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ヤドカリの寿命は10年~20年?!ヤドカリの飼い方を解説!

ヤドカリの寿命は10年~20年?!ヤドカリの飼い方を解説!

ヤドカリをペットとして飼っている方はどれくらいいるでしょうか?寿命は10年や20年ほどあるとされていて、息の長いペットとして飼育する事が可能になっています。今回は、ヤドカリの種類や実際のペットとしての飼育の仕方などについて詳しく解説していきます。

ヤドカリとはどんな生物?

砂浜に行けば、大抵見ることのできるであろうヤドカリは比較的なじみの深い動物です。昨今は飼育用のグッズなども充実していますが、まずはどんな生物化を解説していきましょう。

ヤドカリの特徴

ヤドカリは、十脚目ヤドカリ上科に属している生物です。名前の通りに基本的に巻貝などの貝を宿として体を丸め、その貝殻を背負いながら移動するなど生活をしています。鋏は左右非対称で、体全体の中でも占める割合の大きなものを持っています。腹部については宿にしている巻貝の中に収めるために、形状はらせん状をしています。普段は巻貝の中に隠れていますが、柔らかく関節などもハッキリとしていない見た目になっています。

成長して体が大きくなっていくにつれて、体格に合う新しい貝へと引っ越しを行います。 ペットとしても新しい貝殻を用意してあげると、今の貝から新しい貝へと移り住む引っ越しの様子を見ることができます。基本的に雑食で、自然界では藻や生物の亡骸などを主食としています。

ヤドカリの性格

砂浜でヤドカリを見つけた時も分かりやすいでしょうが、基本的には臆病な性格をしています。天敵の存在さえいなければ、平和を好むような傾向が見られます。

逆に、敵になる生物が多く居る環境に居るために攻撃的な性格をしている個体も居る様です。 基本は臆病である事を考えて、飼育する際の粋そうには岩場や流木、植物などを用意して隠れられる場を作ってあげると安心するでしょう。外敵さえいなければ、水槽の中でも活発にいったりきたりと移動する姿を見ることができます。

ヤドカリの分布・生息地

後にご紹介する通り、ヤドカリにはいくつかの種類が確認されています。その中でもペットとして最も飼育がしやすいとされているオカヤドカリに焦点を当ててみると、日本では沖縄県や小笠原諸島周辺、国外では台湾以外の西大西洋やインド洋などに生息しています。 砂浜や海岸樹林の境目辺りを生息地として好んでおり、陸上で生活することができるようにえらも発達しています。ただ乾燥してしまうと呼吸も活動も出来なくなってしまうので、日中の日が差している時は物陰や砂の中に穴を掘って身を隠しています。

ヤドカリの寿命

ヤドカリの天敵として、肉食の魚やタコなどが代表的となっています。その対策として自然界ではクマノミなどと同様にイソギンチャクと共生することができる種が多く見られるのですが、ペットとして飼育する場合のヤドカリは自然にいる野生のヤドカリとは違って天敵は存在していません。 よって、適切な環境を整えての飼育であれば10年から長いと20年ほど生きてくれるという、ペットの中でも比較的長生きしてくれる部類に入ります。水質を綺麗に保ったり、温度管理をしっかり行うことで長生きにつながる様です。

飼うことができるヤドカリの種類

先に生息地などでオカヤドカリをご紹介していますが、飼育する事が可能なヤドカリはいくつかの種類が存在しています。今回はその中からホンヤドカリ、オカヤドカリ、そして熱帯性海生ヤドカリそれぞれの簡単な特徴を解説しましょう。

類①ホンヤドカリ

ホンヤドカリは、体長1㎝ほどの小型のヤドカリです。私たちにとって最も馴染み深いヤドカリがこの品種であり、主な生息域が日本列島の海岸、アジア圏でも見ることができます。砂浜などで多く遭遇でき普段は水中で生活を行っています。 有している左右のハサミの大きさが違っている左右非対称のものとなっていて、右側のハサミの方が大きくなっています。水の中を主な生息地としているので水質の影響をオカヤドカリよりも受けやすくなっており、この点はより気を遣ってあげる必要があります。

種類②オカヤドカリ

野生のヤドカリの中で最も馴染み深いのがホンヤドカリであるとすれば、飼育するヤドカリとして最も飼育難易度が低いのがオカヤドカリです。名称通り陸地での生息を主としており、水中でも生活できるようえらを有しています。 現在では天然記念物として国に指定されており、個人的に海岸等で捕獲して飼育するといった行為は禁じられています。陸上での生活が長いためにそれに適応すべく脚や爪の力が強くなっており、気を登ったりする事も得意としています。

種類③熱帯性海生ヤドカリ

そしてもう一種が、熱帯性海生ヤドカリです。こちらも名前から想像しやすい通り熱帯、そして亜熱帯地域に生息しているヤドカリになります。サンゴ礁を主な生息地として、熱帯域生息の生物らしく外見はカラフルな見た目をしているのが特徴的です。 自らにイソギンチャクを寄生させる、ソメンヤドカリなどもこの熱帯性海生ヤドカリになります。

サイズは全長5㎝を下回る個体がほとんどですが、コモンヤドカリなどは貝殻も含めると体長10㎝以上にもなります。 ペットショップで見られる個体は主に沖縄やハワイ、東南アジア近くの海で捕獲されたものとなっています。居るだけで水槽を綺麗にする性質があり、単体飼育よりも他の小型魚と一緒に飼育されることも多い様です。

ヤドカリの飼い方

飼育が可能なヤドカリにも種類がありますので、好みなどによって選択する事も出来ます。何にしても飼育する事自体の難易度としてはそこまで高くもなく、初心者が一人暮らしで飼育していくことも十分に可能となっています。

飼い方①用意するもの

  • 水槽
  • ヒーター
  • 貝殻
  • 流木・植物
実際に飼育するにあたって用意するものは、上記の通りとなります。水槽自体の大きさは、ヤドカリが窮屈に感じることのないように余裕のあるものを用意するのが推奨されています。例えばオカヤドカリを飼育するなら、45cm×30cmのサイズの水槽で2匹ほど飼育できるようです。

飼い方②水

飼育する際に使用する水については、水道水をそのまま使用するというのはNGです。基本的には海水で生活をしている種類が多いことから、海水を使用できれば問題は無いものの、淡水は無理なのかと言われれば一概には言えません。 淡水の混じった汽水域で生息している個体も居るには居るのですが、海水でなければ脱皮せずに死期を早めることにもなりかねません。ペットショップなどで販売されている人工海水等を利用するのが推奨されています。

飼い方③餌

野生のヤドカリは藻や魚の死骸などを主食としている雑食の食性になっていますが、ペットとして飼育する場合にはヤドカリ用の人工餌を与えるのが最も無難な選択肢と言えます。また、ザリガニ用の餌についてもそのまま与えられます。 これ以外にも、シラスや小魚、海藻類などを天然で与えても餌として食べてくれますし、リンゴや人参、穀類などもヤドカリは好むとされているのでこれを飽きないようにローテーションさせて食べさせるという方法もあります。

飼い方④温度・湿度

飼育する際の水の温度については、平均25度前後を維持するようにすべきとされています。水温が18度以下になってしまうと過ごせない環境になってしまいますので、水槽用のヒーターを使っての温度調整も必要です。 また、湿度についても常に湿らせて70パーセント以上の湿度を保つようにすべきとされています。乾燥しているとえらが乾いて呼吸ができなくなってしまうので、水皿を用意したり霧吹きを吹きかけるなども必要といえます。

ヤドカリを飼育する際の注意点

実際にヤドカリを飼育する際に、注意するべき点についても解説していきます。出来る限りペットとして長生きをさせたいと思うのであれば、事前にしっかり確認をしておいてください。

注意点①あまり触らない

まず、あまりヤドカリを触ったりしないようにしてあげましょう。当然ながら犬や猫のようにコミュニケーションが取れるような生物ではありませんし、触れるとストレスになってしまって寿命を縮めかねません。

注意点②水を入れ過ぎない

続いて、水槽には水を入れすぎないようにしてあげてください。水の量が深すぎるとヤドカリがおぼれてしまいますから、水辺の生き物とはいえ水深が深いのは危険になってしまうので体の大きさを考えた水量にしましょう。

注意点③脱皮の注意

重要になってくるのが脱皮であり、オカヤドカリなどは砂の中で脱皮を行います。一度脱皮を開始すると1か月ほど顔を見せなくなりますので、隠れられる場所の用意と脱皮後の貝殻を用意してあげましょう。

ヤドカリはどこで買う?値段はどのくらい?

海などに行かなくとも、ペットショップでも普通に販売されています。複数匹セットで販売されている事も多く、値段は4㎝程度のサイズのもので1,000円前後ですが、希少な個体の場合には1万円程度することもある様です。

見てると癒されるヤドカリの正しい飼い方を覚えよう

水槽の中でも動き回るヤドカリをペットとして飼育するにも、見ていて癒されるものです。環境さえ整えてあげれば難易度はそこまで高くないので、興味がある方は、是非ともペットショップに足を運んでみてください。