ターキッシュアンゴラを徹底解説!性格や特徴をご紹介!
オッドアイもいるターキッシュアンゴラは、その見た目の品の良さや美しさから非常に人気の高い猫種となります。美しいターキッシュアンゴラは、どのような性格で特徴を持つのでしょうか?
今回は、オッドアイもいるターキッシュアンゴラの性格や特徴・気を付けたい病気について紹介します。また、実際に購入を検討している方も参考になる飼育方法なども記載しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ターキッシュアンゴラとは
初めに、ターキッシュアンゴラの歴史について紹介します。こちらの項目では、ターキッシュアンゴラのルーツやこれまでの歴史を詳しく深堀しているので、チェックしてみて下さい。トルコで誕生した猫
ターキッシュアンゴラは、トルコの山岳地帯で1600年代頃に自然発生した品種です。トルコ原産の猫は泳ぎが得意な猫 ターキッシュバンやヴァン猫と品の良い見た目が特徴なのですが、中でもターキッシュアンゴラはその毛並みや見た目の美しさから「トルコの生きる国宝」とまで呼ばれています。 また、17世紀トルコでは白くて長い毛を持つ最初の猫と考えられていたようです。正式には1600年頃に自然発生したと記録されているのですが、実際は1400年頃にはすでに存在していたのではないかとも言われています。 歴史が長く美しい猫なので、中世のフランスではルイ15世・ルイ16世・マリーアントワネットの貴族たちにも愛されていました。絶滅の危機に瀕したことも
世界最古の猫 ペルシャ猫よりも本当は先に存在していたのではないかと言われるターキッシュアンゴラは、1600年頃すでに白く美しい毛並みで品の良さを持っており、1954年頃になるとアメリカでも人気が高くなりました。 しかし、1960年頃になると愛嬌のある見た目のペルシャ猫の方が人気が高くなったため、ヨーロッパ・アメリカでターキッシュアンゴラは絶滅の危機に陥ったのです。 ここで原作国のトルコは絶滅の危機を何とか阻止するため、純血同士の交配を続け、オッドアイでホワイト単色の被毛のみをターキッシュアンゴラと呼ぶことにします。このトルコの保護活動により、アメリカやヨーロッパでも純血を慎重に扱われるようになりました。ターキッシュアンゴラの特徴
続いて、ターキッシュアンゴラの性格や毛色などの見た目の特徴を紹介します。かつては、マリーアントワネットも愛したターキッシュアンゴラの、性格や毛色、体型、寿命について見てみましょう。特徴①神経質で繊細だが人懐っこい性格
ターキッシュアンゴラは、その気品のある見た目通り、繊細で神経質とお嬢様気質です。その為、誰にでも懐くということはないのですが、気に入った飼い主にはとことん気を許すツンデレな性格をしています。飼い主には忠実な猫なので、自分だけに懐く特別感がさらに愛情を沸きたててくれるでしょう。
特徴②毛色はいろいろ
トルコでは純血のターキッシュアンゴラは、オッドアイで白い毛色という定義があるようですが、実際は白だけではなくポイント・ラベンダー・チョコカラー以外全ての毛色があるようです。白の毛並みのイメージが強いため、意外かもしれませんが、白黒や灰色のターキッシュアンゴラも存在します。
特徴③比較的抜け毛は少ない
抜け毛が凄い猫は、部屋も毛まみれになりますし、抱っこすると服にも大量の毛が付いてしまいます。長髪タイプもいるターキッシュアンゴラですが、オーバーコートがほとんどで、アンダーコートは少ないため、毛が絡みにくく毛玉になりやすい訳ではありません。 その為、多少の抜け毛はあるでしょうが、他の長髪タイプの猫と比べると、抜け毛が少ないタイプと言えるでしょう。
特徴④オッドアイの個体もいる
ターキッシュアインゴラと言えば、イメージが強いのは白い毛並みにブルーの目でしょう。しかし、毛並みだけではなく目の色も様々で、ブルー・アンバー・グリーンゴールド・グリーン・オッドアイの個体もいるのです。 オッドアイの猫は美しい見た目から人気が高いのですが、目の疾患を持っていたり、罹りやすいため注意が必要です。
特徴⑤体型はバレリーナ体型
山岳地帯出身のターキッシュアンゴラは、中型の猫で細身のオーバル型をしています。よく動くため、筋肉質で手足や胴も長いです。 さらに、尻尾も細くて長いため、「バレリーナ体型」とも呼ばれており、スタイリッシュな猫が好みの方には打ってつけです。また、成猫になると雄は約3~5㎏、雌は2.5㎏~4㎏が平均で、体高は25㎝~40㎝ほどまで成長します。
特徴⑥平均寿命
ターキッシュアンゴラは、平均体重もそこまで重くないですし、細身なので飛び降りた際など怪我に会うことは少ないです。 しかし、平均寿命は、11年~14年とやや短命であることが分かっています。飼育の仕方を工夫したり、少しの体調の変化も見落とさなければ、もっと長生きさせることは可能でしょう。
ターキッシュアンゴラを迎えるには
続いて、ターキッシュアンゴラの迎え方や相場の値段を紹介します。トルコ原産の長い歴史を持つターキッシュアンゴラは、どのような価格でどこで販売されているのでしょう。
ターキッシュアンゴラの迎え方
トルコ原産のターキッシュアンゴラは、日本のペットショップではあまり見かけない猫種です。大型のペットショップだと、希望の猫種を仕入れてもらうことができるかもしれませんが、1番はブリーダーから購入する方法でしょう。 ターキッシュアンゴラを扱うブリーダーを見つけることができれば、ペットショップよりも安く購入できます。また、自ら輸入する方法もありますが、手続きや費用を考えると現実的ではありません。ターキッシュアンゴラの値段相場
ターキッシュアンゴラは、日本では珍しい猫種なので、費用相場は20万~50万円ほどです。購入先でも費用が変動するのですが、猫の成長段階でも費用が異なり、子猫の場合だと20万~30万円、成猫だと10万~20万円が相場と言われています。 さらに、TICA・CFAなどの団体に血統書が認められていたり、ショーなどにも出場できるレベルの猫だと、もっと高額で販売されています。
ターキッシュアンゴラの飼い方
続いて、ターキッシュアンゴラの詳しい飼い方を紹介します。ターキッシュアンゴラは、品の良い見た目で落ち着いているように見えますが、山岳地帯出身ということで活発な猫なのです。
しっかり運動のできる環境
ターキッシュアンゴラは、スタイリッシュな見た目からも想像できる通り、活発な性格をしているため、広い部屋で飼育する猫です。適度な運動をさせないとストレスを溜めてしまいますし、疾患にもかかりやすくなります。部屋の広さには限度があるため、大き目のキャットタワーを置くのも一つの手でしょう。こまめにお手入れ
アンダーコートが少ない分、毛が絡まりづらく抜け毛も比較的少ないと言われるターキッシュアンゴラですが、こまめなブラッシングをしてあげましょう。週に1度、コーミングやブラッシングをするだけで十分だと言われているため、手入れが簡単な猫種です。 また、爪や歯・耳・目のケアも大切です。耳や目・歯も週1の頻度でケアしてあげることで、愛猫の健康寿命を延ばすことができます。爪は爪とぎを置いておくことも大切ですが、しっかり研げているのかチェックしてあげて下さい。年齢や目的に応じたフード
スタイリッシュなターキッシュアンゴラですが、食欲旺盛なので食べるだけ与えてしまうと、いつの間にか肥満になっていることも珍しくありません。 活発な猫なので、肥満になると思うように動けなくなりますし、怪我のリスクも高まります。また、糖尿病にも罹りやすくなってしまうので、主食は総合栄養食のキャットフードを上げて、体調を最適に管理しましょう。ターキッシュアンゴラ注意したい病気
続いて、ターキッシュアンゴラが気を付けるべき病気について紹介します。猫の品種によって罹りやすい病気が違うので、ターキッシュアンゴラの飼育を検討の方は、ぜひこちらの項目に目を通してください。
運動型栄養失調
運動型栄養失調は、原因不明と言われており、一度でもかかってしまうと治すことができません。親からの遺伝で発症することが判明しているので、購入前に親が運動型栄養失調ではなかったか確認しておくことも大切となります。
肥大型心筋症
純血のターキッシュアンゴラだと、肥大型心筋症になることもあります。遺伝からの疾患であれば2~3歳頃に発症しますが、遺伝に関係ないのであれば中高齢以上でも発症する可能性があるのです。運動好きなのに寝てばかりいた時は、肥大型心筋症を疑い迅速に病院へ連れていきましょう。
ターキッシュアンゴラは美しく魅力的な猫
今回は、ターキッシュアンゴラの性格の特徴や飼育方法・罹りやすい病気について紹介しました。ターキッシュアンゴラはトルコ原産の猫で、マリーアントワネットなどの有名な貴族からも愛された猫です。性格はやや難しい一面もありますが、一度心を開いた相手にはずっと寝付く可愛らしい一面もあります。