猫がしんどい時の寝方を知っていますか?ここでは、猫が体調不良になったときの寝方や姿勢について解説しています。また、猫の体調不良を確認する方法についてもふれています。動物病院を受診する基準として、緊急性の症状や猫がする行動などのチェック項目もあるのでぜひ参考にしてみてください。
猫は寝方で体調が分かる
猫は、とてもたくさん寝る動物です。猫が寝る姿を見ると癒される人も多いですが、
実は寝方で体調が分かることがあります。猫の性格や、飼っている家庭環境により多少の違いはありますが、おおよそ寝方で体調を把握できることがあります。
快適に寝ている猫の姿勢
快適に寝ている猫は、お腹を隠していたり、丸くなっていたり、手足を伸ばしていたりして寝ています。これらの寝ている体勢は、猫がしっかりと眠りが深いことを表しています。
他にも、呼吸が一定で落ち着いていることや、小さな物音や人間が少し近づいていても起きないなどの様子も猫が快適に寝ている証拠です。
基本的には人間と同じような体勢や寝方をしているとぐっすり寝ていますが、猫の個々によっても違うため、ここに記述した内容にあてはまはらない場合は、愛猫をよく観察してみるといいでしょう。
猫がしんどい時の寝方はどんな姿勢?
続いて、猫がしんどい時の寝方について紹介します。
ここでは、猫がしんどい時にするよ言われている、うずくまったままの姿勢やお腹を隠すように丸くなる体勢、違う場所で寝るなどいった行動などについてふれています。
猫がしんどい時の寝方①いつもとは違う場所で眠る
猫は暮らしている部屋の中でお気に入りの場所をいくつか決めています。しかし、
猫がしんどい時は、いつもと違う場所で眠ることがあります。これは、体調不良による緊張感や身を隠そうとする猫の本能的な防御行動が表れているためです。
いつも休んでいる場所とは違う場所で寝ていなかったり、くつろいでいない場合は、猫がしんどい体調の可能性があります。他にも、いつもなら行かないような狭い隙間や、人間の手が届きにくい場所で眠っていると体調を崩している可能性があります。
強いストレスを感じていたり、他の猫や動物との接触を避けて休みたいというメッセージが発信されています。普段から猫が寝ている場所を観察しておき、様子を見てみると良いでしょう。
猫がしんどい時の寝方②うずくまったままで休む
猫がしんどいときは、うずくまったまま休むことがあります。この時に、うずくまる姿勢にはなっていますが、足に地面をつけたままの体勢になっていることもあります。
これは、体調が悪いことにより素早い動きができない状況だと猫自身がわかっているため、何かあったらすぐ動けるようにしているのです。
このような寝方をしている場合は、体のどこかに痛みを感じていることがあります。また長期間の闘病により体力を消耗している時にも見られる体勢なので、猫の様子をよく観察してみましょう。
猫がしんどい時の寝方③お腹を隠すように丸くなって眠る
猫がしんどい時は、お腹を隠すように丸くなって眠る場合があります。猫にとってのお腹とは、守るべき場所であり急所にもなるところです。
体調悪化であっても警戒心が高くなると、無意識に急所にあたるお腹を守るような姿勢で眠ることがあります。ただし、お腹を隠すように丸く寝る際、単純に警戒している時や寒さを感じている場合もあるので、猫の様子をきちんと観察して見極めてみましょう。
猫がしんどい時の寝方④ 眠りが浅い
猫がしんどい時は、眠りが浅いことがあります。猫は体調が悪いと、警戒心が高まる傾向があり眠りが浅くなってしまうのです。
すやすやと気持ちよさそうに寝ていても、人間の気配や少しの物音ですぐ起きてしまったり、横になっているだけであったり、眠っておらずに目を細めて開けている時などは、周囲を気にして熟睡していません。熟睡せずに周囲を気にするあまり、さらに体調の悪化をまねいてしまう恐れがあるので注意しましょう。
猫がしんどい姿勢をしていると思った時には
猫がしんどい姿勢をしていると思った時の判断について紹介します。
こここでは、すぐに動物病院へ行くときの症状や、注意して見守る、行かなくても良いときの判断基準を目安として解説しているので参考にしてみてください。
すぐ動物病院へ行かないといけない
猫が元気がなくぐったりしていたり、熱がある場合は、すぐに受診をしましょう。また呼吸が普段よりも早い、嘔吐や下痢などの消化器症状がみられる、足元がフラフラしているなどの様子であれば、迷わずに病院を受診するようにしましょう。このような症状は、緊急性が高いときの様子になるので、早期の受診がおすすめです。
猫の体調を注意して見守る
猫がしんどい姿勢をしていると感じた時で、上記に挙げた緊急性の症状のうち判断ができないものがあれば、ひとまず体調に注意して見守ることもしてみましょう。猫は本来、狩猟生物であるため、狩りが必要ないときは本能的に休む習性があります。
部屋の中で飼っていても、狩りにそなえて退職を温存しているのです。その際、1日を通してかなり多く休むこともあり、飼い主は心配になるかもしれません。
しかし、体を休めているだけの場合もあるので、緊急性の症状が特に見当たらない場合は、そっと見守りながら猫の様子を見てみましょう。
動物病院に行かなくても心配ない
猫がしんどい姿勢をしていると思った時に、動物病院へ行かなくても良い場合もあります。その判断の目安としては、
排便や排尿が普段通りであったり、食欲もあり問題なくご飯が食べられているときは、病院へ行かなくても良いでしょう。
猫の中には、病院へ行くことがストレスになってしまう場合があり、緊急性の症状がなく、心配な猫の行動が特になければ、飼い主の判断で動物病院へ行かなくても良いと判断しても大丈夫なようです。
猫の体調不良を確認する方法
それでは最後に、猫の体調不良を確認する方法について紹介します。
ここでは、確認するべき項目として、食欲や排泄、呼吸の状態、嘔吐など、普段と違う様子かどうかについてふれているので、ぜひチェックしてみてください。
猫の体調を確認する①食欲
猫の体調不良は、まず食欲を見て判断してみましょう。猫が普段口にしているキャットフードの食べる量や、食べる速さなどを主に観察すると良いでしょう。
猫も人間と同様、体調が悪化すると食欲が減退してしまいます。そのため、食欲や食べているときの様子は、猫の体調不良を確認できるひとつの方法として非常に有効です。
猫の体調を確認する②排泄
猫の体調を確認する方法は、排泄でも観察することができます。もし普段よりも排泄の時間が長い場合は、便秘や膀胱炎の可能性があります。
また、何回も排尿をを繰り返しているのであれば、尿路結石が考えられ、命にかかわる場合もあるので、受診してみるのも良いでしょう。他にも、尿の臭いや色、量も観察してみて、普段と違うと感じた場合は、かかりつけの動物病院へ行くことをおすすめします。
高齢の猫になると、排尿や排泄トラブルが出てくるため、ご飯は通常通り食べていても、3日以上排泄などがなければ、一度受診をしてみてもいいかもしれません。
猫の体調を確認する③呼吸の状態
猫は、呼吸の状態も観察することで体調不良なのかがわかる場合があります。猫が苦しそうに息をしていたり、呼吸する音にいつもとは違う雑音が確認できた場合は、何かしらの病気を患っている可能性があります。
呼吸の観察は、呼吸器系の疾患や風邪かどうかの判断材料にもなるため、気になる症状があれば受診してみると良いでしょう。
猫の体調を確認する④嘔吐
猫の体調不良は、嘔吐によっても判断できます。猫は個々にもよりますが、ご飯を食べたあとに吐くときもあります。これは、もともと猫が獲物を丸のみする習性や、グルーミングで飲み込んでしまった毛玉を吐きだすことから来るものです。
食事後に吐いても元気で食欲があれば問題ありません。しかし、1日に何回も必要以上に吐いたり、具合が悪そうであれば病気が隠れている場合があります。また、数日間吐き続けていたり、水を飲んでも吐く様子が見られた場合も病気になっている可能性があります。
吐いた後にぐったりしている姿が見られた場合は、病気の可能性が非常に高いと判断しても良いでしょう。普段よりも吐く回数や様子がおかしいと感じた場合は、かかりつけ医に診てもらいましょう。
愛猫の体調不良を見逃さないで!
いかがでしたか?今回は猫がしんどい時の寝方について解説しました。
猫は横になってもうっすら目を開けていたり、小さな物音や人の気配ですぐに起きて熟睡できないときなどは体調が悪い可能性があり、病気がひそんでいる恐れがあります。
食欲がない、発熱がある、排泄排尿や呼吸の状態がいつもと違う、嘔吐などの緊急症状があれば迷わずに受診するようにしましょう。
普段から行動や姿勢を観察し、少しでも違う様子が見られた場合は、注意深く観察し見守るか、気になる症状に応じてかかりつけ医に診てもらいましょう。愛猫の体調不良を見逃さず、健康チェックを行いましょう。