくるときに注意したいこと
続いて、愛猫が舐めてくるときに注意するべきことについて解説します。猫に舐めてもらえるのは愛情表現であることが多いため信頼関係が築けている証拠ですが、
細菌感染や肌荒れが起きる場合があるので注意しましょう。
また人が使用するシャンプーや化粧品についても注意すべき点があるのであわせて解説していきます。
シャンプーや化粧品、ハンドクリームに注意
猫が舐めるときには、人間が使用するシャンプーや化粧品、ハンドクリームなどに注意する必要があります。髪の毛には洗い残しのシャンプーやコンディショナーが付着している可能性あがるため
、なるべく頭全体は猫に舐めさせないようにしましょう。
オーガニック成分を含んでいたり、無添加のものでも猫にとって有害な成分である場合もあるので注意しましょう。もし猫が頭を舐めてくるようであれば、だめであることを優しく注意したりそれとなく髪から遠ざけたりしましょう。
また、猫が苦手としている柑橘系の香りがするシャンプーを使用することも有効です。他にも、化粧品やハンドクリームなど肌につけるものにも注意しましょう。
シャンプーやコンディショナーと同じく、化粧品やハンドクリームにも、猫にとって良くない成分が含まれていることがあります。
猫が舐める行為が嬉しくてついたくさん舐めさせてしまいがちですが、猫と接する前に一度付着物がないか確認してからスキンシップをとるようにしましょう。
口元を舐められるときは細菌感染に注意
猫が飼い主をなめるとき、細菌感染に細心の注意を払いましょう。特に、
口元は要注意の部位です。猫の口内には色々な細菌がいます。
猫が保有している細菌が人間の口の中に入ってしまうと、体調不良や他人にうつしてしまう可能性があります。特に免疫力の低い高齢者や子供が細菌感染すると重篤な症状になる可能性が高いので注意しましょう。
肌荒れにも注意
愛猫が飼い主を舐める際、肌荒れすることもあるので注意しましょう。敏感肌や季節の変わり目などで肌が荒れやすい人は、猫に舐められるのを控えるようにすると良いでしょう。
肌荒れはしにくいけれども、何かしらの
アレルギーを持っている場合も、猫に舐められると肌荒れを起こす可能性もあるので要注意です。
猫が舐めてくるのをやめさせる方法
それでは最後に、猫が必要以上に舐めてくるときにやめさせる方法について解説します。
ここでは要求を満たしてあげたり、徹底的に無視をする、他のことに気をそらすことなどについてふれています。
猫の要求を満たしてあげる
猫が舐めるのをやめさせたい場合、求めてくる要求を満たしてあげると良いでしょう。愛情表現をしている一方で、何かしらの要求をしてくるときもあるので、
猫がしつこく舐めてきたり甘噛みするようであれば、様子を見ながら要求を満たしてあげましょう。
猫が舐めている部位を服や布で隠しつつ、なでたり一緒に遊ぶようにしましょう。おもちゃで遊んだり、猫を横にしてマッサージしてあげるのも効果的です。
猫の要求がわからないときは、ご飯の時間帯かどうか確認したり、観察してみて猫の気持ちになって考えるとわかりやすいでしょう。
徹底的に無視をする
猫が舐めてくるのを辞めさせるには、
時には無視することも大事です。舐めることを辞めさせたくて要求に答えたものの、さらに舐めてくる場合は徹底的に無視をしてみましょう。
何度か繰り返し行っていくと、猫も「執拗に舐めたり要求するとかまってもらえない」と学習するので、自然と舐めるのをやめてくれます。ただし、愛情表現の際に無視を貫くと信頼関係が薄くなっていくので注意しましょう。
他のことに気をそらす
猫が舐めるのを阻止したい場合、他のことをして気をそらしてみましょう。よく遊ぶおもちゃがあれば一緒に遊んだり、猫が落ち着く場所へ誘導して休ませてあげるのも効果的です。
猫にとってのお気に入りの場所に飼い主と一緒に行くと喜ぶ場合もあります。
猫が舐めてくる理由は愛情表現以外にもいろいろある
いかがでしたか?今回は愛猫が飼い主を舐めてくるときの理由について解説しました。
基本的には愛情表現であることが多いですが、猫によってはかまってほしかったり何かを要求している場合もあるので、様子を観察して見極めましょう。