蛇をペットとして飼うために必要なものとは?寿命は値段など詳しく解説!
在宅ワークが増えたことやおうち時間が増えたことによって、近年ペットを飼う方が増加中です様々な生物をペットとして飼うことができる中、蛇を飼育している方もおられます。ここでは蛇をペットとして飼うために必要なものをご紹介してまいります。寿命や値段なども併せて解説していくので、ぜひチェックしてみてください。
蛇とはどんな動物?
蛇の生態・特徴
まずは生態ですが、蛇は変温動物なので外の温度によって体温が変化します。日光浴をして体温を維持したり、冬眠や夏眠して体温を維持しています。蛇は肉食動物なので、鳥やネズミなどを捕食することが多いです。蛇の種類によってはカエルや小魚なども食べる種類もいます。蛇の性格
蛇の性格は2タイプあり、蛇のイメージとしてよくあるシャーと威嚇してくる攻撃的な性格のタイプと、大人しい性格で人慣れするタイプがいます。威嚇する性格の場合、ケージに入れておいても手や顔を近づけると威嚇したり噛みつこうと飛びついてきたりしますが、蛇好きの間では人気があります。 一般的には大人しい性格の方が飼いやすく、触ったり持ったりしてスキンシップを取ることが可能です。慣れてくると自分から手の上に登ってきたりするので、可愛さもひとしおでしょう。蛇の寿命
蛇の寿命は種類によっても違いますが、10~15年ほどが平均的な寿命とされています。15年程とすると犬の寿命と同じくらいなので、長生きと言えます。種類によっては20年以上長生きする生体もあるので、飼う際には寿命まで飼育できそうかをしっかり考えてみてください。ペットとして飼える蛇の種類
蛇は世界中で3500種ほどいると言われており、蛇の種類に詳しいという方も少ないかもしれません。ここではペットとして飼える蛇の種類をご紹介してまいります。
ペットとして飼える蛇①コーンスネーク
まずはコーンスネークです。全長が最大1.2~1.8mでアメリカやブラジルなどに生息している種類です。体色は様々で、安い生体だと5000円程度から販売されていますが、特殊な体色だと2万円程する場合があります。性格は穏やかでおとなしく、寒さにも強いので蛇を初めて飼う方におすすめです。寿命は約10~15年程です。ペットとして飼える蛇②タマゴヘビ
タマゴヘビは、その名の通り鳥類の卵だけを食べる無毒種の蛇です。アフリカタマゴヘビと呼ぶこともあり、サハラ砂漠以外のアフリカ大陸などに生息し、野生では卵が捕食できない時期は絶食します。 全長30~100㎝程度で、性格は大人しく餌もウズラの卵などを与えればいいので飼いやすいでしょう。寿命は約10年で、価格も1万円台から売っているのでお手頃です。ペットとして飼える蛇③カリフォルニアキングスネーク
続いてはカリフォルニアキングスネークです。カリキンとも呼ばれるアメリカ西部に生息する種類で、全長は1.3~1.5m程です。性格は大人しいですが、活発なので脱走もしやすいでしょう。餌は鳥類や小型の哺乳類、両生類なども食べ、共食いもするため蛇の王と呼ばれています。寿命は約20年と長生きで、価格も5万円以内で購入できることが多いでしょう。ペットとして飼える蛇④ポールパイソン
ポールパイソンは、模様が美しいので人気があります。西アフリカに生息する品種で、とても大人しく臆病なので飼いやすい品種です。全長は1~1.8m程で、寿命は約20年なので長生きします。価格は1万円以下からあり、体色によっては10万円以上の値がする場合もあります。他の蛇に比べると神経質なので、ストレスで拒食になりやすいため注意が必要です。ペットとして飼える蛇⑤アオダイショウ
最後はアオダイショウです。日本の固有種なので名前はご存じの方も多いでしょう。全長は最大で2.5m程で、北海道から薩南群島まで広く分布しています。緑がかった色合いのイメージが強いですが、青みが強かったり白っぽいタイプもいます。 性格は大人しく、無毒なので飼いやすいです。寿命は約10年で、価格も5000円程で購入できるもあるのでお手頃でしょう。ペットとして飼う蛇の値段はどのくらい?
蛇に興味を持った方は、ペットとして飼う蛇の値段はどのくらいかも気になるところでしょう。蛇は安い生体だと1万円以下で購入できますが、高い生体だと20万円以上するものもあります。1万円台で購入できる生体も多いので、手ごろな価格でも入手可能です。
蛇は種類によっても価格が違いますが、同じ種類の中でも色合いや模様などによって価格が変化するので、価格で選んでも模様など見た目で選んでも良いでしょう。
蛇のペットとしての飼い方
飼い方①飼育に必要なもの
まずは飼育に必要なものです。飼育には飼育容器、床材、温度計、保温器具、水入れ、餌を用意しましょう。飼育容器は小さな生体なら、一般的な爬虫類用の蓋が付いた飼育容器でも大丈夫です。とぐろを巻いた状態の3倍くらいのスペースは必要なため、大きな生体だと衣装ケースなどのプラスチック容器で代用します。
床材はウッドチップやキッチンペーパーなどが使えますが、種類によって好みも違うので、適した床材を用意しましょう。水入れは蛇が水浴びにも使うため、とぐろを巻いた状態でちょうど入れるサイズが良いとされています。体が密着していると安心するため、大きすぎも良くありません。個体に合ったサイズのものを探してみて下さい。
飼い方②餌
続いては餌です。蛇は肉食動物なので、飲み込めるサイズの小鳥や小型の哺乳類が餌になります。野生と同じく生きたエサは難しいため、ペット用の冷凍餌を利用するのがおすすめです。冷凍マウスや冷凍ウズラ、冷凍ヒヨコなどが市販されており、ペットショップやインターネットで注文できます。飼い方③餌の与え方
冷凍餌を与える場合は、解凍する必要があります。40~60度くらいのお湯につけて解凍しましょう。冷凍のまま与えてしまうと消化不良や吐き戻しを起こしてしまうため、注意が必要です。隠れ家のようなシェルターを置いている場合はその近くに置いておくと食べてくれます。 置いても食べない場合は、ピンセットで顔のそばに持っていって食べさせましょう。餌は大人は週1回、成長期は週1、2回与えます。飼い方④水・掃除
飼い方⑤蛇の脱皮
脱皮の前は餌を食べない、水入れに漬かっている時間が長い、動かないなど兆候が見られます。蛇は脱皮する際にシェルターなどザラザラしたものに体をこすりつけて脱皮します。綺麗に脱皮できるときもあれば、うまく脱皮できず皮が残ってしまうこともあります。
脱皮がうまくできなかった場合はそのままにしておくとその部分が壊死してしまうため、獣医さんに診てもらうと良いでしょう。自分で脱皮を手伝う場合は脱皮促進スプレーを使用したり、ぬるま湯につけてゆっくりピンセットで剥きます。
蛇をペットとして飼育する際の注意点
蛇をペットとして飼育する際には、注意しなければならない点があります。何も知らずに飼ってしまうと自分自身に負の影響がでてしまう可能性があるので、飼育を考えている方は購入する前にチェックしておきましょう。
注意点①1匹だけで飼育する
注意点1つ目は、1匹だけで飼育することです。繁殖以外で複数の蛇を同じ飼育容器に入れると喧嘩になったり共食いの恐れがあるため、1匹だけで飼育しましょう。注意点②頭や首を持たない
続いては頭や首を持たないことです。テレビなどではよく首や頭を持っているところを見かけますが、ペットの場合は胴体を持つのが通常で、首などを掴むのは毒蛇や凶暴な蛇の扱い方になります。掴むように持つと嫌がるので、優しく触れるように心がけましょう。
注意点③病原菌の感染予防をする
最後は病原菌の感染予防をすることです。蛇などの爬虫類はサルモネラ菌を持ってることもあり、人にうつる可能性があります。触ったら手を洗う、飼育容器を清潔にするなど、感染予防を行いましょう。噛まれたりした場合は、消毒後に病院を受診する必要があります。
環境をきちんと整えて蛇の飼育に挑戦してみよう
ペットとしての蛇の飼い方をご紹介してまいりましたが、一人暮らしでも飼えそうだなと感じた方もおられるかもしれません。蛇を飼う際は賃貸住宅の場合、ペット可の物件かどうか、蛇を飼っても良いかを大家さんに確認する必要があるので、購入する前に下調べは必要です。
蛇は脱走しやすいため、万が一外に逃げてしまうと近隣の方にも迷惑が掛かります。環境をきちんと整えて、蛇の飼育に挑戦してみて下さい。
その可愛らしい見た目から人気が高まっているフクロウですが、ペットとして飼育することは認められているのでしょうか?ここからは、フクロウをペットにするための規制はあるのか?・家庭でフクロウの飼育は可能か?といった問に答えてきます。
ペットとして飼いやすいフクロウ1つ目にご紹介するのは「コキンメフクロウ」です。コキンメフクロウはヨーロッパ・北アフリカから中国までのアジアに生息するフクロウで、昆虫やミミズ・両生類などを捕食します。
体長は20cm~27cm・体重は約200gと小さめですが、攻撃的で神経質な面を持ち合わせています。完全な夜行性ではないため、日中でも活動する姿が楽しめます。ぬいぐるみのような姿が人気のコウキンメフクロウですが、飼育するには多少の技術と経験が必要です。
ペットとして飼いやすいフクロウ2つ目にご紹介するのは「アカスズメフクロウ」です。アカスズメフクロウは、体長16~20cmの世界最小クラスのフクロウです。フクロウには珍しい昼行性なので夜明けと日暮れ時に活発に活動します。
神経質で怖がりな性格をしている個体が多く人慣れしにくいほか、寒さにも弱いためのフクロウよりも飼育難易度は高くなります。手乗りにさせたいという方は、雛のうちから飼って慣れさせる事で手乗りにも実現できるかもしれません。
ペットとして飼いやすいフクロウ3つ目にご紹介するのは「シロフクロウ」です。シロフクロウはグリーンランド北部やユーラシア大陸・北アメリカ大陸などの生息するフクロウで、人気の映画にも登場していることから日本でもよく知られています。
その名前から真っ白な羽毛を持っているイメージがあるシロフクロウですが、真っ白なのは成熟したオスのみでメスや若い時には茶色や褐色の斑毛が混じっています。とても頭の良いフクロウですが、気性が荒いため人慣れすることはあまり期待できません。昼行性なので、日中でも狩りを行うのが特徴です。
ペットとして飼いやすいフクロウ5つ目にご紹介するのは「メンフクロウ」です。メンフクロウは世界中に広く分布しており、様々な色や大きさものが存在しています。お面をつけたような顔をしていることからメンフクロウと呼ばれるようになりました。
販売されているフクロウの中でも比較的安価で、環境に慣れやすいことから飼育しやすくペットとしても人気があります。温厚な性格をしていますが、デリケートな一面も持ち合わせているのでストレスがたまらないように注意してあげましょう。
ペットとして飼いやすいフクロウ6つ目にご紹介するのは「モリフクロウ」です。モリフクロウはヨーロッパ・アフリカ北部・アジア西部が原産のフクロウです。体長は30~45cmほどで中型に分類されます。
羽根の色はブラウン系とグレー系の2種類があり、羽の色によったまったく違った印象を与えます。穏やかで落ち着きのある性格なので、女性や初心者の方でも飼育しやすいところが魅力です。
滑空しながら木から木へ移動するイメージのあるモモンガ。ペットとして飼育するのであれば、まずはモモンガがどんな動物なのかを理解しておきましょう。モモンガの特徴や性格、寿命などをまとめました。
ネズミ目リス科リス亜科モモンガ族に属するモモンガは小型の哺乳類で、足の間にある飛膜を広げて滑空する姿が特徴的です。モモンガは大きく分けて2タイプがあり、お腹に子どもを育てるための袋がある「有袋類」と、物をかじるのに適した歯と顎を持つ「げっ歯類」で、げっ歯類モモンガは英語で空飛ぶリスと言われています。 モモンガはヨーロッパからアジア圏、北アメリカなど色々な地域に生息し、日本でも固有種が存在します。
モモンガの性格は小動物でありがちな臆病で警戒心が強く、大きな音や騒音が苦手と神経質な性格をしています。一方で好奇心旺盛な面もあり、活発に動くことやおもちゃ遊びを好みます。デリケートな性格でありながら多少の刺激がないと逆にストレスになることもあるので、適度な運動や遊びが必要です。
モモンガの平均寿命は野生では5~7年、飼育下であれば約10年ですが、15年と長生きする場合もあり、小動物としては寿命が長くなっています。しかし栄養摂取が不十分、飼育環境がよくない、事故や怪我など様々な要因から短命になることも珍しくありません。 特に日光不足やビタミン・カルシウム不足になりやく、それらが不足することによる病気にかかりやすいため、栄養を考えたバランスの良い食事が必須になります。
可愛らしいモモンガはペットとして飼うことは可能ですが、どんなモモンガでもペットにできるわけではありません。ペットとして飼えるモモンガは有袋類の「フクロモモンガ」とげっ歯類の「アメリカモモンガ」のみとなっています。
フクロモモンガはコアラやカンガルーのようにお腹に子どもを育てるための袋がある有袋類、体長16~21cm、体重90~150gと小型ですが、大きな個体であれば30cmになることもあります。 オーストラリアやニューギニアなど温帯・熱帯地域に生息するモモンガで、しっぽが長く背面の毛はパールグレイ、鼻筋から頭のてっぺん、背中に黒のラインが入っています。 お腹はクリーム色か白、社会性が強く野生化では群れをつくる習性があり、多頭飼いもおすすめです。人に懐きやすくペット向き、鳴き声でコミュニケーションを取ります。
モモンガの懐きやすさは種類や個体によって異なりますが、フクロモモンガとアメリカモモンガではフクロモモンガのほうが懐きやすい傾向にあります。どちらの種類も小さな頃から育てる、起きたときに餌をあげるなど、普段から適度なスキンシップをすることで懐きにくい種類・個体でも次第に懐いてくれます。
モモンガをペットにするにはペットショップでの購入が一般的ですが、モモンガ専門のブリーダーから買うこともできます。値段はペットショップや種類、個体によって違いがありますが相場は1万5000~3万円ほど、安くても1万円以下になることはないでしょう。 また、カラーによって値段が高くなることもあり、白い体に赤目のアルビノや白い体に黒目のリューシスティックなど珍しいカラーは10万~30万円することも珍しくありません。
ペットとして人気のあるモモンガは飼育する人が増えているものの、犬や猫のように周囲に多くいるペットではありません。そこでモモンガをペットとして迎えるためにも、まずは飼育するために必要なものを揃えておきましょう。
飼育に必要なものを揃えたらモモンガの飼い方もチェックしておきましょう。正しい飼い方を把握することでストレスフリーな飼育環境にすることができます。
餌や水は置き餌でもOKですが、懐いてもらうためには飼い主自ら餌を与えるのもおすすめです。夜行性なので餌の時間は夕方から夜、与える分量は体重の5~10%がベストとされていますが、個体差があるので調整してください。
また、果物など水分の多いものは長時間放置すると痛むので夜に与えたものは翌朝には取り除いてください。水は常にきれいな水をいつでも飲めるようにしておきますが、モモンガはそれほど多くの水を飲みません。 果物や野菜があればそれらで水分補給する場合もあります。床に直置きは餌のカスや排泄物で汚れやすいのでできればボトルタイプを利用しましょう。
モモンガを飼育する場合、温度管理が重要になります。元々ペットとして飼育できるフクロモモンガは熱帯など暖かい地方に生息しているので、適した温度は18~28度、室内温度が20度以下にならないようにしてください。 アメリカモモンガは寒冷地に生息しているので暑さが苦手、夏場は特に注意しましょう。適した温度は18~23度、室温・湿度が上がりすぎないように気をつけてください。
モモンガは爪が鋭いですが、伸びすぎると色々なところに引っかかり怪我をする可能性があります。人間用の爪切りで良いので、適度に爪切りしてください。爪切りは日中がおすすめ、難しい場合はペットショップや動物病院にお願いしましょう。 ゲージの掃除は木製チップなどは汚れた場所を取り除き、ペットシーツは毎日取り替えて清潔さを保ってください。寝床の床材などはすべて取り替えてしまうとストレスになるので、汚れた場所のみを変えるようにします。 ゲージ全体の掃除は月1回ほど、こちらもすべてきれいにしてしまうと自分の臭いがなくなるので、ある程度臭いがついたものを残しておきましょう。
好奇心旺盛で飛び回るモモンガは運動不足がストレスに繋がります。ゲージが広ければそのなかで動き回ることもできますが、適度にゲージから出して自由に運動できるようにしてください。モモンガは狭い場所がお気に入りなので、隙間に入らないように気をつけながら、コードなどをかじらないように運動させましょう。
慣れてくれば飼い主の服の中にも入ってくれるモモンガ、飼い方の難易度もそれほど高くなく夜行性なので夜型の人にはぴったりのペットです。種類ごとの特徴や飼い方をしっかりと把握して、可愛いモモンガをペットとして飼ってみましょう。
アヒルは水鳥であるカモ科のマガモを原種とする、人の生活に役立つ肉・卵・羽毛を利用するために家畜として改良された鳥です。約3000年前に中国、約2000年前にヨーロッパでカモを家禽化したアヒルが誕生したと伝えられています。 日本に渡来したのは12~13世紀頃、平安時代に飼育されていた形跡がありますが、室町時代に飼育され始めたという説もあります。産業的な飼育は1877年(明治10年)から始まったとされ、現在では飼育が容易なこともあり世界中で飼育されています。
種類も多く、その種類によって卵用種や肉用種などの品種がありますが、近年ではペットとしても人気があり、ペット用に小型に改良された種もいます。成鳥は全長50~80cm、体重3.0~5.0kg前後が多く、黄色のくちばしは上下に細かいギザギザがあり虫をくわえとったり草の新芽を切り取ることができます。 足には大きな水かきがあり、野生化したものは池や河川などの淡水域で暮らし、ペットとして飼育する場合も水場があると良いでしょう。オスはしっぽが上向きにクルンとしているので見分けがつきやすいです。
個体差はあるもののアヒルの性格は基本的に人懐っこく寂しがりや、スキンシップも好みます。卵から孵化させ、孵化直後最初に見たものを親と認識する習性、すりこみをすることで更に懐きやすくなるでしょう。 小型化された品種であれば手乗りするほど人に慣れます。アヒルは群れで行動するため、複数飼いすると人に無関心になるので1羽だけで飼育するほうがより懐きます。
アヒルの寿命は飼育下であれば10~20年、猫や犬の寿命とさほど変わりはありません。卵から30日弱で孵化、1ヶ月もすればヒナ特有の黄色から白い羽根が出始めます。生後5~6ヶ月もすれば産卵が、生後6~7ヶ月になれば繁殖可能、産卵ピークは2~3歳、8歳で高齢となります。 ペットとしての歴史は浅く、分からないことが多いですが、飼育下にあるアヒルはストレスを受けやすいために寿命が短いとされているので、できるだけストレスフリーな環境を整えてあげましょう。
人懐っこくスキンシップが好きなアヒルはペットとして飼育することも可能、ストレスフリーな環境を整えることで長く一緒に暮らすことができます。 喜怒哀楽が分かりやすく、感情が出やすいのも魅力的、慣れてくれば名前を呼ぶと近付いてきます。犬など他のペットとも仲良くできますが、すでに猫を飼っている場合には注意が必要です。
アヒルは20種以上の種類がいますが、ペットとして飼育できる種類はそれほど多くありません。ペットとして多く飼われているのは「コールダック」「シロアヒル」「アオクビアヒル」の3種類、それぞれの特徴を見てみましょう。
公園の池や動物、牧場など日本でもっともよく見られる種類がシロアヒルで、野生のカモを家畜化した種類で体調は50~80cm、体重3~5kgでペット鳥類としては大きめサイズです。 真っ白な体と長い首、オレンジ(黄色)の長いくちばしと足が特徴的、鳴き声はコールダックよりも小さめとなっています。人懐っこく知らない人がいると番犬のように鳴きます。
愛嬌のある姿で可愛らしいアヒルはペットとしての人気がありますが、飼育するときに気になるのが鳴き声や臭いです。アヒルをペットで飼う際は、鳴き声・臭いも把握しておきましょう。
基本的に頻繁に水浴びをして健康であればアヒル自体はそこまで臭くなりません。アヒルの臭いとして気になるのはフンです。アヒルのフンの臭いはかなりキツく、トイレをするたびに清潔にする必要があります。 犬や猫などはトイレのしつけができますが、他の鳥類同様にアヒルにトイレのしつけは不可能です。
アヒルをペットとして飼う場合、どこで購入すればよいのか、どれくらいの値段になるのかまとめました。アヒルはペットショップで販売されていることもありますが、売っているショップはあまり多くありません。
アヒルをペットとして飼育するのであれば、しっかりと飼い方を把握しておきましょう。何も知らずにアヒルを迎えても、飼い主もアヒルもストレスが溜まってしまいます。
飼育環境は室内飼いと室外飼いで異なります。室内飼いの場合は、先程も記述したように大きめのケージや飼育専用の部屋を用意すると良いでしょう。ケージなどには藁を敷いて頻繁に交換してきれいにすることで臭いを軽減できます。
室外飼いでは日当たりが良く木陰があり風通しの良い場所に小屋を用意してください。小屋以外の場所をウロウロするのであれば、野良猫・野良犬・カラスなどの外敵に襲われないように囲いをしておきます。 囲いは高さ1m以上あれば脱走対策になります。室内飼い同様に硬い地面やコンクリートには柔らかな敷物や人工芝を、水浴び場所も確保しておきましょう。
雛から育てる場合には雛のときは室内飼いしてください。専用ケージではなくダンボールなどでもOK、そこにタオルや新聞紙を入れて、保温電球やペットヒーターなど保温できる環境を整えておきます。
アヒルは水鳥なので陸地だけで生活することは脚に大きな負担となるため、水場を設ける必要があります。水場はアヒルにとって脚を休める場所であり、羽根や体の汚れを落とす場所でもあります。
マガモは基本的に雑穀や水草など植物質の餌を食べますが、アヒルは雑食性で野菜や果物、虫などを好んで食べます。野生であれば餌の90%は植物質、10%は虫などの動物質になります。ペットとして飼育する場合の餌は水鳥用のペレットや鶏のエサが基本、水鳥用のペレットには家畜用がありますが、こちらは高カロリーなので与えないようにしてください。
ミミズや虫と一緒に土を食べることもあるので、花壇や鉢植えに肥料や活力剤・栄養剤を使用している場合は注意してください。アヒルは水もよく飲むため、餌と一緒にいつでも新鮮な水が飲めるようにしましょう。 また、人間の食事や味付けされたものはNG、ご飯やパンなど与えてはいけない食べ物もあるのでしっかりとチェックしておきましょう。雛の間は餌入れや水入れがプラスチックのような軽いものだとすぐにひっくり返してしまうので、できれば陶器マグカップなど重さのある容器がおすすめです。
近年様々な種類のペットが増えてきましたがアヒルもその一種、可愛らしい姿に癒やされることもあるアヒルですが、ペットとしての歴史は短く、難しいと思われることも多々あります。アヒルが過ごしやすい飼育環境を整えて、愛情たっぷりに育てればしっかりと懐いてくれます。アヒルの飼い方を理解して、かわいいアヒルをペットにしてみましょう。