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フェネックとは?値段や飼い方まで詳しく解説!

フェネックとは?値段や飼い方まで詳しく解説!

皆さんは、フェネックという動物をご存じでしょうか?犬や猫などのペットの代表格と比べると知名度では劣るかもしれませんが、見た目の可愛さから人気は高い動物でもあります。今回は、そんなフェネックがどんな動物なのか、ペットとして飼育可能かどうかなどを解説します。

 

砂漠のキツネ・フェネックとは

フェネックとは、哺乳綱食肉目イヌ科キツネ属に属しているキツネの仲間になります。正式な名前はフェネックギツネになっていますが、略してフェネックと呼ばれることの方が多いです。

生息地は主に砂漠で、群れを作って生息しています。 生息地故に「砂漠のキツネ」という異名で呼ばれることもあり、体長は30㎝から40㎝程度、小型の哺乳類や鳥類、果実など様々食べる雑食性です。キツネにも種類はいくつかありますが、その中でも最も小さいと目されているのが、フェネックなのです。

外見的な特徴として最も大きいのが、発達している大きな耳です。生息している砂漠において獲物を見つけるために発達したとされていて、広く生き残るのも困難な砂漠の中で小さな足音も逃さないように進化したと考えられています。

この耳はフェネック本人の体温調節機能も兼ね備えているようで、砂漠で生き抜くために大きな耳から体の熱を逃がしている模様です。総じて、耳の大きさが非常に特徴的な小柄のキツネと言えます。

フェネックの特徴

見た目の可愛さ、大きな耳という特徴、群れで集まっているところなど、様々な理由からフェネックの人気は高いものになっています。動物園などでも飼育されていますが、続いては具体的な特徴について探っていきましょう。

フェネックの性格

まず個体としての性格についてですが、基本的に非常に警戒心が強く神経質な性格をしています。犬や猫といったペットの代表格は、人間が飼育しやすいように品種改良がおこなわれています。

しかし、フェネックにはそうした改良が施された歴史はありません。 特にやせいで育ってきた個体にとっては、砂漠という生きにくい環境を生活圏としている事もあって天敵も多く、臆病でもあります。よって、素の状態では非常に人間に懐きにくくなっています。

このため、もしフェネックを飼育する場合には、時間をかけてその警戒心を解く努力が必要となっています。人の手で育てられている個体もありますが、それでも臆病な性格の個体も居れば人懐っこく好奇心旺盛な個体も居るなど様々です。

フェネックの大きさ

体長は、大人の個体で30㎝から40㎝程度となります。体重に関しては1キロ少々という事で小型犬程度の大きさとなりますが、やはり見た目で目を惹くのは何といっても大きな耳です。その長さは8㎝少々から15㎝ほどと、多くを占めている事が分かります。

体全体をふわふわの体毛に覆われており、一度「世界一可愛い動物」と言われるようになったこともあります。そこから世間での知名度や注目度も高まり、インスタグラムなどのSNSでも昨今は注目が集まっているほどの人気です。

フェネックの毛色

毛の色は、背中は赤色を帯びているクリーム色、そして腹側は白色を帯びたものになっています。これは、生息地域である砂漠において保護色の役割を果たすためであり、天敵が多いフェネックにとっては身を守る大切な色の組み合わせなのです。

しっぽの背側基部には黒い斑点が見られ、先端部分は完全な黒色をしています。顔に目を向けてみると、目の内側から唇辺りにかけて赤褐色の筋模様が入っているのが見られます。特徴的な耳の背側に縦方向の赤色の縞模様があり、白色で縁取られています。

フェネックの寿命

ペットとして飼育する場合に気になるのが、その動物の寿命です。フェネックの場合、野生の個体だと約10年程度が平均的な寿命となっています。ただ、自然では天敵であるジャッカルやハイエナ、大鷲などに餌食になることも珍しくないので、完全に寿命を迎えきることも難しいのです。

自然界においてフェネックは食物連鎖のピラミッドで言えば下位側に属しており、雑食性で哺乳類や鳥類を食べられるとはいっても、先に挙げた天敵のような鋭い牙や爪を併せ持っている訳ではありません。

飼育をする場合では、そういった天敵による餌食になる心配はありませんので、そのまま10年ほどの寿命となるか、長く生きると12年程度まで生きるとされます。

フェネックはペットとして飼育可能?

フェネックという動物がどんな個体なのか、どんな特徴を持っているのかなどについて解説してきました。ペットとしてあまり普及しているとはいいがたいフェネックですが、果たして人間が飼育する事は可能なのでしょうか?

フェネックはどこで購入できる?

まず結論から言えば、フェネックをペットとして飼育する事自体は可能です。ただ、性格は犬と猫を足して2で割ったもの、と言われているように臆病さや警戒心の強さが目立つので、飼う事は不可能ではありませんが懐いてもらいたいなら根気良く付き合っていく必要があります。

実際にフェネックを飼いたいとなった時には、国内にいるブリーダーや動物取扱業者を頼るか、または海外から輸入するといった方法を取ります。ただ、フェネックという動物自体繁殖させるのが難しく、国内で扱っているブリーダーなどもそう多くありません。

フェネックの値段

ペットショップに行けば犬や猫などは普通に見られますが、たいしてフェネックはほぼ見たことが無い筈です。先に述べた通り繁殖が難しい事、そして輸入するのも簡単ではない事から、ペットショップに並んだ時には100万円前後という値段が付きます。

こんな価格だと普通の人ではおいそれと手が出せないのが分かるでしょうが、非常人気が高いのは変わりなく予約して数か月間待たなければ入手できない、とされるほどにペットとして飼育したい需要は大きいのです。

フェネックのペットとしての飼い方

飼育の難易度としてもそこまで簡単ではなく、そもそも買うために入手するのも難しいフェネックですが、可愛いので需要はずっと高いままとなっています。最後に、そんなフェネックを飼育する際の飼い方をご紹介します。

フェネックを飼う際に用意するもの

  • ケージ
  • エサ皿
  • ヒーター
  • ペットシーツ
  • おもちゃ
実際にフェネックを飼育する際に必要な物としては、上記のアイテムたちが挙げられます。ヒーターは、砂漠で生きているフェネックにとってある程度までの寒さには耐えられるものの、気温が下がる冬場には快適な環境維持のために必要と言えます。

フェネックの餌

雑食性であるフェネックは、キツネ属に居る分犬と同じで色々と食べます。犬と同様のドッグフードをはじめとして、ニンジンやキャベツといった野菜類、リンゴやバナナなどの果物も食べられます。

ドッグフードでなくても、キャットフードをあげても問題はありません。ただ、ネギやニラ、ニンニクやチョコレートなどは逆に犬と同じく中毒になってしまいますので、与えないように注意してください。

フェネックの体のお手入れ

神経質な性格をしているフェネックにとって、あまり人間が手を加え過ぎても逆効果になってしまう可能性があります。よって、体の手入れに関しては動物用のブラッシング用ブラシを使って毛並みを整える程度にします。 換毛期となると、フェネックの柔らかく細い毛がそこら中に抜け落ちます。ブラッシングが好きな個体も居ますので、毎日のスキンシップに取り入れても良いかもしれません。

フェネックを飼う際の注意点

鳴き声は「ワンワン」「キキキキ」といったような甲高い声を発します。且つ夜行性ゆえに夜間に鳴くことが多いので、集合住宅などで飼育していると周りに迷惑になってしまう可能性があります。 フェネック自体の体臭はあまりきつくありませんが、雑食故か排せつは臭いがきついといわれています。ペットシートをまめに取り換えてあげたりといったような手助けは必要でしょう。

フェネックの病気

イヌ科の動物であるフェネックは、犬と同じ感染症に罹りやすくなっています。ただ、だからと言って犬用のワクチンを接種するのも、フェネックにとってはリスクのある事です。その為購入時からショップやブリーダーなどにアドバイスを受ける必要があるといえます。

換毛期などにはいつもと比べて目に見えて食欲が落ちる事はありますが、キツネにはよくある現象です。偏食を避けるため、日ごろから好みを把握しておけると良いでしょう。

フェネックはしっかり環境を整えて飼おう

飼育するレベルとしては、犬や猫と比べても簡単とは言えませんし、そもそも入手する事自体難しくなっています。それでも、可愛い動物の筆頭とも言えるほど有名ですから、飼育する際にはしっかり愛でてあげてください。