magazine – – NIGAOE PETS

magazine — 毛色

Blog Menu

ペルシャ猫の美しい毛色7つのカラーを徹底紹介!抜け毛は多い?

ペルシャ猫の美しい毛色7つのカラーを徹底紹介!抜け毛は多い?

おっとりとした性格と愛らしい顔つき、そして豪華な被毛で人気を集めるペルシャ猫ですが、被毛の色は様々なバリエーションがあり、それぞれ異なる名前で呼ばれています。そこで今回は、ペルシャ猫の特徴やカラーごとの被毛の種類について、詳しく解説していきましょう。

ペルシャ猫とは

ペルシャ猫と言えば、ぺちゃんこの鼻と真ん丸な目が可愛らしい猫種で、非常に人気があります。まずはペルシャ猫について、誕生までの歴史や身体的・性格的な特徴を詳しくご紹介します。

ペルシャ猫の歴史

ペルシャ猫の歴史は非常に古く、1500~1600年代頃に誕生した猫種ではないかと言われています。中には古代の象形文字に登場するという言い伝えもある程で、古くから存在していたことは間違いないでしょう。 1620年頃にイラン東部のホラーサーン地方からイタリアへ持ち込まれたとされているほか、同時期にトルコからフランスへ長毛種の猫を持ち込んだ記録もあり、これらがペルシャ猫の祖先であると考えられています。

1871年にイギリスのロンドンで世界初の大規模なキャットショーが開催された際には、ブラック、ブルー、ホワイトのペルシャが出頭されています。その後、特徴的な容姿からアメリカやイギリスで人気を集め、ブリーダーたちによって交配や改良が行われるようになりました。

ペルシャ猫の特徴

引用:Spruce PETS

 ペルシャ猫は、頭が丸く大きな目の間に短い鼻が位置する、パーツが中心に集まっているような外見が特徴的です。花のパンジーに例えられることも、しばしばあります。耳は小さく立ち耳で、少々前方に傾いています。 体型は筋肉質で大きめ、短く太い足を持ちます。平均体重は3.0~5.5㎏とされています。ただ、被毛が長く厚いので、体型がわかりづらく肥満に見られたりぷっくりとした印象を与えるでしょう。ペルシャと言えば、エレガントで美しい被毛が魅力であり、首周りや胸元などに飾り毛が見られる個体もいます。

ペルシャ猫の性格

ペルシャ猫の性格は、非常におとなしく、穏やかです。子猫の時からあまりにも活発な性格の個体は少なく、大人になると活発に動くことも鳴くこともほとんど無くなるでしょう。かと言って、非常に人懐っこいというわけでもないので、人からかまわれたり抱っこされることも好みません。 基本的には単独で静かにゆったりと暮らすことが好きで、足が短く高いところに登ることもないため、まさに「上品」な猫だと言えます。

ただ、猫らしく気分屋な一面はしっかりと持っていて、気が向くと突然甘えてきたり、膝の上に乗って動かなくなることもあります。 家族のことはしっかりと認識していますが、長時間の留守番も特に問題なく、過剰に寂しがるといったこともありません。こういった点から、とても飼育しやすく家族に迎え入れやすい猫種だということがわかります。

ペルシャ猫の毛色の種類

ペルシャ猫は長くて美しい被毛を持っていますが、そのカラーバリエーションが豊富なため、見分ける目的や交配する際の目安として毛色ごとに呼び名が付いています。それぞれの毛色について詳しく解説しましょう。

毛色①シルバー&ゴールデン(チンチラ)

引用:PURINA

シルバーとゴールデン(ゴールド)はペルシャの中でも特に人気のある毛色で、この2色の個体は別名「チンチラ」とも呼ばれています。チンチラと聞くと一つの猫種だと思われがちですが、品種としては分類されておらず、ペルシャ猫の中の一種となります。 それぞれ「チンチラシルバー」「チンチラゴールデン」と区別します。どちらのカラーも毛先1/5程度が黒く色付いており、オシャレな被毛をしています。目は黒くて太いアイラインに縁取られ、瞳の色はエメラルドグリーンです。

毛色②ソリッド

引用:CFA

ソリッドは、単色で他の色が混じっていない毛色のことを指し、ホワイト、ブラック、レッド、ブルーがあります。中でもホワイトは、瞳の色によって呼び方を変える場合もあり、赤茶色のような瞳の個体を「カッパーアイ」ブルーの瞳を「ブルーアイ」左右で瞳の色が異なる個体を「オッドアイ」と言います。 ホワイト以外のカラーを持つ個体は、基本的にカッパーアイの猫がほとんどだと言われており、ブルーやオッドアイのような明るい瞳はホワイトにしかほとんど見られない色でもあります。

毛色③スモーク&シェーデット

引用:CFA

スモークやシェーデットは、被毛の色がグラデーションのようになっている状態を指します。基本的に根元の色はホワイトで、毛先から色の入っている割合で呼び方が変わっているのです。 例えば、スモークの場合は毛先から3/4程度色が入っていて、根元はホワイトという状態になります。

動くと白い部分が見え隠れする様子が煙のように見えるため、このように呼ばれています。一方でシェーデットは、毛先から1/2程度色が入っていて、もう半分はホワイトとなります。 色の入っている部分は、シルバーやゴールデン、ブラックなど様々です。毛先に色が入っていると汚れが目立ちにくいため、人気のカラーとなっています。瞳の色は、カッパーの猫がほとんどです。

毛色④タビー

引用:CFA

タビーとは、縞模様の入った被毛を持つペルシャのことを言います。何色が入っているかは限られておらず、シルバータビー、ブルータビー、レッドタビー、クリームタビーなど様々なカラーがあります。3色程度の色が入っている猫もいるので、個性的でやはり人気です。

毛色⑤キャリコ&バイカラー

引用:cat queries

キャリコは3色の被毛を持ったペルシャバイカラーは2色の被毛を持ったペルシャです。オーソドックスな配色は、キャリコがブラック・レッド・ホワイト、ホワイト・ブルー・クリームなどで、バイカラーがブラック・ホワイト、ブルー・ホワイト、レッド・ホワイト、クリーム・ホワイトなどです。 色の入り方も様々で、身体全体に3色がまんべんなく配色されている個体や、胴体はホワイトで、頭や尻尾、足などに他の色が入っている個体もあります。

毛色⑥パーティーカラー

引用:CFA

パーティーカラーは、複合色の被毛を持ったペルシャのことを言います。その中でも、ブラックとオレンジの組み合わせが「トーティシェル」と呼ばれ、ブルーとクリームの組み合わせが「ブルークリーム」と呼ばれています。 ブルークリームは非常に珍しくオシャレな色なので、ペルシャ好きの方はブルークリームの被毛を持つペルシャに絞って探している方もいるようです。また、パーティーカラーのペルシャは、ほぼメスに限られるということがわかっています。

毛色⑦ヒマラヤン

引用:Spruce PETS

ヒマラヤンは、ペルシャとシャムの異種交配によって作出された猫種です。シャムと言えば、鼻先や足先、尻尾の先などにポインテッドカラーが入っているのが特徴ですが、ヒマラヤンもこのポインテッドがしっかりと入っています。 全体の色は基本的にホワイトですが、ポインテッドのカラーには何色もバリエーションがあります。

例えば、ブラック、クリーム、シール、チョコレート、ブルー、ライラックなどが多いでしょう。 性格は、ペルシャと似ていて、温厚でおっとりとしていますが、ペルシャより人懐こく友好的な個体が多いようです。体型は、どちらの割合が強くなるかで変わりますが、多くのヒマラヤンはがっしりと大きめな身体つきになります。

ペルシャ猫の抜け毛の多さ

引用:ねこのきもち

 ペルシャ猫は長毛種かつ、オーバーコートとアンダーことーで構成されたダブルコートの猫種なので、抜け毛が多いということは理解しておかなければなりません。日頃の抜け毛対策はもちろんのこと、特に抜け毛の多い時期はブラッシングやシャンプーが欠かせないため、詳しく解説しましょう。

抜け毛の多い時期

ダブルコートの猫種の場合、換毛期である3~5月と9~10月の2回は、いつも以上に抜け毛が増えます。毛玉が増えるほか、家の中のあらゆるものに毛が付着するほどの量となるでしょう。

抜け毛対策

抜け毛対策としては、ブラッシングをこまめにするということが最も大切です。最近ではダブルコートの被毛を持った犬や猫の専用ブラシが販売されているので、こういったアイテムを使うのもおすすめです。 毛が家の中に大量に抜け落ちていく前に、ブラッシングである程度の抜け毛を処理しておくと、衣類やソファー、カーペットなどへの付着も防ぐことができます。

ペルシャ猫のお手入れの仕方

引用:Amazon

最後に、長くて厚く綺麗な被毛を持ったペルシャ猫の、お手入れの仕方をご紹介します。できるだけ毎日行うべきルーティーンなので、ぜひ参考にしてください。

毎日ブラッシングとコーミング

引用:楽天市場

ペルシャ猫の場合、長毛かつ柔らかい被毛を持つので、抜け毛が多いだけでなく毛玉にもなりやすいです。そのため、換毛期に限らず毎日のブラッシングやコーミングを習慣づけることが大切なのです。 毛がもつれてくると外見が悪くなるだけでなく、猫自身も気になってくるので、面倒がらずにお手入れをしてあげましょう。

目のお手入れ

ペルシャ猫は、丸くて大きな目が特徴なので、空気に触れやすく涙が出てしまいがちです。そうすると、目やにも溜まっていき、放置すると目元の炎症を起こしてしまう危険性が考えられます。目やにが目立つようになったら、ティッシュなどで優しく拭きとってあげましょう。

ペルシャ猫の注意したい病気

ペルシャ猫のかかりやすい疾患として、涙が異常にあふれ出てしまう「流涙症」や、腎機能が低下する「多発性嚢胞腎」、飲みこんだ毛玉の排出が正常に行われない「毛球症」、心臓に異常が起こる「心筋症」などが挙げられます。 猫や犬は、身体に不調があったとしても自分から主張できないので、飼い主さんができる限り敏感に体調管理を行い、小さな変化でも気付いてあげることが重要です。

ゴージャスな被毛が魅力のペルシャ猫を家族に迎えよう

愛らしい顔つきとゴージャスな被毛を持つペルシャ猫は、飼い猫として非常に人気が高く、家族に迎え入れることを考えている方も多いでしょう。性格も非常に穏やかで育てやすい猫種なので、ぜひこの機会に検討してみてください。