【獣医師監修】子猫用キャットフードおすすめ15選!初めて与えるのに安心フードを厳選紹介!
子猫用と成猫用のキャットフードには違いがあります。どんなキャットフードを与えればいいか悩んでいる飼い主さんも多いでしょう。今回は、子猫用のキャットフードの選び方とおすすめの子猫用キャットフードを紹介します。それぞれの子猫に合ったキャットフードを見つけましょう。
【この記事の監修者(supervisor/reviewed)】
ガイア動物病院 院長 松田唯(まつだゆい) 埼玉県生まれ。
北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。 2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主様が選択できる診療を心掛けるようにしています。
子猫用キャットフードと成猫用キャットフードの違いとは
子供用キャットフードと成猫用キャットフードの大きな違いは定められている栄養の成分の基準が違うことです。日本には、ペットフードを安心して選べるように「ペットフード公正取引協議会」が定めている「公正競争規約」が設けられています。
この規約で「AAFCCO」の成分の基準を満たしたものだけが「総合栄養食」として販売することができるのです。子猫用と成猫用では基準が異なり、栄養の成分を満たしたものが販売されています。 人間と同じように、子猫と成猫では異なる食事をします。子猫の時は、栄養をしっかりと摂って成長するための手助けをして、成猫になってからは栄養バランスの良いものを与えることが大切です。
子猫用キャットフードの選び方
ここからは、キャットフードを選ぶときに重視するべきポイントを5つ紹介します。子猫が健康に成長するために、効率的に栄養を摂れるキャットフードを選んであげましょう。
選び方①ドライフードかウェットフードか
子猫用のキャットフードは、ドライフードとウェットフードの2種類があります。ドライフードは、カリカリとした食感で粒状なのが特徴です。ペットフードといえばドライフードをイメージする方が多いでしょう。 乾燥した粒状のペットフードの中には栄養が凝縮されています。
乾燥しているので開封後も保存が効くのが特徴です。生後3ヶ月ごろの子猫は噛む力が弱いので(他にも、消化を良くするため、満腹感を出すためのカサ増しといった理由があると言われていますが、明確に記載されている文献はありません)、ぬるま湯などでドライフードをふやかして与えてあげましょう。 ウェットフードは、柔らかい食感でペースト状やフレーク状なのが特徴です。ウェットフードの中には、魚や肉を食べやすいサイズにほぐしたものとスープや水が含まれています。
開封後は保存できないことが多いので、個包装になっていると便利です。 とても柔らかいので噛む力が弱い子猫や弱っている成猫も食べやすいです。水分が多く含まれているので、脱水しやすい猫の水分補給として与えることもできます。 与える量を調整すればドライフードとウェットフードを混ぜても大丈夫です。猫の状態によって適したタイプを選びましょう。
ガイア動物病院 松田先生のコメント
この頃から離乳食を与え始めますが、初めはふやかしたフードやウェットフードを与えます。その後、徐々に水分量を減らしていくわけですが、体重の増加があり、吐き戻しなどが見られなければドライフードのみにして様子を見ていきます。
選び方②子猫に必要な栄養素を確認
子猫のキャットフードの選び方で大切なのが、必要な栄養素が含まれているかどうかです。子猫に成猫用のキャットフードをあげると、栄養が不足してしまいます。子猫の時は、成猫になるために身体が作られる大切な時期です。
子猫は、成長するためにたくさんのエネルギーや栄養を使っています。 子猫は、成猫よりも多くのエネルギーや栄養を摂取しなければいけません。ですが、子猫の時は成猫ほど1度に多く食べられないです。
そのため、少量でも高カロリーで高タンパク質のキャットフードを選んであげましょう。 子猫は成猫よりも活動量が多く、成長に使うエネルギーが多いので、少量でもカロリーを摂取できる高カロリーなものを選ぶことが大切です。そして、栄養素の中でもタンパク質に注目しましょう。動物性タンパク質が30~40%含まれているキャットフードが望ましいです。
ガイア動物病院 松田先生のコメント
選び方③炭水化物や穀物が少ないもの
子猫は成猫に比べると消化器官が発達していないので、消化にエネルギーを使う炭水化物や穀物が少ないキャットフードを選んであげましょう。 炭水化物や穀物よりも、タンパク質が多く含まれているキャットフードがおすすめです。パッケージに書いてある主原料に注目しましょう。
ガイア動物病院 松田先生のコメント
選び方④添加物をチェック
人間と同じで、猫のキャットフードもなるべく添加物が少ないものを選びましょう。キャットフードには、脂質が含まれているため、酸化防止剤が欠かせません。酸化防止剤には、天然由来の成分のものと合成された成分のものがあります。 安全基準が設けられているため、直ちに健康に悪影響があるというわけではありません。ですが子猫は消化器官がまだ発達していないので、天然由来の成分が使われている方が安心です。
選び方⑤安全性
日本では2009年にペットフード安全法が施行されました。ですが、まだ猫を飼う文化が短いので、法整備の途中段階です。 アメリカやヨーロッパでは、日本よりもペットフードに対しての法整備が整っています。原材料や製造している工場も厳しく検査されているので、猫を飼っている歴史の長い先進国の検査を通過したキャットフードは、比較的安全と言えるでしょう。
ガイア動物病院 松田先生のコメント
元々、ペットフード安全法は、2007年アメリカでペットフードにメラミンという化学物質が入っており、犬猫に大規模な健康被害を起こすという事件が発端になっています。このフードは日本にも輸入されていたということですが、輸入会社さんの自主回収により日本での健康被害は免れました。この事件を受け、2009年にペットフード安全法が施行されました。海外のフードでも成分表示をしっかり確認してから購入することが重要です。
【ドライフード】子猫用キャットフードおすすめ8選
ここからは、おすすめの子猫用ドライフードを8選厳選してご紹介いたします。口コミも参考にしながら、猫に合ったキャットフードを見つけましょう。
おすすめ①ロイヤルカナン FHN マザー&ベビーキャット
ロイヤルカナンのマザー&ベビーキャットは、タンパク質が豊富に含まれていることが特徴です。タンパク質の含まれる割合は、32%以上と表示されています。また、主原料に天然由来のものを使っており、成分の中に着色料を使用していないのも安心できるポイントです。
生後1ヶ月から4ヶ月の子猫に適したキャットフードです。子猫でも食べやすい小粒のサイズで、フレーバーがミルクなので、離乳のタイミングの子猫にも適しています。
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おすすめ②ヒルズ サイエンス・ダイエット プロ キトン 発育サポート機能
ヒルズサイエンスダイエットプロの発育サポート機能は、高品質なDHAが豊富に含まれているのが特徴です。天然魚由来のDHAで脳の発達と主成分がチキンでタンパク質とオメガ3&6脂肪酸が身体の成長を助ける成分が含まれています。 シリーズの中でも最高レベルのビタミンEとビタミンCが含まれています。子猫は、1歳までに病気に負けないための免疫力をつけることが必要です。将来の健康のためにも免疫力維持をサポートすることができます。
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おすすめ③ピュリナ ワン 1歳までの子ねこ用
ピュリナワンの1歳までの子ねこ用は、お腹の健康状態をケアすることができるのが特徴です。子猫の未熟な消化器官にも優しい消化吸収に優れた原材料を使用しており、効率的に栄養を摂取することができます。
噛みごたえのある粒状のドライフードで、歯石や歯垢が溜まりにくいので、口内環境を整えたい猫にもおすすめです。包装が400gごとで分けられているので、離乳期の少量ずつ与えたい時期にも適しています。
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おすすめ④ジャガーキャットフード
ジャガーのキャットフードは、全年齢用なのが特徴です。動物性の原材料を多く使用し、動物性タンパク質の割合が80%以上ととても多く含まれています。猫は本来肉食であることから、猫の食いつきもとても良いです。
子猫が消化にエネルギーを使ってしまうので、穀物を一切使用していません。香料や着色料を使用しておらず、安心して与えることができます。スーパーフードと知られるアサイーやマルベリー、朝鮮人参などが含まれており、人間も食べられるほど厳選した食材を使用しているのが特徴です。
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おすすめ⑤モグニャンキャットフード
モグニャンのキャットフードは、猫が好むカリカリとした食感が特徴です。小さく硬めの粒状になっており、香ばしい香りで猫の食欲をそそります。動物性タンパク質を50%以上と豊富に含んでおり、子猫から成猫まで幅広い年齢の猫に与えられるドライフードです。
消化吸収の良い白身魚を主原料に使っており、チキンにアレルギーがある猫にも与えることができます。穀物などのグレイン、香料、着色料を使用せずに猫の身体に優しいキャットフードです。
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おすすめ⑥ニュートロ ナチュラル チョイス キャット 室内猫用 キトン
ニュートロジャパンのナチュラルチョイスは、ふやけやすい粒状なので子猫も食べやすいのが特徴です。子猫の発育に必要な栄養素をバランスよく配合しています。
ニュートロジャパンは、厳選した素材を使用しており、厳しい検査基準を設けています。高品質なチキンを使用し、美味しさにやみつきになること間違いなしです。室内猫用のシリーズには、毛玉をスムーズに排出するために自然由来の食物繊維が含まれています。
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おすすめ⑦ユニ・チャームペット 銀のスプーン 三ツ星グルメ 健康に育つ子ねこ用
ユニ・チャームペットの銀のスプーンは、シーフードフレーバーなのが特徴です。猫の大好きな魚をふんだんに使っており、子猫が食べやすい小さな粒になっています。マグロ、カツオ、煮干し、白身魚、しらすが豊富に含まれているので、タンパク質とカルシウムが高配合です。 1年で身体が急速に成長する子猫のためにバランスよく栄養が含まれています。必要な分だけ開封できる小分けタイプなので、餌をあげる時も楽ちんです。
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おすすめ⑧Orijen キャットフード キャット&キトゥン
オリジンのキャットフードは、こだわりの原材料を使用しているのが特徴です。オリジンは、生物学的観点に基づいた最適なペットフードをコンセプトにしています。
オリジンのキャットフードの原材料は新鮮な肉が85%で、とても高タンパク質なキャットフードです。さらに炭水化物が少ないので、子猫にも優しい成分に仕上がっています。
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【ウェットフード】子猫用キャットフードおすすめ7選
ドライフードとウェットフードを併用すると、より効率的に栄養を摂ることができます。ここからは、おすすめの子猫用ウェットフード7選を見ていきましょう。
おすすめ①フィリックス キャットフード やわらかグリル
フィリックスのキャットフードは、子猫が食べやすいフレーク状なのが特徴です。成猫用のフレークよりも30%小さくなっているので子猫も食べやすいウェットフードになっています。
柔らかくほぐしたビーフやチキンとツナやイワシなどがゼリーで旨味がぎゅっと包み込まれています。水分量が多いので、水分補給が難しい子猫にもおすすめです。1袋あたり70gずつで食べ切ることができるので、新鮮な状態で子猫に与えることができます。
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おすすめ②AixIA ミャウミャウ キャットフード ジューシー 子ねこ用
AixIAのミャウミャウキャットフードは、子猫の成長のために開発されたウェットフードです。カルシウム、DHA、タウリン、オリゴ糖、ビタミンEなどをバランスよく配合しています。
主原料はカツオやマグロなど魚介類がメインです。 タンパク質が分解される過程でできるペプチドが含まれており、旨味成分が多くコクがあります。1日の適正量とドライフードを併用して与えるとさらに効果的です。
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おすすめ③カルカン パウチ 12か月までの子ねこ用
カルカンのウェットフードは、とろっとしたゼリー仕立てなのが特徴です。主成分にチキンやビーフなどの肉類とカツオやマグロなどの魚介類が含まれており、動物性タンパク質を効果的に摂取できます。
かにかまも含まれているので、同じキャットフードだと飽きてしまう子猫にもおすすめです。 水分量が多いので、水分補給を自分で行うことが難しい子猫にもおすすめです。ドライフードと併用して与えてあげると、栄養を効率的に摂ることができます。
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おすすめ④ロイヤルカナン FHN -WET マザー&ベビーキャット
ロイヤルカナンのFHN -WETは、柔らかいムース状なのが特徴です。生後1ヶ月から4ヶ月ごろの離乳期の子猫に適しています。ドライフードやフレーク状のウェットフードを食べるのが難しい子猫にもおすすめです。
離乳が始まったばかりの子猫には、少しずつキャットフードに切り替えていくことが必要です。柔らかいムース状なので、子猫の成長に合わせてドライフードと混ぜて与えることもできます。
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おすすめ⑤デビフ 子猫の離乳食
デビフの子猫の離乳食は、生後20日程度から与えることができる子猫用の離乳食です。鶏のささみとレバーを柔らかいペースト状にしており、噛む力が未発達な子猫の離乳食に適しています。少量から離乳食を試してみましょう。 子猫だけでなく妊娠中、授乳中の成猫や、ドライフードを食べるのが難しい猫にも食べやすいでしょう。また缶詰なので保存も効くのが嬉しいポイントです。
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おすすめ⑥シーバ キャットフード リッチ 12か月までの子ねこ用
シーバの12ヶ月までの子ねこ用キャットフードは、リッチな味わいが特徴です。肉類はチキンとチキンレバー、魚介類には白身魚やタイやヒラメなどの厳選された食材の旨味が詰め込まれています。 35gで小分けでパウチにされているので、食べる量にムラのある子猫にもおすすめです。柔らかいフレーク状なのでとても食べやすくなっています。
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おすすめ⑦ユニ・チャームペット 銀のスプーン キャットフード パウチ 健康に育つ子猫用
ユニ・チャームの銀のスプーンキャットフードパウチは、ウエットタイプのキャットフードでも大きめなフレーク状なのが特徴です。柔らかいのにしっかりと食べ応えがあります。 マグロとカツオが含まれており、魚の旨みを感じることのできます。発色剤を使用しておらず、天然由来の原材料をメインで使用しているので、添加物を控えたい方におすすめです。
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子猫用キャットフードの与え方
ここからは、子猫へのキャットフードの与え方について紹介します。子猫は1歳になるまでの成長は個体差がある場合もあるので、それぞれに合ったキャットフードの与え方を見つけましょう。
餌の量・時間・回数
子猫は生後3ヶ月までは、欲しがる量をあげて問題ありません。食べさせているキャットフードのパッケージに量の目安が書いてあるので参考にしてみましょう。子猫は、体調や体格によって食べられる量に個体差があります。
食べ過ぎに気をつけながら、餌の量や回数を調節しましょう。離乳したばかりの頃は、エネルギーが必要です。ですが、消化器官が未発達のため一気に必要な量を食べることができません。
1日に必要な量の餌を3回から5回に分けて食べさせてあげましょう。月齢の体重や食べる量が大きく平均と異なる時は、病院で相談してみるのがおすすめです。
成猫用キャットフードへの切り替え時期
成猫用キャットフードへの切り替えは、生後6ヶ月から1年の間に行うのが良いでしょう。生後6ヶ月ごろから去勢手術、避妊手術をするので、その後に徐々に成猫用のキャットフードに切り替えます。
手術直後すぐに成猫用キャットフードに切り替えるのではなく、徐々に慣らしていきましょう。 また、猫の種類によって成長期の長さが異なります。猫の種類や去勢避妊手術の経過を見ながら成猫用キャットフードに切り替えていきましょう。
おすすめから子猫に合ったキャットフードを選ぼう
今回は、子猫用のキャットフードの選び方とおすすめのドライフードとウェットフードを紹介しました。おすすめのキャットフードの中から、子猫に合ったものを選びましょう。