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大型犬の人気犬種まとめ!特徴から飼い方まで基礎知識も解説!

大型犬の人気犬種まとめ!特徴から飼い方まで基礎知識も解説!

大型犬は「大きくてカッコいい」「賢くて優しそう」などといったイメージが強く、家族として迎えることを考えている方も意外と多いでしょう。しかし犬種によって注意しておくべき特性を持っていたり、小型犬より少々飼育難易度も高いという点も否めません。そこで今回は、大型犬の人気犬種や正しい飼育方法についてご紹介します。

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大型犬とは?基準はある?

ペットショップやトリミングサロンなどへ行くと、小型犬、中型犬、大型犬と分類されていることは良くありますが、日本国内で犬の品種認定や犬種標準指定などを行うジャパンケネルクラブ(JKC)では、大きさでの区別はされていません

では、どのような基準で分類されているかというと、牧羊犬や使役犬、愛玩犬などその犬種がどのような歴史を持つか、どのように活躍していたのかでグループ分けしています。そのため、小型犬~大型犬までの分類定義はざっくりしていることがほとんどです。

ただ、一般的な分け方で言えば、体重と体高(犬が立った状態の地面から背中までの高さ)で分類されます。基本的には、体重10kg未満もしくは体高40cm未満で小型犬体重25kg未満もしくは体高60cm未満で中型犬体重25kg以上もしくは体高60cm以上で大型犬と言われることが多いです。

また、体重5kg未満の犬種を超小型犬体重40kg以上の犬種を超大型犬と呼ぶこともあります。しかし、これは公式の数字ではないので、あくまでも目安として考えてください。

人気犬種10選!大型犬の種類と特徴

ここからは大型犬の人気犬種を厳選し、それぞれの種類が持つ外見的特徴や性格についてご紹介していきます。大型犬でも温厚でフレンドリーな性格であれば、初心者の方にも迎えることができるでしょう。

大型犬①ゴールデンレトリバー

ジャパンケネルクラブの登録数で毎年1・2位に位置するほどの人気犬種であるゴールデンレトリバーは、19世紀中頃にイギリスで誕生した大型犬です。水鳥猟でハンターが撃ち落とした獲物を陸地に持ち返るという役割をこなす猟犬であったため、泳ぐことが得意で水遊びも大好きです。

温厚かつ愛情深い性格で、飼い主や家族に対しても忠実に接します。IQも高いので、しつけやすく、子供から老人まで年齢問わず扱いやすい犬種でしょう。他人に対してもフレンドリーでおとなしいので、周りとのトラブルもほとんど起こすことはありません。

原産国 イギリス
体重 オス 29~34kg メス 25~29kg
被毛 ダブルコート
毛色 ゴールド、ホワイト

大型犬②ラブラドールレトリバー

ゴールデンレトリーバーと並んで、日本国内でトップクラスの人気を誇るラブラドールレトリバーは、カナダのニューファンドランド島ラブラドール州で誕生した大型犬です。水上で活躍する狩猟犬であったため、泳ぐことが得意だと言われています。

非常に賢く従順な性格で、家庭犬のみならず盲導犬や警察犬などとしても活躍しています。とても落ち着いていて、家族に対してはもちろんのこと他の犬や人に対してもフレンドリーに接することができるため、しつけも楽に行えるでしょう。

原産国 カナダ
体重 オス 29~36kg メス 25~32kg
被毛 ダブルコート
毛色 ブラック、イエロー、チョコレート

大型犬③シベリアンハスキー

鋭くも綺麗な瞳が特徴的なシベリアンハスキーは、ロシアのシベリア地方で誕生した大型犬です。かつて、北極などの極寒地でソリを引いて大きな荷物を運ぶ作業犬や狩猟補助犬として活躍していたため分厚い被毛に覆われ、寒さには非常に強いのが特徴です。

その外見から恐ろしいイメージを持たれることも多いのですが、実はとても友好的で優しく、攻撃的な一面はほとんどありません。協調性も高く従順なので、正しいしつけを行えば最高のパートナーになるでしょう。

原産国 ロシア
体重 オス 20~27kg メス 16~23kg
被毛 ダブルコート
毛色 ブラック&ホワイト、シルバー&ホワイト、レッド&ホワイト、チョコレート&ホワイト、ホワイト、グレー など

大型犬④ダルメシアン

ディズニー映画「101匹わんちゃん」に登場したことで知名度や人気も急上昇した、斑点模様が特徴的なダルメシアンは、クロアチアのダルマチア地方で誕生したとされている大型犬です。猟犬や番犬、馬車の護衛や伴走犬などとして活躍した犬種なので、非常に高い体力や耐久力を持ち合わせます。

明るく陽気で家族に対してはフレンドリーですが、警戒心が強いため他の犬や人に対しては友好的でない場合もあります。かと言って攻撃性があるわけではないので、そこまで神経質になる必要はありません。

利口で愛情深いため、家族として迎えることには問題ありませんが、散歩や運動をしっかりして体を動かさないとストレスで問題行動を起こすことがあるため、その点は注意しておく必要があります。

原産国 クロアチア
体重 オス 27~32kg メス 24~29kg
被毛 シングルコート
毛色 レバー&ホワイト、ブラック&ホワイト

大型犬⑤バーニーズマウンテンドッグ

長い被毛と、3色の毛色を持った美しいトライカラーが特徴的なバーニーズマウンテンドッグは、スイスで誕生した大型犬です。体重が50kgを超える子も多くいるので、超大型犬と分類されることもあります。

アルプスの厳しい気候の中で、牧畜犬、護衛犬、農産物などの輸送を行う牽引犬などとして活躍していたため、寒さに強く体格・性格ともにバランスの良い犬種です。

温和で甘えん坊、愛情深く飼い主に対して従順な性格なので、とても飼いやすいでしょう。活発なので遊ぶことが大好きで、それなりの運動量が必要だということも忘れてはいけません。

原産国 スイス
体重 オス 35~55kg メス 30~50kg
被毛 ダブルコート
毛色 ブラック・ホワイト・タンのトライカラー

大型犬⑥サモエド

ふわふわと長い被毛が印象的なサモエドは、ロシアで誕生した大型犬です。その名前はロシア及びシベリア地方のサモエド族に由来しており、スピッツによく似た外見から「シベリアン・スピッツ」と呼ばれることもあります。

毛量の多さから大きく見られがちですが、実際はそこまで大きくなく、中型犬に分類されることもあります。ソリなどを引く牽引犬として活躍したほか、人が寒さをしのぐために暖房代わりに飼育されていた歴史もあり、非常に人懐っこい性格をしています。

注意深い一面も持ちますが、他の犬に対しても社交的で、開放的かつ活き活きとしているのが特徴でもあります。攻撃性もほとんどないので、しつけやすく育てやすいでしょう。

原産国 ロシア
体重 オス 20~30kg メス 16~20kg
被毛 ダブルコート
毛色 ホワイト、クリーム、ホワイト&ビスケット

大型犬⑦アイリッシュ・セッター

首や足が長く、美しい飾り毛を持つスタイリッシュな外見が特徴のアイリッシュセッターは、アイルランドで誕生した大型犬です。かつては狩猟犬として活躍していた犬種であるため、勇敢で高い忍耐力を持ちます。

人や他の犬に対して友好的で社交性も高いのですが、成犬になってもやんちゃな性格が残ることが多く、見た目と性格のギャップに魅力を感じる方も少なくないでしょう。スポーツやアウトドアが大好きなので、適度な運動量が必要となります。

原産国 アイルランド
体重 オス 24~29kg メス 27~32kg
被毛 シングルコート
毛色 マホガニーレッド、チェスナット

大型犬⑧スタンダード・プードル

スタンダードプードルは、プードルの中で最も大きなタイプとして分類した犬種で、フランスが原産と定義されている大型犬です。 現在プードルは、大きい順にスタンダードプードル、ミディアムプードル、ミニチュアプードル、トイプードルとサイズ分類されていますが、オリジナルサイズがスタンダードプードルとなります。

おしゃれな巻き毛でバランスの取れたスタイルであるため、外見に魅力を感じて迎え入れる家庭も多いでしょう。 もともとは鳥猟犬として活躍していた犬種なので泳ぎが得意であり、学習能力が非常に高いとされています。さらに、陽気で社交性や順応性も高いため、小さな子供からお年寄り、そして初心者まで育てやすい犬種だと言えます。

原産国 フランス
体重 20~30kg
被毛 シングルコート
毛色 ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、カフェオレ、アプリコット、クリーム、シルバー・ベージュ、レッド など

大型犬⑨グレートピレニーズ

非常に大きな体型とふわふわとした長毛が特徴的なグレートピレニーズは、フランスのピレネー山脈で誕生した大型犬、もしくは超大型犬です。家畜の群れを狼などの襲撃から守る護衛犬として活躍した犬種であり、力強くテリトリーに対する防御本能も高い特性があります。

飼い主に対しては温厚かつ忠実であるため、番犬として迎え入れる家庭も多くいます。攻撃的ではありませんが警戒心は非常に強いので、フレンドリーに育てたいのであれば幼い頃から辛抱強くしつけることが大切です。

原産国 フランス
体重 オス 45~73kg メス 39~52kg
被毛 ダブルコート
毛色 ホワイト、グレー、イエロー、タン、レッド など

大型犬⑩ドーベルマン

「犬のサラブレッド」と呼ばれることもあるほど、引き締まった筋肉質な体型が特徴的なドーベルマンは、ドイツのブリーダーであったカール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマンによって警察犬として生み出された大型犬です。

コンパニオンドッグであり、警察犬や麻薬犬としても活躍できる犬種なので、警戒心が強く飼い主に対して非常に従順です。頭が良いのでしつけや訓練のしやすさも魅力でしょう。ただし、縄張り意識の高さから見知らぬ人に攻撃的な一面を見せる場合もあるので、正しいしつけを行うことが大切です。

原産国 ドイツ
体重 オス 40~45kg メス 32~35kg
被毛 シングルコート
毛色 ブラック&タン、ブラウン&タン

大型犬を飼う前に知っておくべきこと4つ

大型犬は小型犬に比べると飼育難易度は少々高めであるため、特に初心者の方は犬種の特徴や正しい飼育方法を十分に理解してから迎え入れるか検討することが重要です。ここで、大型犬を飼うために最低限知っておくべきことをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

運動量に合った散歩時間

ここまで見てきてもわかるように、大型犬は狩猟犬や牧羊犬、犬ぞりなどとして活躍してきた犬種が多いため、適度な運動時間を取らないとストレスが溜まってしまう恐れがあります。 ストレスが溜まると、家の中でわざと悪いことをしたり、無駄吠えをするなどの問題行動が見られたり、攻撃的になる犬もいます。

基本的には、1日2回、かつ1時間程度の散歩が必要となるほか、犬種によってはドッグランなどで自由に走り回れる時間を取ることも大切でしょう。 万が一、毎日散歩に連れていける時間がない、散歩するのは面倒と感じる場合は大型犬の飼育には向いていないので、運動量が少なくても飼育できる小型犬を選ぶのがおすすめです。

飼育に必要な広いスペース

犬を飼育するためには犬用のケージが必要になりますが、大型犬ともなるとケージが大きいだけでなく、トイレやベッドも大きめのものを購入しなくてはなりません。つまり、それらが問題なく設置できるスペースは最低限必要になるということを留意しましょう。

また、散歩回数や散歩時間が十分に取れない日などは家の中を自由に歩き回れると、ストレス軽減にも繋がります。毎日十分な散歩ができるという方は良いですが、そうでない場合は愛犬が自由に生活できる広いスペースが取れるということも重要になってきます。

餌や病院にかかるお金

ペットに必要なハーネスやリード、毎日のフード、おやつ、トリミング代金、フィラリア予防薬などは全て、小型犬と比較すると大型犬のほうが高額となります。

大型犬にかかる年間平均費用は50~70万円前後、一方で小型犬にかかる年間平均費用は20~40万円前後と、その差は数十万円となることもあります。さらに、その費用は大型犬の平均寿命である10~12年程度必要になるということを考慮しておきましょう。

お手入れに時間と手間がかかる長毛種

犬の被毛は、シングルコートとダブルコートのほかに、長毛種と短毛種に分類されることもあります。お手入れは、シングルコートよりダブルコートのほうが、短毛種より長毛種のほうが大変です。特に長毛種は、シングル・ダブルコート問わず毛玉ができやすい傾向にあります。

毛玉ができると、愛犬が痒がってしきりに体を掻いてしまったり、皮膚が痛むことによって炎症が起きてしまいます。そのため、定期的にブラッシングをしてあげるほか、トリミングサロンで整えてもらうことが必要となります。

さらに、大型犬となると範囲が広いので、1回のお手入れに30分~1時間程度の時間を要する場合もあるでしょう。従って、お手入れの手間を少しでも減らしたいという方は、短毛種の犬種を選ぶのがおすすめです。

大型犬の平均寿命はどのくらい?

一般的に犬の平均寿命は10~15歳と言われていますが、大きさによって変わってきます。基本的にはサイズが大きいほど寿命は短くなるので、大型犬の平均寿命は10~12年、小型犬の平均寿命は12~15歳とされています。

しかし、大きさに関わらず個体によって長生きする子もいれば短命の子もいるため、一概にこの通りだとは言えません。病気にかからず過ごせれば平均以上生き延びる子も多く、飼育環境や遺伝などの問題でも寿命は変わるので、ストレスフリーな生活を心がけてあげることが大切です。

大型犬はかわいいが飼育には知識が必要!

大型犬は賢い犬種も多く、穏やかな性格で、正しくしつければ最高のパートナーとなるでしょう。しかしサイズが大きい分、犬種の特徴や費用などを理解しておくことも大切です。大型犬を家族として迎え入れたい場合は、十分な知識を身につけた上で飼うことを検討してみてください。