【獣医師監修】猫砂おすすめ15選!安全性が高い・臭わない素材はどれ?選び方を解説
猫を飼っていると、トイレ問題を抱える方も多いでしょう。最近では、臭いを抑えてくれる砂や衛生的に使用できる砂などもあります。しかし、種類も増えているのでどれを選んだら良いのか迷う方もいはずです。この記事では、臭わない猫砂のおすすめアイテムや選び方、素材なども詳しく解説していくので、参考にしてください。
【この記事の監修者(Supervisor/Reviewed)】
アリーズ動物病院グループ 総院長 助川昭宏
東京都渋谷区に25年前にアリーズ動物病院を開院し、地域の皆様に愛され、現在では都内には珍しい、猫の専門病院であるアリーズ猫医療センターを含む5つの動物病院を運営している。
アリーズ動物病院(渋谷区)、動物病院うみとそら(杉並区)、ココニイル動物病院(中野区)、アドバンスペットクリニック(中野区)
安全性・消臭力を比較!猫砂の素材5つ
昔の猫砂といえば、グレーの細かい砂をイメージする方もいますが、最近では紙製、鉱物製、木製、シリカゲル、おからなど種類がさまざまです。では、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、トイレ砂の種類と特徴についてご紹介するので、どのタイプを選んだら良いのか迷っている方はこちらを参考にしてください。
種類①紙製
再生パルプで作られている紙製のタイプは、トイレットペーパーと同じ素材のため、自宅のトイレに流すことができるのが最大のメリットです。自宅のトイレに流すことで、処理も楽になります。
ただし、猫用のトイレ砂は吸収性が抜群のため、一度に大量の砂を流してしまうとトイレ詰まりの原因となるので注意が必要です。一度に流す量は、一塊を目安にすることで、トイレ詰まりを防ぐことができます。
紙製の最大の魅力としては、排泄物を放置することなくトイレに流せることから、臭いが残りにくいということです。特に一人暮らしをしている方は、部屋が狭い分臭いが気になることもありますが、排泄する度に処理ができるため、臭いも気にならないことが多いです。
種類②鉱物製
昔からあるタイプの鉱物製タイプは、排泄をした時に塊として残るため、処理がしやすいというメリットがあります。さらに、吸収性や防臭性にも優れているため、すぐに処理ができないという方にもおすすめです。
また、鉱物製は自然な砂に似ていることからどの猫にも対応できる万能タイプとなっており、性格を問わずに導入できるというのも魅力の一つです。 鉱物製の注意ポイントは、砂が細かいということです。
細かすぎると肉球に挟まり部屋中に転がることも珍しくありません。粉っぽさもあるので、こまめに掃除をしないと大変なことになります。
種類③木製
自然な香りが特徴の木製の猫砂は、ひのきやパインウッドが原材料として使われることが多く、とにかく香りがとても良いです。排泄物の臭いを防ぐ効果が高く、フレッシュな空間を保つこともできるでしょう。
消臭効果に優れている木製タイプは、他の素材と比べると塊として残りづらく、処理をする際に崩れてしまうというデメリットもあります。排泄物を処理することに問題はありませんが、少し手間がかかります。
中には、燃えるゴミとして出すのではなく、土や自然に返せるタイプやトイレに流せるタイプもあるので、使いやすいタイプを選ぶのが良いでしょう。
種類④シリカゲル
シリカゲルは、砂におしっこを通過させ、臭いだけを取り去り、通過した排泄物は下に敷いてあるシートで吸収されます。他のタイプのようにおしっこをすることで砂が固まるわけではなく、砂を通して臭いを消すことができるため、高い消臭効果を期待できます。
また、うんちに含まれる水分も吸収し、乾燥したうんちを残すので、排泄物の処理も楽です。直接おしっこの塊を処理するのではなく、吸収しているシートの方を変えるだけなので手間も要りません。
中には、毎日シートを変えなく良いタイプもあり、月一程度の交換で済むタイプもあります。すぐに処理ができないという方にもおすすめで、こまめにトイレ掃除をしなくても良いのが最大のメリットです。
種類⑤おから
大豆が原料となっているおからは、口にしても大丈夫なほど安全性の高いタイプなので、猫が誤って食べてしまっても問題ありません。ホコリが舞うこともなく、トイレに流せることからトイレの処理も手軽です。
小さなお子様のいる家庭にも最適で、お子様だ万が一猫砂を触ってしまっても安心です。ただし、おから独特の香りがするめ、消臭効果よりもおからの香りが気になる方もいるため、購入する際には匂いを確かめてからにしましょう。
猫砂の選び方
続いて、猫砂の選び方についてご紹介します。猫砂のタイプで選ぶこともできますが、他にも注意すべきポイントはいくつかあります。ここでは、猫砂の選び方のポイントを見ていきましょう。
選び方①トイレの種類
猫砂を購入する際には、どのようなトイレを使用しているのかを確認してください。トイレの種類にはノーマルタイプとシステムタイプの2種類があり、トイレの種類に合わせて猫砂も選びます。
ノーマルタイは一層式になっており、構造がとてもシンプルです。簡単な作りのトイレなので、扱いやすく掃除もしやすいメリットがあります。また、トイレ砂は、おしっこが固まるタイプを使用するため、都度処理をする必要があるでしょう。
トイレにそのまま流せるタイプかゴミとして処分するタイプか、これは猫砂の種類によって異なります。システムタイプは、2層式になっており、おしっこを猫砂に一度通して下の層に溜める仕組みとなっています。
下のシーツにおしっこが吸収されるため、都度処理をしなくてもよいメリットがあり、こまめに処理ができない方にもおすすめです。
中にはトイレとセットで猫砂を販売していることもあるので、どの組み合わせが良いのか分からない方は、メーカーが推奨している組み合わせで揃えと良いでしょう。
選び方②消臭力の高さ
こまめに処理ができず、排泄物の臭いが気になるという方は、消臭効果の高い猫砂を選ぶと良いです。最近の猫砂は、ほとんどの商品が消臭効果付きのタイプになるため、排泄物の臭いが気になるということも少なくなってきました。
ただし、その中でも特に消臭効果に優れているタイプ、フレッシュな香りが付いているタイプなど様々なので、好みで選ぶと良いでしょう。また、香りの強すぎるものだと、排泄物と混ざった時に嫌な臭いとなることもあるため、無臭で消臭に特化したタイプだと使いやすいです。
選び方③掃除のしやすさ
猫砂はこまめに処理をする必要があり、またトイレのお手入れも欠かせません。このことを考慮し、なるべく掃除のしやすいタイプだと苦にならないのでおすすめです。
猫砂は、トイレに流るタイプ、月1程度取り替えるもの、きれいに使えるなど様々です。この中で自分がどのタイプだと使いやすいのか、どの機能性を重視するのかで選ぶタイプも異なります。
掃除のしやすさで言えば、トイレに流すだけ臭いが残らずに快適に過ごせるタイプが適しています。忙しくてこまめに掃除ができない方は月1交換するタイプがおすすめです。
【紙製】猫砂のおすすめ3選
ここからは、猫砂のおすすめアイテムを「紙製」「鉱物製」「木製」「シリカゲル」「おから」の種類別にご紹介していきます。 まだどの種類を選ぶか迷っている方、種類は決まったけど、実際にどの商品を購入したら良いのか悩んでいる方は、こちらも参考にしてください。まずは、比較的処理もしやすく一般的に使われている紙製のおすすめ猫砂からご紹介していきます。
おすすめ①新東北化学工業 猫砂 ペーパーズグリーン ひのきの香り
ひのきの香りが際立つ木製の猫砂で、おしっこをした後には砂が緑色に変わるため、お掃除をする目安が分かるだけでなく、どこにあるのかも一目で見つけられるので、お手入れの手間がいりません。
緑色のオシッコボールを取り除けば、残っている砂はそのまま継続して使用できるのもポイントです。おしっこが固まってスコップで取る際にも崩れにくいとの声もあり、お掃除がしやすいのも魅力です。
メーカー | 新東北化学工業 |
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素材 | 紙材 |
重量 | 1.9キログラム |
香り | ひのき |
おすすめ②アイリスオーヤマ トイレに流せる 紙の猫砂
トイレットペーパーにも使われている再生パルプを使用しているため、トイレに流すことができので処理も楽に行えます。特に消臭効果が高く、うんちをしても臭いがしないため、消臭力を重視ている方にもおすすめです。
粒の大きさが従来の物に比べて大きくなっているので、肉球に挟まりにくい工夫もされています。また、砂が飛び散りにくいことから、トイレ周りが汚れずに済みます。
メーカー | アイリスオーヤマ |
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素材 | 紙材 |
重量 | 2キログラム |
香り | -- |
おすすめ③ペティオ トイレに流せる紙の猫砂
おしっこをした後に小さく固まるので、とても経済的な猫砂です。瞬間的な消臭力のあるデオンDと呼ばれる専用の消臭成分も含んでいるので、比較的消臭効果も高いです。
トイレに流すだけでなく、可燃ゴミとしても処理することができます。砂粒も小さいため、子猫のトイレ砂にも最適です。さらに、リサイクル材を使用していることから、ペットはもちろん人にも環境にも優しいのも特徴です。
メーカー | ペティオ |
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素材 | 紙材 |
重量 | 0.6キログラム |
香り | -- |
【鉱物製】猫砂のおすすめ3選
続いてご紹介するのは、鉱物製のおすすめ猫砂です。鉱物製は、消臭力が高く、抗菌力もあることから衛生面を気にしている方におすすめのタイプでもあるので、臭いや衛生的なアイテムが気になる方はこちらを参考にしてください。
おすすめ①ライオン ニオイをとる砂
ガッチリと固まる鉱物製砂を使用し、24時間ニオイ菌をパワフル抗菌してくれる優れものです。消臭効果が特に高く、トイレ菌も抑えてくれるため、清潔な環境を常にキープすることもできるでしょう。 時間とともに発生するアンモニア臭も長時間抑えることも可能なので、家にいる時間が短く、こまめにトイレ掃除ができない方にもおすすめです。
メーカー | ニオイをとる砂 |
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素材 | ベントナイト |
重量 | 4.4キログラム |
香り | 無香 |
おすすめ②Catmania 鉱物系 ターキッシュホワイトの猫砂
トルコで15年以上猫砂生産をしているメーカーの商品で、ホワイトベントナイトを利用した真っ白な猫砂がおしゃれだと大人気です。
見た目だけでなく、吸収性にも優れており、ガッチリ固まるのでお手入れも簡単に行えます。 汚れた部分だけを取り除けば良いので、衛生的かつ経済的なのも魅力です。何より見た目がおしゃれなので、清潔感も感じられます。
メーカー | Catmania |
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素材 | ベントナイト |
重量 | 4.2キログラム |
香り | 無香 |
おすすめ③ペットプロ 猫砂 オードロック
40日間消臭を持続することができるので、月1程度の取り替えで十分な猫砂です。カナダ製で超高品質な「オードロック」 粘土を使用しており、猫はもちろん人にも害のない優しい素材なので安心して使用できます。
また、優れた消臭効果で長期間臭いを防ぎ、吸収性も抜群なのも魅力です。猫の足に砂が付きにくいこともあり、部屋中に砂がこぼれるという悩みも解消できるでしょう。
メーカー | ペットプロ |
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素材 | 石灰岩 |
重量 | 6キログラム |
香り | -- |
【木製】猫砂のおすすめ3選
続いてご紹介するのは、木製タイプのおすすめ猫砂です。木製は、処理がしやすく衛生的なこともあり、こまめに取り替えをする必要もないので使い勝手抜群です。
おすすめ①常陸化工 トイレに流せる木製猫砂
大粒の砂なので、飛び散ったりトイレ周りに散らかる機会も少なく、どのタイプのトイレにも使用できます。おしっこの臭いだけでなく、うんちの臭いもしっかりと消臭してくれるのもポイントです。燃えるゴミに出せて、トイレにも流せるので衛生的で楽に処理ができます。
メーカー | 常陸化工 |
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素材 | 木材 |
重量 | 4.6キログラム |
香り | ひのき |
おすすめ②ペティオ 流せる固まる木の猫砂
おしっこが小さく固まるので、少量の砂で処理が可能です。おしっこを吸収した部分だけトイレに流せば良いため、処理も手軽なのが嬉しいです。 リサイクル材の木粉を主原料とし、猫だけでなく環境にも優しく、子猫にも安心して使用できます。もちろん、消臭効果もあり、うんちの臭いもしっかり消臭してくれます。
メーカー | ペティオ |
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素材 | リサイクル 材 |
重量 | -- |
香り | -- |
おすすめ③花王 ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ
猫のことを一番に考えて設計された木製タイプの猫砂で、高い脱臭と抗菌効果が期待できます。ニオイや菌の発生を抑える効果を持つ成分も含んでおり、針葉樹の木材を主原料としていて優しい素材なのもポイントです。
尿で固まらないから取り除く手間がなく、尿を残すことなくサラサラな状態をキープしてくれるため、常に清潔な環境を保つこともできます。システムトイレ各社共通で使用可能なので、トイレの種類を選ばないのも嬉しいものです。
メーカー | ニャンとも清潔トイレ |
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素材 | 木材 |
重量 | 2.75キログラム |
香り | 無香 |
【シリカゲル】猫砂のおすすめ3選
次に、シリカゲルのおすすめ猫砂をご紹介します。シリカゲルは、おしっこを通過させてシーツに吸収させるタイプになり、同時に臭いもしっかり消臭してくれるので、手間要らずなタイプです。
おすすめ①アイリスオーヤマ 猫砂 シリカゲルサンド
シリカゲルがしっかりとおしっこやうんちの水分を吸収してくれるため、こまめに処理をしなくても清潔な環境をキープすることができます。
また、水分をしっかり取ってくれるので、うんちも固まり、処理もしやすいです。 木製などの猫砂に混ぜて、脱臭剤として使用することも可能で、他のアイテムを組み合わせることでより強力な消臭効果も期待できるでしょう。
メーカー | アイリスオーヤマ |
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素材 | シリカゲル |
重量 | 2.1キログラム |
香り | -- |
おすすめ②ユニ・チャーム デオトイレ 消臭サンド シリカゲル
約1ヶ月交換不要なのに、おしっこをした後素早く下層通過させ、シーツに吸収させます。臭いもほとんど気になることなく、普段はシーツを取り替えるだけなので手間要らずです。
猫砂は1ヶ月ほど放置しても臭いが気になりにくく、うんちをした時はうんちだけを取り除けば良いので経済的です。消臭効果も施されているので、1週間しっかりと消臭してくれるでしょう。
メーカー | デオトイレ |
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素材 | シリカゲル |
重量 | -- |
香り | -- |
おすすめ③ジョイペット 猫砂 シリカサンドクラッシュ
高性能シリカゲルを使用しているので、高い消臭効果を期待できます。また、尿をした部分は茶色に変化するので、一目で分かるので使いやすいです。
メーカー | JOYPET |
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素材 | シリカゲル |
重量 | 2.1キログラム |
香り | -- |
【おから】猫砂のおすすめ3選
最後は、おからタイプのおすすめ猫砂をご紹介します。食べられる素材を主原料としているので、何より安全性を重視したい方はこちらを参考にしてください。
おすすめ①常陸化工 おからの猫砂グリーン
水に溶けやすい原料なので、トイレ詰まりを気にすることなく処理ができるのが魅力です。もちろん、燃えるゴミとしても処理ができ、堆肥として再利用することもできます。しっかりと固めて臭いも消臭してくれるため、おしっこの臭いも気になりません。
メーカー | 常陸化工 |
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素材 | おから |
重量 | 4キログラム |
香り | -- |
おすすめ②DCM 猫砂 固まる猫砂 おから
臭いの消臭に長けた構造でしっかり消臭してくれるおからタイプの猫砂です。おしっこをした場所だけ固まり、その部分のみを取り除けば処理が完了します。紙砂だから軽量で持ち歩きしやすいのも特徴です。
メーカー | DCM |
---|---|
素材 | おから |
重量 | -- |
香り | 無香 |
おすすめ③新東北化学工業 猫砂 フォーキャットおから
超吸収チューブタイプが特徴で、しっかり固まって飛び散りにくい粒形状だから、トイレ周りに散らかることもありません。また、肉球に挟まることもなく、さらにお掃除がしやすいでしょう。
メーカー | 新東北化学工業 |
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素材 | おから |
重量 | 2.4キログラム |
香り | 無香 |
安全で臭わない猫砂を見つけて快適に過ごそう!
今の猫砂は、どれも使いやすく消臭効果も期待できるので、飼っている猫の性格などに合わせて、処理のしやすいタイプを選ぶようにしましょう。
※(ご注意)掲載する商品の選定や順番には獣医師の意思は含まれておりません。