ブリティッシュショートヘアはどんな猫種?特徴からかかりやすい病気まで徹底解説!
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ここでは、ブリティッシュショートヘアがどのような猫種であるか、基礎知識からご紹介します。これからブリティッシュショートヘアの飼育を始めようと思う方はぜひ参考にしてみてください。
イギリス最古の品種
ブリティッシュショートヘアは、たくさんいる短毛種の中で最も人気のある猫です。イギリスにおける猫血統登録団体GCCFに登録されている猫の25%はブリティッシュショートヘアが占めているなど、人気の高さがうかがえます。
しっかりとした身体つきでありながらも、とても穏やかで落ち着いた性格のため、「優しい巨人」などと呼ばれています。その名称とは裏腹に、とても愛らしく可愛い姿に魅了されるでしょう。
このブリティッシュショートヘアは、ローマ帝国時代にイギリスに持ち込まれた最古の品種として知られています。 さらに、ブリティッシュショートヘアは海を渡り、この祖先からアメリカンショートヘアが生まれたそうです。イギリスの古き歴史を持つ魅力ある猫種であると言えるでしょう。
ブリティッシュショートヘアの特徴
そんなイギリス最古の品種と言われる「ブリティッシュショートヘア」は、いったいどのような特徴を持っているのでしょうか?「性格」「体重・体型」「毛色」「寿命」のそれぞれについて詳しくみていきます。
特徴①性格
狩猟能力を持つブリティッシュショートヘアは、知能や運動能力が高いため、よく映画にも出演することの多い猫種です。また、落ち着いた穏やかな性格のため、テレビや映画の撮影時に扱いやすく人気を集めています。
自分をアピールしたい時は犬と同様にしっぽを振って寄ってくるなどとても可愛い一面が見られます。鳴くことが少なくおおらかな様子で過ごしています。飼い主に服従するタイプのため飼いやすいと高い評価を得ている猫種です。
特徴②体重・体型
丸みを帯びた顔にまん丸の大きな目、そしてペルシャ猫を思わせるような印象を持つブリティッシュショートヘアは、大き目の耳を持つなど、可愛さが際立つ印象です。また、体型は、筋肉質でしっかりとしています。
これは狩猟能力に長けた一面を持っているからです。 毛は短毛で密集していて毛質が硬く、手で撫でると硬い印象を受けるでしょう。首や脚が太短く、ずっしり感があるように見えます。他の猫種と比較してもオスの体型が大きく、そんなブリティッシュショートヘアの平均体重は3~6.5kgです。
特徴③毛色
ブリティッシュショートヘアは、「ブリティッシュブルー」とも呼ばれるなど、ブルーグレーのようなとても美しい毛色が有名です。 このブリティッシュショートヘアには、「ブルー」の毛色をはじめ、基本色となる「ブラック」や「ホワイト」、そして「レッド」「ブルー」「クリーム」が存在します。
パターンは「ソリッド」や「タビー」をはじめ、「シルバー」や「ゴールデン」「パーティーカラー」など、様々な種類が生まれています。
特徴④寿命
ブリティッシュショートヘアは、血統の良さから、平均寿命も長い傾向です。一般的に猫の平均寿命は14.2歳だと言われていますが、ブリティッシュショートヘアはそれよりも長いと言われています。
品種のはっきりとした平均寿命が伝えられている訳ではありませんが、飼育環境をはじめ、猫の生命力によって15~17歳だと言われています。人間と同じように毎日の食生活に気をつけながら健康に過ごせば、長寿を目指すことができるでしょう。
ブリティッシュショートヘアのかかりやすい病気
そんな可愛いブリティッシュショートヘアも、人間と同様にかかりやすいと言われる病気があります。いったいどの様な病気に注意すべきか以下に4つの病気について詳しくご紹介します。
かかりやすい病気①肥大型心筋症
心臓が分厚くなり、本来の心臓の機能が低下していく「肥大型心筋症」を発症しやすく、無症状でありながらも心音に雑音が出だし、重症化を招く恐れがあります。それによって食欲減退、呼吸困難、また舌が青紫色に変わる他、後ろ足に麻痺が起こり始めます。
これらの症状が見られた場合は、肥大型心筋症である可能性が高く、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。この肥大型心筋症は遺伝的要素が強く、予防することは難しい病気の1つとなっていますので定期的に健康診断を受ける様に心がけましょう。
かかりやすい病気②尿結石
ブリティッシュショートヘアは、他の品種と比べても尿結石になりやすい猫種だと言われています。この尿結石は、ビタミン不足をはじめ、日々のストレスが原因となり、腎臓や尿管、膀胱、また尿道に石や砂ができる病気です。
排尿時に痛みを伴う他、重症化すると排尿ができなくなり、食欲が減退するなど、これらの症状が見られた時は早急な治療が必要となります。小さな石であれば薬で溶かし、尿とともに排出されられますが、石が大きくなっている場合には早々に手術が必要となるでしょう。
かかりやすい病気③糖尿病
血中の糖分を吸収するインスリンが分泌されず、ブドウ糖が増える糖尿病に罹患することが多い猫種だと言われています。大量の尿を排出する他、嘔吐や急激に痩せ元気がなくなった場合、糖尿病が疑われる可能性があります。
糖尿病は遺伝的要素を含む他、日常生活のストレスも関係するため注意が必要です。特に肥満体型の猫は糖尿病に罹患する可能性が高く、普段から食生活や体重管理に注意が必要です。
かかりやすい病気④皮膚炎
ブリティッシュショートヘアは繊細な肌質を持つため、アレルギーの他、ノミ、ダニによる皮膚炎にかかりやすい猫種です。
皮膚が乾燥し、フケが出る、また、発疹が見られ、搔きむしるような仕草がある場合、皮膚炎の可能性が高いと言えます。そのような様子が見られた時は、かかりつけの動物病院を受診するようにしましょう。
ブリティッシュショートヘアを飼うには?
ここからは、とても愛らしく大人しい性格の持ち主であるブリティッシュショートヘアの飼い方をご紹介します。また、生体がどのくらいの価格帯であるか、相場を詳しくみていきましょう。
ブリティッシュショートヘアの迎え方
ブリティッシュショートヘアは、ブリーダーやペットショップから生体を購入する方法で飼い始めるのが一般的です。しかし、中には保護犬・保護猫の里親募集サイト「OMUSUBI」から迎えるという方もいます。このように、様々な方法で飼うことができます。
ブリティッシュショートヘアの価格相場
保護猫やブリーダーから直接ブリティッシュショートヘアを迎え入れる際は、ペットショップで生体購入を行う場合、その相場価格は約240,000円~となっています。
ブリティッシュショートヘアの飼い方
ブリティッシュショートヘアは、あまり鳴かないので、マンションなど共同住宅にお住まいの方に最適な猫種だと言えます。また、口に入れて誤飲するようなものを散乱させることのないよう安全に配慮して飼育を行いましょう。
ブリティッシュショートヘアは高い運動能力を持っているため、猫タワーなどを設置し、躍動的に動けるような工夫が必要です。また、日々栄養バランスを考慮し、総合栄養食と記載されたフードを活用してみてください。
猫は年齢によって与えるフードも異なり、「子猫用」や「成猫用」また「シニア猫用」など様々な種類が販売されています。そのため、それぞれの年齢に対応したフードを与えるようにしましょう。
猫はそもそも水分摂取を行わなくても良い身体の作りとなっています。しかし、それが尿結石や腎臓病に罹患する可能性が高くなるため注意が必要です。
そんなブリティッシュショートヘアは、遊ぶことが大好きなので、1日5~10分は一緒に遊び、ストレス発散させてあげましょう。 また、寒い地で生まれた猫種のため、寒さから身を守るために毛質が細かい上、密生しているのが特徴です。
そのため、毎日獣毛ブラシを活用してブラッシングを行いましょう。さらに、美しい毛質を保つためにも高たんぱくな総合栄養食を与えてあげてください。
可愛いブリティッシュショートヘアを家族に迎えよう
とても愛らしく、丸い目で見つめられるとキュンとしてしまうブリティッシュショートヘアは、とても躍動的で遊ぶことが大好きな猫種です。そんなブリティッシュショートヘアの様々な情報をご紹介しました。 穏やかでおとなしい性格の持ち主のため、飼いやすい猫種として人気です。
これからブリティッシュショートヘアの飼育を検討されている方は、この記事でご紹介した情報を参考に家族として迎え入れ、楽しいペットライフを過ごしていきましょう。