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うずらをペットで飼う人が増えてる?!種類から値段まで詳しく解説!

うずらをペットで飼う人が増えてる?!種類から値段まで詳しく解説!

ペットとして飼う動物といえば犬や猫が真っ先に思い浮かぶでしょうが、うずらをペットとして飼育するという人も近年増加しているようです。飼育の難易度などはどうなっているのかなどを踏まえて、今回はうずらの種類やペットとしての飼い方などをご紹介します。 

うずらとはどんな鳥?

うずらといえば、食事に使われる小さなうずらの卵が真っ先に思い浮かぶ方もいるでしょう。元々うずらは日本が原産地である鳥で、キジ目キジ科ウズラ属という分類に位置しています。 漢字では「鶉」と書き、野生の個体は春から夏にかけて北海道や東北地方で卵を産みます。

そこで孵化した個体は、寒くなってくる時期に四国や九州地方といった方面へと居住地を移す、渡り鳥の一種です。 種や昆虫などを食する雑食の鳥で、基本的には臆病な性格をしているものの餌やりをしていると人になついてきます。鳴き声が最も特徴的で、美しく大きな鳴き声は古事記などの伝統的な書物にも記されているほどです。

うずらの歴史

日本を原産としている鳥だとご紹介しましたが、全世界的にも古くから生息していました。紀元前3,000年に栄えたエジプトのピラミッドにも、うずらの壁画が記されているほどに歴史は古い鳥なのです。

そして先に少し述べた通り、日本においても古事記、そして万葉集などにもうずらの記述がされていて、詩に歌われていたり江戸の時代にはその特徴的で大きな鳴き声を競い合う「う合わせ」が行われていたほどです。

野鳥であったうずらが日本で家禽化したのが江戸時代、そして採卵用として飼育がされ始めたのは、明治時代の中期ごろであるといわれています。

うずらの特徴

この様に、中華丼などではほぼ確実に目にするほどに我々の生活にもほど近い動物であるうずらですが、その歴史は非常に長いものがあるのです。ここからは、飼育の際にも覚えておきたいうずらの特徴についてです。

うずらの性格

まず性格についてですが、野生の個体からしてとても臆病な性格をしているというのが一番に挙げられます。よって人間に対して完全に慣れる事は少ないですが、雛のころからコミュニケーションをとることで仲間として認識してくれるようになります。

急に大きな声や音を出したり、触れたりすると怖がられてしまいますので、手の上で餌をあげるといったような形で距離を近づけていきます。また、難易度は低くありませんが慣れさせたいなら雛のころから飼育する方が懐きやすいです。

うずらの大きさ

続いては、成体になったうずらのサイズについてです。大人になった個体のうずらは、全長20㎝ほどになり大人の手なら両手にすっぽり収まるほどになります。体重に関しては個人差があるものの、約120gから150gほどとなり、オスの方が重めになります。

雛の状態だと、体重は5gから7g、大きさに関しては5㎝程度になります。生まれた当初から羽毛が生えていて、卵から孵ったその日から歩き出して餌を食べる事も出来ます。しかも、他の鳥と違って自ら餌をさがして食べます。

うずらの鳴き声



うずらという鳥にとって最も大きな特徴でもある、鳴き声についてです。「ピヨピヨ」「クルルルル」とヒヨコを連想するような鳴き声が特徴的で、声がだんだんと大きくなっていきます。

鳴き声が「ピヨピヨ」の時は安心している状態、「クルルルル」と鳴いている時は警戒しているのを表すとされています。声量自体が大きいので、室内で窓を閉めていても外に鳴き声が聞こえるほどです。

特にメスよりはオスの方が一般的には鳴き声が大きく、雄たけびのような声を上げます。対策として、ケージの上に黒い布を掛けたり、アクリルケースで覆うといった方法があります。

うずらの寿命

寿命の点は、野生の個体だと平均して10年程度です。飼育環境下の場合には7年から8年程度になるとされていますが、メスの個体はオスに比べて平均的に寿命が短く、2年ほどととても短い事が分かります。

野生よりも飼育する環境下の方が長生きする動物もいれど、うずらは基本的に反対の模様です。メスが短命なのは一度に342個から384個というとてもたくさんの卵を産むので、それが要因になっていると考えられています。

うずらの種類

うずらにも種類が存在していて、新世界うずらと旧世界うずらという2つに大別されます。新世界の方は木の上を生活圏にしていて、旧世界の方は地上を主な生活圏にしている品種になります。

種類①白ウズラ

まずは、白うずらという品種です。名前通り真っ白い羽根をしているのが特徴的なうずらで、日本うずらという品種の色が変わって白色で生まれた品種であるといわれています。

羽の色の美しさから人気の高い品種でもあり、オスとメスで判別が難しく個体自体が市場に出回ることもあまりない、希少な種です。飼育する際には、日本うずらと同じように低く狭いケージを使って育てます。

種類②ヒメウズラ



続いては、姫うずらです。日本うずらをベースとすると体長が8㎝から10㎝程度とかなり小ぶりな体格をしており、キジ科の中でも最も小さい種になります。尾が短めで、頭が小さく体が丸い体型が特徴的です。

うずら全体で見ると鳴き声が小さめなので、飼育の難易度としては低めで人気も高い方です。東南アジアやオーストラリアを原産地としていて、日本で野生種を見る事はありません。

種類③ヨーロッパウズラ

ヨーロッパうずらは、体長17㎝ほどの小柄な体格に茶色い羽根を持っているのが特徴的な品種です。渡り鳥としての習性の為に長い距離を移動するべく、翼が他の品種と比べても長くなっています。 ヨーロッパ・中近東・アフリカ・モンゴルを生息地に持ち、通常は飛んだりする事はなく地上を歩いて移動します。比較的鳴き声が大きいので、飼育の際には対策が必要な種であると言えます。

種類④コリンウズラ

もう1種、コリンうずらという品種もあります。体長は20㎝から25㎝ほどと、日本うずらと比較しても大きめな体格をしています。アメリカ中東部やメキシコを生息地としていて、国内へは狩猟、飼育を目的として輸入された経緯があります。

ドミニカ共和国やイギリス、ハイチといった国でも定着している事が確認されていて、国内でも一部地域で野生個体が生息しています。植物のタネやトウモロコシ、昆虫類を餌にでき、卵を産む数は10から15個と少なめです。

うずらをペットにする飼い方

この様に、うずらと一口に言っても様々な種類が存在しているのです。ここからは、そんなうずらを実際に飼う事が出来るのか、飼育の仕方などについてご紹介していきます。

そもそもうずらは人になつくの?

まず、うずらがペットになるほど人に懐いてくれるのかという点についてですが、性格の面でもご紹介した通り基本的にうずらは臆病な個体が多いですから、懐くかどうかでいえば懐きにくい方でしょう。

ただ、難しいだけであって全く懐かないという訳ではなく、手の上で餌をあげたりする事で手乗りしてくれるようになったりもします。しっかり懐かせたいのなら、難しくはなりますが雛の個体から飼育し始める方が確立は高いです。

飼育するために用意するもの

まず必要になるのは、ケージです。大人の個体には鳥かごを、雛の個体であれば水槽をそのまま飼育用ケージにするのがおすすめされています。両方とも底にペット用のシートを敷いておくと、臭い対策になります。

砂浴びが好きな習性がありますので、砂浴び用の砂も用意しましょう。体の害虫を落とし清潔にするための行為ですが、清潔な中でも砂浴びはしますので、容器に砂を入れて用意してあげましょう。

うずらを飼育する際の注意点

人間の食べ物は、そのままうずらに与えないでください。ご飯などは自然のものですし、うずら自身雑食性なので食べられそうではありますが、基本的に人間用の食物を与えるのは控えてください。

また、観葉植物がある家庭も注意が必要です。うずらに限らず、鳥にとって有害な毒になるものを持っている観葉植物もありますから、つついてしまって病気になったり、させないためにも気を付けてください。

うずらの購入方法・値段は?

うずらの個体に関してですが、約1,000円から3,000円程度での販売が行われています。ただ、卵から孵化させるのか、それともすでに孵化している状態から飼うのかによって、若干の値段の差が生じます。 卵からであれば、20個から30個ほどで1,000円弱から売られており、逆に孵化した状態となると4,000円から1万円といった値段になります。

うずらの特徴を把握してペットとして迎えよう

インコなどと比べるとペットとして飼う事はあまりないうずらではありますが、値段的な飼育ハードルの低さなどから人気が集まっているのは間違いありません。気になった方は是非とも飼育してみてください。