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犬にまつわることわざ一覧!悪い意味合いが多い?

犬にまつわることわざ一覧!悪い意味合いが多い?

皆さんは、犬を使ったことわざに関してどの程度思い浮かぶでしょうか?犬も歩けば棒に当たるなどといったところは有名ですが、国内、そして海外にも関連したことわざが数多くあります。今回は、犬にまつわることわざとその意味などについてそれぞれ詳しく解説します。

 

犬にまつわる良い意味のことわざ一覧

ことわざといえば、非常に様々存在していますが、犬に関係することわざもまた多くあります。知っているものも、今まで聞いたことのなかったことわざもあるかもしれません。

ことわざ①夫婦喧嘩は犬も食わない

夫婦喧嘩は犬も食わないは、犬の食べない物はほとんどないけれど、その犬ですら夫婦喧嘩には見向きもしないという意味のことわざです。夫婦の起こす喧嘩は大抵些細なもめごとから起こり、そしてすぐに仲を戻すものです。

よって、仲裁などをせず放っておくのが肝要という意味を持っています。夫婦喧嘩と南風は夜に入って治まる、なども同じような意味のことわざになります。

ことわざ②犬も朋輩、鷹も朋輩

続いては、犬も朋輩、鷹も朋輩です。役目や地位が違っても、同じ職場で働けばみな同僚であることには変わりないので、仲良くすべきであるという意味を持っています。鷹狩をする上では犬と鷹は役目が違いますが、同じ主人に仕える仲間であることから来ています。

ことわざ③尾を振る犬は叩かれず

尾を振る犬は叩かれずは、従順な人は誰からも害を加えられることはないというたとえを、犬のしっぽを振る仕草に重ね合わせたことわざです。尾を振ってなついてくる犬は人から叩かれないということから来ています。

類似していることわざには、杖の下に回る犬は打てぬ、笑う顔に矢立たずなどが挙げられ、これらも同じく愛想を良くしていれば人から迷惑をかけられないという意味を持っています。

ことわざ④犬も歩けば棒に当たる

非常に有名なことわざとして、犬も歩けば棒に当たるがあります。誰でも出しゃばると思わない災難を被ってしまう事の戒めを込めたことわざでもあり、じっとせずに何かに取り組めば思わない幸運を得られることのたとえでもあります。

棒に当たることを人に棒で殴られることと解釈し、元は犬がうろついていると人に叩かれるかもしれない事から、災難に遭う意味であったとされます。ただ、逆に幸運に会う事を例えて使うケースもあります。

犬にまつわる悪い意味のことわざ一覧

最終的な意味が良い方のことわざもいくつかありますが、どちらかといえば悪い意味を持っていて、それを戒めるような使われ方をすることわざのほうが、数としては多い傾向にあります。

ことわざ①犬猿の仲

まずは、犬猿の仲です。よく仲が悪い者同士に対して使われる言葉ですが、単純に仲が悪いというだけではなく、顔を合わせれば喧嘩がすぐに始まってしまうほどにお互いに対して敵意を持っているほどの仲を指しています。

その由来は複数あるとされていて、干支の順番で順番争いの中で猿が犬にいたずらをしたせいで猿が先着したのを犬が恨んでいる説、狩猟時の猟犬と狩られる猿の構図、人の生活に関わっている犬と害をもたらす猿という対比などが挙げられます。

ことわざ②負け犬の遠吠え

負け犬の遠吠えは、臆病で弱いものが陰で虚勢を張ったり、威張ったりする事を意味します。また、弱いものは面と向かって強いものと対峙する事が出来ないので、隠れて相手の悪口を言う事なども同じく含まれています。

実際に、弱い犬はかなわない犬や人間などに対して、危害が及ばない遠くからしり込みしながら遠吠えをするところから来ています。

ことわざ③飼い犬に手を噛まれる

飼い犬に手を嚙まれるとは、日頃かわいがっていた者から、思いがけない裏切りを受けることを意味します。飼い犬に手を食われる、手飼いの犬に手を食われるなどと表現する事もあります。

どちらかというと、目上の人から部下などに対して使うのが適切となっています。恩を仇で返す、後足で砂をかける、陰に居て枝を折るなどが類義のことわざに該当します。

ことわざ④犬に論語

道理の通じない者には何を言っても無駄であるということを意味するのが、犬に論語です。そもそも論語とは中国の思想書、儒教の経典であり、その祖と言われている孔子の教えが記されています。

勿論、犬が論語をしっかりと理解する事はできませんので、何かに対して理解の無いものに対して教えても意味が無い事、そもそも聞く耳を持たなかったり聞いたふりをしていて、同じく聞かせる意味が無いときなどに使います。

ことわざ⑤狡兎死して走狗烹らる

狡兎死して走狗烹らるということわざはあまり聞いたことが無い方に入るでしょうが、役に立つときは重宝されますが必要がなくなった時にはあっさりと捨てられてしまう事を意味します。

狡兎とは、すばしっこいウサギの事を意味しており、走狗は猟犬を表します。史記では、ウサギを負うのに用いられていた猟犬も、ウサギが死んでしまえば用が無くなって煮て食べられてしまう事から来ています。

ことわざ⑥煩悩の犬は追えども去らず

煩悩の犬は追えども去らずとは、人間が持っている欲望というのはどれだけ払っても心から去ることは無いのを意味しています。まとわりついてくる犬が、どれだけ追い払ったとしても離れてくれない事を言葉の元としています。

ことわざ⑦狆が嚔(くしゃみ)をしたよう

狆が嚔をしたよう、は「ちんがくしゃみをしたよう」と読みます。とても滑稽でみっともない顔をしているという意味を持っており、くしゃみをした時のようにつぶれている顔や平たくてみっともない表情の際に用いられます。

この「狆」というのは小型犬の一種であり、目鼻が中央に集まっていて平たくつぶれたような顔をしています。そのままでもおかしな顔をしているのに、その上にくしゃみをした時の滑稽な顔から作られたものです。

ことわざ⑧犬猿も啻(ただ)ならず

もう1つ、犬猿も啻ならず「けんえんもただならず」ということわざもあります。犬猿の仲どころではないという意味があるもので、最初に犬猿の仲というのをご紹介しましたが、これを使う場合にはそれを超えるほどの仲の悪さを意味します。 口論をしている中で、議論を超えるレベルで罵り合いに発展した場合などには、この犬猿も啻ならずという言葉が該当します。

犬にまつわる海外のことわざ一覧

国内にも、一度も聞いたことがないことわざがあり驚いたかもしれませんが、実は海外にも犬に関連したことわざがいくつもあるのです。

海外のことわざ①餌を与えている犬(飼い犬)に手を噛まれる

まずは、えさを与えている犬に手を噛まれる、です。英文では「Bite the hands that feeds one.」で、信頼をしていた相手に裏切られる、恩を仇で返されるといった意味があります。ほぼ同じような意味のことわざとして「飼い犬に手を噛まれる」というものをご紹介しましたから、この英文はその海外版といっても良いでしょう。

海外のことわざ②私を愛するなら私の犬も愛して

続いては、私を愛するなら私の犬も愛して、です。これは「Love me, love my dog.」という英文になり、自分を愛しているというのであれば、自分の欠点と言える部分も含めて愛してほしい、といった意味を表しています。

海外のことわざ③寝ている犬をそのままにしておけ

寝ている犬をそのままにしておけ、横になっている犬は寝かせておくほうがいいというのは「It is better to let sleeping dogs lie.」になります。寝ている犬を起こさないままにしておく、つまりそっとしておいた方が良い、関わらない方が良いといった意味です。

何となく、当たらぬ蜂には刺されぬ、触らぬ神に祟りなしなどと似たようなことわざに見えがちですが、どちらかといえば「過去の出来事を今になって思い返さない方が良い」などの意味で用いられます。

海外のことわざ④よく吠える犬はめったに噛みつかない

よく吠える犬はめったに噛みつかない、とは、弱いものほどよく吠えるけれど攻撃しないという犬の特性を表したことわざです。英文では「Barking dogs seldom bite.」となり「Great barkers are no biters.」よく吠える犬は噛みつかないという同じようなものもあります。

海外のことわざ⑤子どもが生まれたら犬を飼いなさい

子どもが生まれたら犬を飼いなさいとは、犬の十戒という有名な詩の内容の1つです。この言葉の続きとして「子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。」「子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。」などと続きます。

おすすめの犬にまつわることわざの本2選

犬に関することわざが国内、海外問わず様々存在しているのがお分かりいただけたでしょうが、そういったことわざを扱った書籍もあります。

おすすめ①「犬は三日飼えば三年恩を忘れない」は本当か? イヌのオモシロことわざ学


引用:Amazon

本当に「夫婦げんかは犬も食わない」のか。なぜ、「犬も歩けば棒にあたる」というのか。「犬猿の仲」「犬の遠ぼえ」など、今回ご紹介したことわざを探り、犬の気持ちを解明する書籍です。実際に犬を飼われている方にもお勧めできます。

おすすめ②犬声人語


引用:Amazon

もう一冊、犬声人語もお勧めします。ことわざの中の1語を「犬」に変えてみたらどうなるのかといった観点から、「運を犬に任せる」「一寸先は犬」「質実剛犬」「紅一犬」といったようにことわざを活用しています。

犬にまつわることわざを覚えて使ってみよう

人間の生活に古くから関わっている存在ですから、犬が使われていることわざが多いのも納得かもしれません。今回初めて知ったものもあるでしょうから、是非とも覚えて使ってみてください。