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ゴールデンドゥードルはどんな犬種?特徴から飼い方まで徹底解説!

ゴールデンドゥードルはどんな犬種?特徴から飼い方まで徹底解説!

ゴールデンドゥードルとはゴールデンレトリバーとプードルのミックス犬で、穏やかで優しい性質で最近注目されている犬種です。賢くて訓練性能が高く、抜けにくい被毛を持っているので、盲導犬や介助犬としても活躍しています。そんなゴールデンドゥードルの特徴や飼い方を詳しくご紹介します。

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ゴールデンドゥードルとは

ゴールデンドゥードルというちょっと耳慣れない犬種名をご存知でしょうか。その犬の姿を見ても何の犬種だか分からないという方もいるかもしれません。 この記事ではそんなゴールデンドゥードルという犬種の特徴や歴史、迎え方や飼い方の注意点などを詳しく解説していきます。

 

ゴールデンレトリバーとプードルのミックス

 ゴールデンドゥードルとは、ゴールデンレトリバーとスタンダードプードルを掛け合わせたミックス犬を指します。犬種名の「ゴールデン」はゴールデンレトリバーから、「ドゥードル」はプードルの頭文字であるPを逆さまにしてDと読ませているそうです。 この犬種名は1992年に出来た造語で、「ドゥードル」とは英語で「いたずら好き」を意味していることもあり、この犬種の人懐っこく明るい性格を表現しています。

 

ゴールデンドゥードルの歴史

 ゴールデンドゥードルの歴史の始まりは1990年頃からで、まだ歴史が浅い犬種です。犬と接触することでアレルギー症状を発症する犬アレルギーを持つ人は少なくありません。 ゴールデンレトリバーと毛が抜けにくいプードルを交配することにより、そういった人でも扱える盲導犬を育てることを目的として、この犬種が生み出されました。

 純血のゴールデンレトリバーと純血のプードルを交配して誕生した子犬のみを正式なゴールデンドゥードルとして認めるという厳密な定義も設けられています。 しかし、現在のところひとつの犬種として認められているわけではなく、血統書のないミックス犬(雑種)扱いとなっています。日本国内のJKC(ジャパンケンネルクラブ)でも、正式な犬種として認めておらず、血統書も発行されません。

 

ゴールデンドゥードルの特徴

 ゴールデンドゥードルの生まれた背景や歴史が分かったところで、その特徴について見てみましょう。性格や見た目の特徴、どのくらいの大きさに成長するのか、寿命などを確認していきます。

 

特徴①性格

 親犬であるゴールデンレトリバーもプードルも頭が良く賢い犬種です。その2犬種を交配したゴールデンドゥードルも賢く知的で、高い訓練性能が評価されています。

素直で従順なので教えたことをすぐに覚え、人とともに仕事をすることが好きなので、盲導犬、介助犬、聴導犬、セラピー犬などの使役犬としても活躍しています。 また、人や他のペットに対する受容性も高く社交的で温厚なので、犬を飼った経験が少ない家庭や、幼い子供や高齢者のいる家庭でも飼いやすい犬種です。

 

特徴②見た目

ゴールデンドゥードルはゴールデンレトリバーとプードルのミックス犬で、見た目の特徴は固定されていません。ゴールデンレトリバー的な特徴が強く出たり、逆にプードルが強く出たりとさまざまです。
顔立ちはぱっちりとした大きな瞳とスッとした鼻先を持ち、大きなたれ耳であることがおおよその特徴となります。被毛は柔らかく毛量が豊富で、長い尻尾には飾り毛があることが多いです。
毛色もさまざまですが主な毛色としては、アプリコット、クリーム、ゴールド、茶、黒の5色です。これから混ざって出ることもあります。 さらに被毛の特徴として、ゴールデンレトリバーのようにストレートで長めであったり、あるいはプードルのようにカールしていたり、ウェーブがかかっていることもあります。ミックス犬なので被毛の特徴にも個体ごとにばらつきがあります。

特徴③大きさ

 現在のところゴールデンドゥードルの大きさは3タイプです。大きい順にスタンダード、ミディアム、ミニチュアとなっており、最近ではミニチュアより小さい「プチ」なるサイズも出現しています。体高と体重の目安は以下です。

  • スタンダード:体高50~70センチ、体重20~30キロ
  • ミディアム:体高44~55センチ、体重13~20キロ
  • ミニチュア:体高35~45センチ、体重7~13キロ

前述した通りゴールデンドゥードルは見た目や大きさの特徴は固定されていませんので、厳密にこの3タイプ、または「プチ」に分けられるとは言えません。 ミニチュアサイズのゴールデンドゥードルを飼ったつもりだったのに、成長したらスタンダートサイズになってしまった、ということも多々ありますので、その点を念頭に置いておきましょう。

特徴④寿命

ゴールデンドゥードルの寿命はおおよそ10年~15年です。身体の大きさにばらつきがあり、ゴールデンレトリバーとプードルの特徴の出方も個体差があることから、寿命の推測も難しいのが現状です。

 

一般的に大型犬より小型犬のほうが寿命が長いので、ゴールデンドゥードルにも当てはまるのかもしれませんが、あくまで推測の域を出ません。 飼育数が多くなるとともにさまざまなデータが蓄積されていきますので、ゴールデンドゥードルの寿命について今後研究が進むことを期待しましょう。

 

ゴールデンドゥードルのかかりやすい病気

 犬には犬種ごとにかかりやすかったり注意すべき病気がありますが、ゴールデンドゥードルはどのような病気に注意して飼育すれば良いのでしょうか。

 

病気①股関節形成不全

股関節形成不全はゴールデンレトリバーに多く見られる疾患ですので、ゴールデンドゥードルにおいても発症する可能性があります。交配する前にしっかりと遺伝子検査をしてリスクを回避することが重要です。

 

症状としては、痛みのために歩きたがらない、歩くときに腰を左右に振る、座り方がおかしい、などがあります。若年での発症が多いので成長過程をしっかり見守る必要があります。 治療法としては、手術などの外科的治療のほか内服薬、体重制限、運動制限などの内科的治療も検討してください。

 

病気②進行性網膜萎縮症

 犬の眼の奥にある光や映像を感じ取る部分を網膜と言います。この網膜が変性、萎縮して光や色を感じる視細胞が正常に働かなくなり、じょじょにモノが見えにくくなります。この病気は、ゴールデンレトリバー、プードルともに遺伝子検査の対象犬種となっています。

 

最初は夜間や昼間でも暗い場所でモノにつまづいたり壁にぶつかったりします。症状が進行していくと明るい昼間でも夜間と同じような動作を見せるようになります。 初期症状のうちはなかなか犬の異変に気付けず、飼い主がはっきりと異変に気付いたときには症状がかなり進行している場合が多く見受けられます。幸いにも犬が痛みを感じることはないそうです。

 

見えなくなってくると不安そうな表情や動きをします。この病気の進行は比較的緩やかなので、もし発症してしまったら居住スペースを明るく保つ、モノの配置を変えないなどの工夫をして、不安なく生活できるようにしてください。

 

病気③膝蓋骨脱臼

 股関節形成不全とともに発症しやすい関節の病気として膝蓋骨脱臼があります。この病気は通称「パテラ」と呼ばれ、症状としては膝蓋骨が正常な位置から内側または外側に外れることを指します。

発症すれば膝関節を正常に動かすことができなくなり、痛みもあり、歩行困難となってしまいます。体重管理や運動をして筋肉を付けることはもちろん、居住スペースの床を滑らない素材にするなどの予防対策も大切です。

 

病気④外耳炎

外耳炎とは犬の外耳(耳の穴から鼓膜までの間)に起こる病気で、犬に日常的に起こる症状です。外耳炎になる原因は、ダニや食物アレルギー、異物や細菌などがあります。 ゴールデンドゥードルのように耳が重く垂れさがっている犬種は、その耳の構造から外耳炎に罹りやすいと言われています。

 

耳垢や膿が出たり、赤くなって出血があるなどの症状があります。執拗に耳を搔いたり、舐め回すなどしているときも要注意です。早期に発見して治療することで軽症で済むことがあります。

 

ゴールデンドゥードルを迎えるには?

 実際にゴールデンドゥードルを愛犬として迎えるにはどのような入手経路があるのでしょうか。その場合価格の相場はいくらくらいか、という点についてご紹介します。

 

ゴールデンドゥードルの迎え方

 ゴールデンドゥードルはまだまだ一般的に広く見かける犬ではありませんので、専門のブリーダーを探して迎えることになるでしょう。 信頼できる良質なブリーダーでであれば親犬たちの飼育環境も整っていますし、事前の見学や飼い方のアドバイスも受けることができます。

 

ゴールデンドゥードルの価格相場

ゴールデンドゥードルの価格の相場はおおよそ20万円~30万円ほどです。血統や飼育目的(盲導犬など)によってはもっと値段が張る場合もあります。

 

ゴールデンドゥードルの飼い方

 ゴールデンドゥードルを飼うにはどのような点に注意すべきなのでしょうか。犬を飼うということは事前の準備も必要ですし、迎えたら迎えたでしつけや被毛のお手入れなど、さまざまな手間と費用がかかるということを頭に入れておきましょう。

 

飼い方①飼育環境

 人間や他の動物と友好的で良好な関係を築くことができるゴールデンドゥードルは、室内で問題なく飼うことができます。毛も抜けにくいのでその点からも室内飼いに向いていると言えます。

 

暑さに強くないこともあるので、室内飼いをおすすめします。 必要な運動量はゴールデンドゥードルのサイズによって異なりますが、毎日の散歩と運動で体格に合わせた運動量を確保してあげてください。

 

飼い方②しつけ

 

訓練性能の高い犬なので、しつけ自体は難しくありません。教えたことができたら、しっかりと褒めてあげることで覚えも早くなるでしょう。教えればあっという間に覚えてしまう非常に賢い犬種です。

 

飼い方③カットの頻度

ゴールデンドゥードルは定期的なカットが必要なトリミング犬種です。カットを怠ると被毛が伸びてもつれ、毛玉となってしまい見た目も悪くなりますし、犬自身にも負担がかかりますので定期的にトリミングサロンに連れて行ってあげましょう。

 

ゴールデンドゥードルは個体により毛質にばらつきがあるので、カットの頻度はその個体の毛質にもよりますが、月に1回程度を目安とします。

 

飼い方④ブラッシングの仕方

 ロングコートのゴールデンドゥードルは毎日のブラッシングも欠かせません。長い被毛の中に隠れているゴミやほこりをブラッシングによって取り除き、被毛のもつれを防ぎましょう。

 

小型~大型犬もいるゴールデンドゥードルは穏やかで優しい犬

ゴールデンレトリバーとプードルのミックス犬であるゴールデンドゥードルは、身体の大きさがまちまちであったり、被毛の特徴にもばらつきがあったりとまだ歴史が浅い犬種です。

 

しかしその性格は親たる2犬種の良いところを受け継ぎ、穏やかで優しく、訓練性能にも優れているので、愛犬として一緒に暮らしやすい犬種だと言えます。 犬と暮らすことをお考えでしたら、ぜひ、ゴールデンドゥードルを飼うことも検討されてみてはいかがでしょうか。