アメリカンブリーはどんな犬種?似ているピットブルとの違いも解説!
ピットブルに似た犬種として、その特徴的な外見や温厚な性格から最近人気のあるアメリカンブリーですが、具体的にどのような犬種なのでしょうか。今回は、アメリカンブリーの性格や飼い方、迎え入れる際の注意点などを詳しく解説していくので、気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
【PR】可愛いペットでうちの子グッズを作ろう!NIGAOE PETS
NIGAOE PETSでは皆さまの愛するペットの写真を使ってうちの子グッズをお作りしています。犬や猫はもちろん、ハムスターやチンチラなど動物であればなんでもOK!注文方法は簡単で、ペットの写真をアップロードするだけで可愛いオリジナルグッズが作成できます。
アイテムは大人気のキーチェーンやペットの似顔絵で作る額縁付きキャンバス、マグカップなど多くの商品を取り揃えております。似顔絵はプロアーティストが書いてくれるので高品質。
毎月Instagramで無料のプレゼント企画も行っておりますので是非覗いていってください。
NIGAOE PETS公式サイトはこちらアメリカンブリーとは
まず、アメリカンブリーが誕生するまでの歴史や、同じ犬種として分類されることが多いピットブルとの違いについて解説していきます。
アメリカンブリーの歴史
アメリカンブリーは、アメリカ原産であるアメリカン・ピット・ブル・テリアの中でも温厚で家庭犬に適した性格の個体を交配して生み出された、まだ新しい犬種です。
アメリカン・ピット・ブル・テリアは、かつて闘犬として飼育されていたこともあり、攻撃的で危険な一面を持ちますが、アメリカンブリーは温和で愛情深く、一般家庭でも育てやすい性格のため日本でも迎え入れる家庭が増えています。
しかし、アメリカンブリーとしてはまだ歴史が浅いので、犬の品種認定などを行うアメリカンケネルクラブやジャパンケネルクラブでは現時点で認定されていません。
アメリカンブリーとピットブルの違い
まずピットブルというのは、前述したアメリカン・ピット・ブル・テリアがこれに該当します。更に、アメリカでピットブルと呼ばれる犬種に、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア、スタッフォードシャー・ブル・テリア、一部のアメリカン・ブルドッグなども含まれます。
これらピットブルは、闘犬タイプ、ショータイプ、ブリータイプと分けて交配されていますが、アメリカンブリーはこの中のブリータイプに分類される犬種となります。そのため、身体的な特徴はピットブルもアメリカンブリーもほぼ変わりありません。 では、何が違うのかと言えば、性格的な特徴です。
ピットブルは1800年代に闘犬として繁殖した犬種で、飼い主に対しては比較的従順ですが、そうでない相手に対しては攻撃的な一面があります。これに対して、アメリカンブリーは愛情深く温厚でフレンドリーな一面も持ちます。
アメリカンブリーの特徴
続いて、アメリカンブリーの身体的・性格的な特徴、平均寿命などについて解説します。外見に関しては、ピットブルと同じ特徴を持つことがほとんどだと言われています。
特徴①性格
先ほどもご紹介したように、闘犬タイプとして作出されたアメリカン・ピット・ブル・テリアの攻撃的な一面を取り除いているのがアメリカンブリーなので、子犬の時から正しく飼育していれば非常に優しく愛情深い性格に育ちます。
また、IQも高いので、賢くてしつけやすいという部分もあるでしょう。とにかく飼い主に対して従順で、家族思いな性格の子がほとんどです。更に明るくて好奇心も旺盛なので、おもちゃなどで遊ぶことも大好きです。
特徴②大きさ
アメリカンブリーは中型犬に分類され、体高は41~51cm、体重は14~27kg程度となります。頭が大きくがっしりと筋肉質な体型で、足は短めなので、地面を這うように歩くのも特徴です。顔つきはブルドッグに似ており、マズルが短く目が離れています。
特徴③被毛・毛色
アメリカンブリーの被毛は、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)との二重構造からなるダブルコートをしており、硬めの毛質で短毛です。 ダブルコートの犬種は、春から夏にかけてアンダーコートが生え変わる換毛期が訪れるため、この時期は特に抜け毛が激しくなります。
基本的には年間通して抜け毛が多めの犬種ではありますが、長毛の犬種に比べるとお手入れは比較的簡単でしょう。 毛色に関してはあまり統一性がなく、ホワイト、ブラック、ブラウン、グレー、ブリンドル(虎のような柄)と様々です。
特徴④寿命
アメリカンブリーは歴史が浅いこともあり具体的な平均寿命は示されていませんが、ピットブルの寿命が12歳前後と言われているので、アメリカンブリーも同程度でしょう。
しかし、犬の寿命は個体によって大きく変わるほか、飼育環境が良い子ほど長生きする可能性が高いと言われています。特にアメリカンブリーは筋肉質で運動量もそれなりに必要なので、1日2回程度の散歩やストレスフリーな生活を心がけることが大切でしょう。
アメリカンブリーのかかりやすい病気
それぞれの犬種が持つ身体的な特徴によって、かかりやすい病気があるということも事実です。ここではアメリカンブリーの罹患しやすい病気について解説するので、迎えたい方は事前にチェックしておくことをおすすめします。
【熱中症】
マズルの短い短頭種と呼ばれる犬種であるアメリカンブリーは、気道が短く呼吸で体温を下げることが苦手なので、熱中症になりやすいと言われています。更に、足も短く地面の熱気も受けやすいため、数ある犬種の中でも特に熱中症のリスクが高いことがわかります。 従って、夏場は気温の高い時間帯の散歩を避ける、室内は涼しくする、水は常に補充しておくなどの対策は必須です。
【白内障・緑内障】
アメリカンブリーはブルドッグの血を引く犬種でもありますが、このブルドッグは先天的に白内障や緑内障のリスクが高いと言われています。つまり、アメリカンブリーもこれらのリスクがあることは否めません。 目が白く濁る、足で目をかく仕草を頻繁にする、床に目をこすりつける、目を開けづらそうにするなどの症状が見られたら、一度動物病院を受診しましょう。
【皮膚病】
アメリカンブリーは顔にも体にもシワが多めの犬種だと言えます。そのため、シワの間が蒸れて菌が繁殖しやすくなり、様々な皮膚病を招いてしまいます。 皮膚病になると頻繁に体をかいて傷ができたり、皮膚に発疹ができたりすることもあるので、日頃からシワの部分を綺麗に保つお手入れは怠らないようにしてください。
アメリカンブリーを迎えるには?
アメリカンブリーはあまり頻繁に見かける犬種ではなく、交配を行う国内ブリーダーも少ない傾向にあります。迎え方や値段相場について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
アメリカンブリーの迎え方
アメリカンブリーはまだ知名度が低く、日本国内の頭数も少ないので、ペットショップで見たことがあるという方も少ないでしょう。そのため、アメリカンブリーを迎えたい方はブリーダーから直接入手するのがおすすめです。
しかし、ピットブル種と外見の違いがないため、性格は関係なく交配させたり、他犬種と掛け合わせてアメリカンブリーだと言って販売している悪質なブリーダーも中には存在します。
できるだけアメリカンブリー専門のブリーダー、もしくは口コミなどを参考に過去の実績が豊富なブリーダーを選ぶようにしましょう。そして、インターネットを見て即決するのではなく、犬舎へ行って実際に見学してから選ぶことが特に重要です。
アメリカンブリーの値段相場
アメリカンブリーをブリーダーから購入する場合の値段相場は、25~30万円程度となります。とは言っても、ブリーダーによって価格が大きく異なる場合もあるので一度相談してみると良いでしょう。
また、アメリカンブリー専門のブリーダーは国内でも非常に少なく、その中でも優良ブリーダーから購入したい場合は、予約待ちとなる可能性も高いです。キャンセルが可能な場合も多いため、検討している方は早めにブリーダーへアポを取っておくことをおすすめします。
アメリカンブリーの飼い方
犬はそれぞれの種類や体の大きさによって、性格や適した飼育環境が全く異なります。アメリカンブリーの正しい飼い方について解説するので、参考にしてください。
飼い方①しつけ
アメリカンブリーはいくら優しい性格を持つ犬種だとしても、ピットブルの性質を受け継いでいることは常に念頭に置く必要があります。そのため、しつけは幼い頃から正しく行いましょう。難しい場合は、ドッグトレーナーを付けるのもおすすめです。
まず、トイレトレーニングと並行して「してはいけないことと良いことの区別」をしっかり教え込むことが必要です。特に、人や物を噛んだり、人に襲いかかったりすることは将来的にも大きなトラブルを招くので、少々厳しくなってもこれらは阻止します。 ただし、手を上げることは厳禁です。
恐怖心を覚えると逆効果となり、自分の身を守るために攻撃的になることがあります。また、飼い主との信頼関係を築くことで、より理解してくれるようになるので愛情もたっぷり注ぎましょう。
飼い方②散歩
アメリカンブリーは適度な運動が必要な犬種です。そのため、散歩は1日1~2回、それぞれ30分~1時間程度を目安に行ってください。夏場の猛暑時は、夕方以降の直射日光が当たらない時間帯を選んだり、屋内ドッグランに連れて行くのも手です。
飼い方③飼育環境
アメリカンブリーは、熱中症にかかりやすいというリスクや、屋外では攻撃性が高まりやすくなる可能性もあります。そのため、屋内での飼育が適しています。また、ある程度の運動量も必要なので、散歩のほかに家の中を歩き回れる十分なスペースも必要でしょう。
飼い方④お手入れ
短毛種であるため、被毛のお手入れは簡単です。ブラッシングは頻繁にしなくとも定期的に行いましょう。重要なのは、シワの間を毎日拭いてあげること、よだれや目やには気づいた時に拭き取ってあげることです。これらは病気を防ぐためにも大切なお手入れなので、習慣づけてください。
アメリカンブリーを飼う際の注意点
最後に、アメリカンブリーを迎えるにあたっての注意点について解説します。特に、攻撃的な一面を持つピットブルの血を引く犬種なので、外出した際のトラブルには気をつけましょう。
注意点①公共の場でのトラブル
ピットブルの性質を持つアメリカンブリーなので、散歩やドッグランなど公共の場では他の犬に対する配慮も重要です。家では穏やかで優しい性格だとしても、他の犬や人に対しては性格が豹変する場合もあるため、絶対に目を離さないようにしてください。
かと言って、他の犬とのふれあいを避けて家の中でこもってばかりいると、家庭犬に必要不可欠な「社会性」が身につかなくなります。最初のうちは同じ犬種のオーナーとコミュニケーションを取って遊ばせたり、できるだけ同じ体型かそれ以上の犬と会わせてあげると良いでしょう。
注意点②激しい運動
アメリカンブリーはマズルが短い短頭種なので、激しい運動をすると呼吸が上手に行えなくなって呼吸困難をきたす場合があります。そのため、長時間走るなどの激しい運動は避けておきましょう。
アメリカンブリーは特徴・飼い方をよく理解してから迎え入れよう
アメリカンブリーは、ピットブルに分類される犬種の中でも温和で賢く、家庭犬に向く犬種ではあります。しかし、個体や飼育環境によっては攻撃的な部分が見え隠れする可能性も否めないので、そういった部分は理解した上で迎え入れることが大切です。